『ガンダーラ』『モンキーマジック』『ビューティフル・ネーム』などの国民的大ヒット曲を生み出しただけでなく、子どものこと、子育て、教育などの分野でも深い造詣をもとに積極的に発言を行う、ゴダイゴのメンバーであり、作曲家・歌手のタケカワ ユキヒデさんが考える2050年とは──。
- たけかわ ゆきひで
- 1975年ソロデビュー。翌76年、ゴダイゴを結成。『ガンダーラ』『モンキーマジック』『ビューティフル・ネーム』(国際児童年キャンペーン・ソング)『銀河鉄道999』などの大ヒットを生みだす。作曲家・歌手としてだけでなく、テレビ番組の司会・コメンテーターからマンガの評論まで幅広い分野で活躍中。子煩悩な父親としても知られ、99年、ベストファーザー賞を受賞。
未来をつくるのは子どもたち自身です。私たち大人には、もうたいしたことはできません。私たちにできるのは、子どもたちが、「社会を良くしよう」「そのためには、これを勉強したい」と思ってくれるような教育を与えることではないでしょうか。子どもたちにビジョンがなければ、社会が良くなるはずがない。ところが、今、そのビジョンをもった子どもを育てることができていない。これは、大人の怠慢ですね。
教育は子どもを幸せにするためのものにしなければ。教育の良し悪しは、子ども自体のためになるか、ならないかで判断するべきです。「子どもたちを管理する」「昔は良かった」などの「負の遺産」が今の教育の前に立ちふさがっている壁です。まずは、現代の複雑な社会の中で子どもたちが生きて行くために何が本 当に必要か考え、教育の仕組みや内容を根底から考え直すべきです。「子どものために」ということを中心においていろんなものごとを考えていけば、社会のあ らゆるところの、矛盾も見えてくると思います。子どもが幸せになることを追い求めることが、社会全体を幸せにしていくことになると思うのです。それは世界のためでもあります。
石油は、私たちが子どもだった時から、すぐになくなると言われてきたのに、今まで解決策が現実化していないのも、大人の怠慢です。このエネルギー問題が、世界のあらゆる問題の根っこにあるわけですから。あたりまえなことですが、私たちの食べ物も服も、生命が生きるためのエ ネルギーも、すべて太陽からもらっている。それなのに、何でも出来るといばっている人類がいまだに太陽をまともにエネルギー源として活用できないというの は恥ずかしいことでしょう。「コストが」「まだ早い」などと言って行動しないのは、目先のことしか考えていない頭の悪い考え方。変えることが正しいと思ったら、全力でそうするべきなんです。もし太陽から全てのエネルギーがつくれたら、最高でしょ。もう、エネルギーの心配をしないで、いいんですから。
そうなったら、たくさんの人が、困っている国に助けに行ける。エネルギーをクリーンでしかも無料にして、食料問題を解決して、そして、次は、教育。いろんな ことを学び、経験した人たちが、教育が整ってない国へ行って、考え方や技術を置いてくる。たとえば普通に働いているたくさんの人が会社の休みを数か月とって、海外に行って考え方や技術を置いて、そして帰ってきてまた普通の仕事に戻る、ということが当たり前になるといいですね。
平和の基礎は、相手が嫌がることをしないということ。家庭を平和にする時も、職場を平和にする時も、国どうしを平和にする時も一緒です。子どもたちのために、輝く2050年への礎を私たちが作れるといいですね。




















