CSRアクションの概要
大丸有エリアでは、まちの持続可能性を高めるため公民が協調して「大丸有環境ビジョン」に掲げるさまざまな分野で行動を開始しています。
屋上緑化などのハード面の整備、環境イベントやセミナーなどのソフト面の活動、まちづくりガイドライン整備や先進技術、環境政策などの調査研究。こうしたCSRアクションのうち、2008年度に実施したものを「大丸有環境ビジョン」の8つのビジョンごとに分けてご紹介します。
気づいて、変わっていくまち
1. まちづくりルールを定期的に見直し
「まちづくりガイドライン2008」発表

約3年ぶりに改訂された「まちづくりガイドライン2008」の表紙
東京都、千代田区、JR東日本、大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会(大丸有協議会)で組織する「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり懇談会」は2008年9月、「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりガイドライン2008」を公表しました。
まちづくりを進めるための具体的な指針を自主的に定めた本ガイドラインは、2000年3月の発表以降、今回が2回目の改訂となります。今回の改訂にあたっては、再開発の進捗や都市再生の進展、地球温暖化などの環境問題の現状をふまえた内容を加えました。
- まちの将来像について、大丸有エリアならではの持続可能な開発に取り組む
- 地域冷暖房や未利用エネルギーの活用や緑整備の充実等で環境共生型都心の構築を目指す
- 経済中枢性のさらなる発揮や文化性や健康向上等の都市機能の導入
- 仲通り延伸や日本橋川沿いの整備等の連携
- 賑わいや環境に取り組む組織活動の推進や都市観光の推進、公的空間の利活用
2. 省エネと朝の活性化の両立を
「朝EXPO in Marunouchi spring・autumn」
2006年11月に開始した「朝EXPO」は、朝のライフスタイルを提案するイベントとして毎年春と秋の開催が定着してきました。
2008年度は春・秋とも、エコッツェリアやニッポン放送イマジンスタジオなど大丸有エリアの9会場で、ヨガ、ランニング、川柳、落語、座禅などさまざまな朝の過ごし方を体感してもらいました。国際フォーラムでの「ネオ屋台村」、東京サンケイビルでの「モーニングコンサート」、丸の内オアゾでの「ゴルフファッションショー」「きものセミナー」なども行い、春・秋の合計で延べ約26,000人(うち有料プログラムは1,900人)の参加がありました。
大丸有エコポイントとの連動や使わなくなった携帯電話の回収も行い、環境活動へのきっかけをつくりました。
3. 環境問題を体感しながら考えよう
「打ち水プロジェクト」「エコキッズ探検隊」

晴天に恵まれた8月1日、桜井郁三環境副大臣(当時)らを迎えて丸の内仲通りで行われた打ち水の様子。浴衣姿での参加が目立った
「打ち水プロジェクト」は、伝統的な生活の知恵「打ち水」でヒートアイランド現象緩和をめざしたイベントです。「打ち水プロジェクト2008」は8月1日から11日にかけて大丸有エリア内の4会場で行い、就業者を中心に延べ約1,900人が参加しました。
大丸有エリアで使った水を高度処理した「
また、子どもたちに都市での活動を通じて地球温暖化や資源循環について楽しく学んでもらう「エコキッズ探検隊」を2008年8月に行いました。今回は冬休み特別編も加え、12日間で8 つの体験プログラムを提供して、延べ454 人の子どもたちと父母が協力しながら大丸有エリアでの環境学習を修了しました
自分の「体調管理」をきちんとするまち
4. 環境モニタリングと可視化

大丸有エリアの各所に設置されたデジタル百葉箱のデータは、エコッツェリアで見られる
大丸有エリアでは、4 か所に気象情報をリアルタイムで計測できるデジタル百葉箱を設置しています。計測データは新丸ビル10 階のエコッツェリアにあるマルチタッチディスプレイで見ることができ、ヒートアイランド対策の効果を可視化し、風の道に配慮した設計に役立てています。今後も計測箇所を増設し(2009年度3地点新設予定)、継続的な観測と分析を行っていきます。
コミュニティ全体で世界の課題に取り組むまち
5. ふだんの行動が「エコ」になる
大丸有エコポイント

「EAT JAPAN in Marunouchi」開催中に、大丸有エコポイントのシステムを使って東京駅とマルキューブをつなぐスタンプラリーが行われた
大丸有エコポイントは、大丸有エリアで働く人や訪れる人が毎日のように使う交通系電子マネーSuicaを利用して、環境に貢献する仕組みです。エコポイント参加店舗でSuicaを使って食事やお買い物をすると、代金の1%がエコ基金に積み立てられ、還元メニューなどの原資に使われます。また、会員登録した Suicaの利用者には、代金支払い時や環境イベントへの参加時などに、エコポイントが貯まり、エコグッズや環境貢献活動への寄付・投資の還元メニューなどと引き換えることができます。
秋に開催した「EAT JAPAN in Marunouchi」では、このシステムを利用したスタンプラリーや、会員登録した人向けの「小岩井じゃがいも詰め放題市」も行いました。
現在、大丸有エコポイント実行委員会が組織され、2009 年秋の本格導入に向けて準備が進められています。
6. にぎわう「あかり」をグリーン化
グリーンパワーキャンペーン

太陽光による電力で光る特製ベロタクシーがイルミネーションに彩りを添えた
大丸有エリアでは、クリスマスやバレンタインデーなどに合わせてさまざまなイルミネーションがまちを飾ります。このイルミネーションに使われる電力を、人、企業、まちが協力して「グリーン電力証書」によってグリーン電力化する取り組みがグリーンパワーキャンペーンです。
イルミネーション主催者に「グリーン電力証書」を直接購入していただくほか、小口に分けた「グリーン電力証書」(1 枚100円)付きの商品・サービスの購入により、参加者にも負担していただきました。
2008年度は、「丸の内イルミネーション2008」、「光都東京・LIGHTOPIA2008」、「HARMONIA '08 ─'09 TIF 光と音のハーモニー」、有楽町マルイ「クリスマスイルミネーション」、「Sparkling ★Christmas」の5イベントの総電力約45,300kWhをすべてグリーン電力化することができました。小口のグリーン電力証書付き商品・サービスも、レストランの特別メニューや環境ツアー、スペシャルライブなどさまざまなものを用意し、参加者のご協力で約2,500枚分をご購入いただきました。
7. 公民連携のまちづくり
大丸有協議会20周年記念シンポジウム

パネリストに野中ともよ氏、勝田三良氏、赤池学氏、鈴木順子氏、長島俊夫氏を迎えて、エリアマネジメントや環境共生について議論が交わされた
大丸有協議会は地権者間で協定を結び、まちの将来像を公民で共有して、よりよい再開発を進める活動をしてきました。この大丸有協議会が2008年に20周年を迎えたことを機に、20年間の歩みや現在の取り組みを紹介する展示を行幸地下ギャラリーとマルキューブで行い、モバイルラリーゲームも開催しました。
併せて、丸ビルホールでシンポジウムを開催し、伊藤滋早稲田大学特命教授による基調講演「都市計画による低炭素化の試み」に続き、パネリスト5名を迎えて、小林重敬東京都市大学教授のコーディネートで「公民協調による大丸有のまちづくりと今後への期待」と題したシンポジウムを行いました。環境をテーマに日本全国や世界へ発信するショーケース的なエリアとなる必要性や、環境の取り組みを社会貢献的視点だけでなくビジネスとして捉えて活用する重要性などが議論されました。
8. 都市の環境の取り組みを見る、つくる
エコッツェリア
大丸有エリアの環境の取り組みを推進する環境共生戦略拠点として、2007年5月に開設したのがエコッツェリアです。2008年度は、約550回のイベント・セミナー利用があり、約1 1,200人が来場しました。多くの方々に環境への気づきを促し、環境対策の活発な議論を行うことができました。
こうした一連の情報発信・啓発活動などが評価され、環境に関する取り組みを表彰する第10 回グリーン購入大賞や第7 回日本環境経営大賞の環境価値創造賞を、運営組織のエコッツェリア協会(一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会)が受賞しました。また、エコッツェリア協会が大丸有協議会と共同制作した「大丸有CSRレポート2008」が、第12回環境コミュニケーション大賞の奨励賞を受賞しました。




















