会社が変われば、社会が変わる!
人を大切にする「いい会社」をふやしましょう
社員とその家族、取引先、顧客・消費者、地域社会、自然・環境、株主などを大切にし、持続的で豊かな社会を醸成しようと日々努力している「いい会社」をふやすこと。そして、「いい会社」を応援するファンをふやすことをミッションに活動しています。第1期3×3Laboでは、6月から8月にかけて理念経営塾を5回開催させていただきました。3×3Laboには多様な人が集まる純粋で澄んだ空気がありますよね。壁に落書きがあったり、車座になって集まれる自由さは、一方通行ではなく"輪"を作る力があると思います。来年は「起業塾」を始めたいと思っていますし、新生3×3Laboでも、さらに「いい会社」を増やすためのイベントを開催したいです。
- Q1
- 「いい会社」とはどんな会社ですか?
- A1
- 一言でいうと、人を中心に据えた会社です。人を幸せにする会社と表現してもいいと思います。持続的に成長して利益を出さないと、人を守ることや幸せにすることはできません。だからこそ業績も上げる必要があります。ではなぜ「いい会社」は業績が上がり、成長するのか。それは、事業に社会性があるから、世の中に必要とされているからです。そして、社員が生き生きと高いモチベーションで元気に働くので、アイデアに溢れ、改善が進むからです。こうしたいい循環を創るには、経営理念が中核になると思います。経営理念とは、端的に言うと会社の目的です。いい会社は、理念の浸透度がとても高いと感じます。こうしたいい会社がふえれば、社会が変わると思い、NPOを通じて様々な活動をしています。
- Q2
- 大丸有で好きな場所は?
- A2
- 丸善書店です。本が好きでよく読むということもありますが、時間が取れるときには1日中、1階から4階まで行ったり来たりを繰り返し、棚の本をくまなく見る。すると、その時々の時代のキーワードのようなものが浮かび上がってくるんです。また、改めて無知の知を認識し、謙虚にもなれます。若いころはよく行きましたが、最近は忙しくてなかなか行けなくなりました。
- Q3
- 大丸有を1日好きにしてよければ何をしたい?
- A3
- 大丸有にある「いい会社」を紹介する「いい会社の見学会」をやりたいですね。会社がいっぱいあるのに、お互いにどんな会社で、何をやっているかって知らないじゃないですか。スタンプラリーみたいにして、ここで働いているみなさんに、できるだけたくさんのいい会社を見ていただくような取組みをしたいですね。
- Q4
- おすすめの本を一冊教えてください。
- A4
- 少し前に読んだのですが『ワークシフト』(リンダ・グラットン著)。2025年、10年後の世界と働き方を6人のモデルケースを挙げて解説しています。個人的にも40代、50代になるに当たり、いい会社における働き方を考えるうえで勉強になりました。
- Q5
- あなたが一番大切にしているものは何ですか。
- A5
- 信念を持つことです。いい会社の経営者にお会いすると、全員がゆるぎない信念を持っています。そして、その信念を持ち続けて、人に伝える力があります。人を動かすものは信念であり、すべては人の思い、信念からはじまるのだと思います。
江口耕三(えぐち・こうぞう)
NPO法人いい会社をふやしましょう 代表理事、鎌倉ソーシャルグッドキャピタル㈱ 代表取締役
総合商社などを経て起業。2002年にオンラインでプリント基板設計・製造を行うp-ban.comを立ち上げ2年で黒字化。その後事業への投資、育成を行うようになる。2007年アニコム ホールディングス株式会社に経営参画し、経営企画・財務担当取締役(CFO)に就任、2010年東証マザーズに上場させた。2014年に東証一部上場を果たしたことをきっかけに、「いい会社をふやしましょう」を設立、代表理事に就任。
いい会社をふやしましょう