CSVの可能性を感じてほしい
エコッツェリア協会とのお付き合いは最初の「環境経営サロン」でプレゼンテーションをやって以来のお付き合い。今も環境経営サロンにはできるだけ毎回参加するようにしています。初めてここに来たときは、こんな人気のある一等地の丸の内で社会的課題に取り組んでいるというだけでもすばらしいと思ったものです。大丸有界隈で働く人たちに、CSV(Creating Shared Value)の可能性を発見してもらうということは非常に意義深いことです。エコッツェリア協会には、CSVをさらに広める活動に取り組んでほしいと思いますし、私も協力していきたいと思っています。
- Q1
- 「CSV」は難しいもののように思えますが、誰にでも取り組めるものなのでしょうか。
- A1
- 新しい製品、新しいサービスを作り出し、大きな社会的価値を生み出そうとするならば、それは確かに難しいでしょう。しかし、CSVのフレームワークは多岐に渡り、どんな企業でも"小さな"価値を生み出すことは可能です。興味を持った人はぜひ頑張ってください。
- Q2
- 大丸有で好きなところは?
- A2
- 有楽町のガード下の飲み屋でしょうか。昔、霞ヶ関で働いていたときに、上司と飲みに行ったものです。
- Q3
- 大丸有を1日好きにできるとしたらどうしたい?
- A3
- このエリアの会社をすべて休みにして、全員が1日、畑に出て仕事をしたり、ボランティアしたり、社会活動について勉強したり。そんな1日にしてみてはいかがでしょう。
- Q4
- おすすめの本を教えてください。
- A4
- 赤池さんとの共著『CSV経営』。CSVに取り組みたいと思う人にはぜひ読んでほしい1冊です。さまざまなヒントが詰まっています。
- Q5
- 水上さんが一番大切にしているものは何ですか?
- A5
- 気持ちの持ち方として、自然体でいること。流されて、周りと同じことをしていても自分の存在価値はありません。自然体で自分がやりたいこと、やるべきことを大事にしたいと思っています。
水上武彦(みずかみ・たけひこ)
株式会社クレアン CSV/シェアードバリューコンサルタント
運輸省(現国土交通省)で航空規制緩和、日米航空交渉等主要航空政策を担当した後、経営コンサルティング会社アーサー・D・リトルで製造業を中心とした経営戦略立案プロジェクトに従事。東京工業大学・同大学院、米ハーバード大学ケネディスクール修了。共著に『環境でこそ儲ける』(小林光編著)、『CSV経営』(赤池学共著)がある。
ブログ「水上武彦のCSV/シェアード・バリュー経営論」
株式会社クレアン