イベント丸の内プラチナ大学・レポート

【レポート】丸の内プラチナ大学開講

7月11日 DAY1 オリエンテーション

7月11日、かねてから話題になっていた「丸の内プラチナ大学」のDAY1、オリエンテーションが開催されました。

2014年から「丸の内プラチナ大学」の前身となるプレ講座ともいうべきイベントが繰り返し行われ、2015年には「0期」講座が試験的に開講。その成功を受けてのいよいよの本格開講です。全8日間のカリキュラムで、以下の7コースが設定されています。
(1)ヨソモノ街おこしコース
(2)農業ビジネスコース
(3)地域デザインコース
(4)CSV実践コース
(5)事業戦略プロボノコース
(6)自然エネルギーシフト
(7)障がい者雇用コース

冒頭、主宰者のひとりであるエコッツェリア協会の田口真司氏から、1期生がのべ120名に達していることが紹介されましたが、複数のコースを受講している受講生もいるとのこと。なみなみならぬ熱意を持った人々の集まりというべきでしょう。また、名称からしてシニア層のセカンドキャリアのように思われがちですが、それは全体の一部に過ぎず、受講生の多くが30~40代であることもここに付記しておきます。

DAY1では、丸の内プラチナ大学の"学長"を務める三菱総研の小宮山宏理事長が講演を行ったあと、各コースに分かれ、オリエンテーションを行いました。

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人間はもっと自由になれるはず

人間はもっと自由になれるはず

小宮山学長は、成熟した社会においては「飽和」と「長寿」がキーワードになり、「GDPでは測れない、新しい価値観を生み出すこと」が重要になると説きます。また、日本が高度経済成長を経て成熟化しつつある中でさまざまな課題に直面し、解決してきたことを示し、一次産業、観光産業、ヘルスケア産業などさまざまな分野で"プラチナ"産業が起こりうる可能性を語りました。

また、これまでの社会は「不自由な参加型社会だった」と指摘。「食べるために稲作をする共同体社会があり、参加しない者は村八分にされた。高度経済成長の社会もそうだった。しかし、これからのプラチナ社会は"自由な参加型社会"になるだろう」。そしてまた、「人間は自由に堪えられるかどうか。それが、人類が変わる要になるだろう」と指摘します。「不自由なほうが楽なんだ。"豊かになりたい"と(制約された形で)考えているほうが人間はずっと楽。でも本当にそれでいいんだろうか」。

かつて社会心理学者のエーリッヒ・フロムは、人間は自由には耐えられないとして『自由からの逃走』を著しました。以来75年。人間は、少しは変わることができたのでしょうか。そしてまた、変わることができるのでしょうか。

プラチナ社会は、「ひとりでは実現できない。みんなで仲間を作らなければ」と小宮山学長。プラチナ構想ネットワークは自治体会員151、法人会員82、特別会員55など総勢290団体の会員を持ち、日本各地にプラチナ社会構想の拠点を展開しています。また、「プラチナ大賞」を開催し、優れたプラチナの取り組みを表彰し、ネットワーキングも進めます。この丸の内プラチナ大学もそんな拠点のひとつであり、新しいプラチナ構想の萌芽が生まれる場所として期待されています。

学長の講演のあと、各コースの講師が紹介され、会場に散って各コースのオリエンテーションが行われました。ちょっと立ち聞きしただけで、コースの面白さが伝わってきます。しかし、面白いとは何でしょうか。それは「社会に良い影響を与えるように関わることができる」ということなのかもしれません。

参加者たちの声に耳をそばだてるのも興味深いものがありました。多くの人が、その課題の当事者ではなく、仕事で関わっているわけでもないのですが、そこに近い領域に立っているマージナルな存在。マージナルな存在が関わることで、社会は大きく変わっていきます。高度経済成長を経験する中で崩壊した日本の社会環境が、新しく紡ぎ直される契機になるのではないか。丸の内プラチナ大学はそんな予感を感じさせます。

各コースは、早いものでは7月からスタートし、10月末ないしは11月初旬のラストデイまで突っ走ることになります。どんな成果が上げられるのでしょうか。大いに期待したいと思います。


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