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丸の内朝大学からその先へ。「丸の内朝大学 コミュニティアクション for 東日本大震災 ミーティング」開催

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4月4日~6日、エコッツェリアで「丸の内朝大学 コミュニティアクション for 東日本大震災" ミーティング」が行われました。これは、これまでの受講生のアイデアやすでに行われている活動を集約し、それをコミュニティとして取り組めるものへ発展させることを目的としたミーティングです。各日、外部の有識者などを迎え、発表とディスカッションを行いました。

4月4日は脇坂真吏さん (食学部講師/農業コンシェルジュ/株式会社NOPPO 代表取締役/NPO法人農家のこせがれネットワーク 理事 COO)をゲストに迎え、「食と農」「お金と経済」がテーマ。5日は上田壮一さん (Think The Earth プロデューサー)をゲストに迎え、「物資と寄附」「ボランタリーコミュニケーション」がテーマ。6日は兼松佳宏さん(環境学部講師/greenz.jp編集長)と内藤忍さん (マネー学部講師/株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長)、をゲストに迎え、「東京」「情報とコミュニケーション」がテーマでした。

4日のゲスト脇坂さんは「今回、食と農業の重要性を改めて感じた。消費者という立場から「食と農業」に真摯に向き合う状況になってきたと思います」と話し、また「ヒルズマルシェ」のフードマーケットの「いばらき市」で、茨城の農家からの朝摘み野菜を直送販売したところ、生活者の大きな支持があったことから、「農家と生活者がちゃんとつながっていることによって、風評被害もカバーできると感じた」とのことです。

この日の参加者のアイデア発表は全部で11。「食と農」では、「被災地の農産物の購入」、「東北カフェ」、「顔晴れ東日本!〜まるかじり観光大使〜」、「元気宣言」など6つのアイデアが、「お金と経済」では「2041−ニーマルヨンイチ−」「被災地の子ども支援・ノートプロジェクト」「音楽・イベントによる支援」「つりはいらねえぜ作戦」など5つのアイデアのプレゼンが行われました。

5日のゲスト上田さんは必要な団体に支援金を割り振る「東北関東大震災Think the Earth基金」について話し、「復興にはフェーズがあります。最初は救命・救急期。次は避難所等にいる被災者の支援。その後は瓦礫の撤去、仮設住宅の建設などの生活復興期。さらに自宅に戻るなど日常の生活に戻っていくという生活の再建期です。ここまでには10年くらいはかかります。そのフェーズに沿って、きめ細かくお金を渡していく必要があります」と語りました。

この日の参加者のアイデア発表は9つ。「花や植物を被災地へ」「本を被災地へ(図書館を作ろう)」「リフレクソロジー、マッサージ」「災害ボランティア養成講座」「ピクニックでコミュニケーション」など被災者の心のケアを行うボランティア活動のアイデアが発表されました。

6日のゲスト、一人目の兼松さんは被災地を支援するさまざまなユニークなプロジェクトを紹介、その上で「どんどんマスコミも取り上げなくなって行く中で、どうやって継続的に支援して行くかを考えることが重要」と話しました。二人目の内藤さんは復興支援ファンドを立ち上げた。その理由として「半年くらいすると冷めてきて興味が薄くなってくることは避けられないので、ずっと続けられる仕組みを考えることが重要」と同じく、支援を続けることの重要性について話していただきました。

この日の参加者のアイデアは8つ。「NOT FORGET PROJECT」「都会に泊まろう」「くだサイト」朝大ネットワーク×マスメディア×被災地東京事務所でアクション」「シェアスマイル〜写真でココロの復興を〜」「311TIMES」など「忘れないこと」や「継続して行くこと」をどう実現して行くかについてさまざまなアイデアが出されました。

この「丸の内朝大学 コミュニティアクション for 東日本大震災 ミーティング」の詳細はレポートのほうで詳しくお伝えしていますので、ぜひそちらも読んで、これからどのように被災地を支援して行くか、じっくり考えてみてください。