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ケイタイ解体 エコキッズ探検隊「すてるとゴミ、わけるとリサイクル!」

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8/26、新丸ビル10階エコッツェリアにて、最後のエコキッズ探検隊「ケイタイ解体&標本づくり」が行われました。このプログラムでは、使わなくなった携帯電話(ケイタイ)を解体して標本をつくりながら、資源の再利用やリサイクルについて学びます。夏休み終了直前のこのイベントは、すぐに自由研究で提出できる標本ができあがることもあってか、エコキッズ探検隊の最も人気のあるイベントのひとつとなりました。

参加者30人のうち、ケイタイを持っている子供は12人(!)。しかし、生まれたときからケイタイが存在していた彼らでも、ケイタイを買い替えた後の行方にはあまり親しみがないようです。

1年間に3000万~4000万台(推定)も廃棄されるケイタイのリサイクル率は、なんと、たったの約40%。残りの30%は家に置かれたまま、30%はゴミとして廃棄されているそうです。しかし、ケイタイ1台(100gとする)には、金0.028g、銀0.189g、銅13.7g、パラジウム0.014g金や銀、パラジウムなどのレアメタルが使用されているんです。

「たったそれだけ?」と思ったアナタ!
いえいえ、これでも金山を掘るより効率がいいんです。日本の金山を1t掘って採れる金は50g程度ですが、携帯電話1tからは、280gの金が集まります。最近では、このようにリサイクルされずに廃棄されたり、家庭に眠ったりしている家電が、「都市鉱山」などと呼ばれて話題になっています。世界のどこかの山を崩してレアメタルを掘るよりも、私たちの携帯電話をリサイクルする方が、ずっと効率的で地球にやさしいですね。

「金は1g=3,000円です。オレの体重は100kg。じゃあオレが金だったら、いくら分?(答えは3億円)」
小学生には少し難しいレアメタルの話ですが、講師のアンカーネットワークサービスの赤峰さんのコミカルなトークで、子供たちも楽しみながらレアメタルの貴重さや、リサイクルの重要さを学んでいました。

仕上げに「捨てるとゴミ、分けるとリサイクル」と、全員で大きな声で暗唱。子供たちの胸に、リサイクルの大切さがしっかりと刻まれたようです。

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レクチャーの後は、いよいよケイタイ解体の実習タイム。大人総動員で解体や標本づくりを手伝います。私も、計算のお手伝いや力仕事などで参戦!いつの間にか子供たちと一緒になって標本作りを楽しんでいました。

解体されたケイタイを、プラスチック、液晶パネル、バッテリ、レアメタル、その他に分類し、ボードに貼り付ければ、標本が完成です。分類すると、レアメタルだけでなく、プラスチックや液晶パネルなどの再利用可能なパーツの量が一目瞭然。「こんな資源の塊を、そのまま捨ててしまうなんてもったいない」できあがった標本を見ていれば、きっとそんな考えも浮かぶはず。参加者のみんな、夏休みの自由研究を提出したら、じっくり考えてみてね!

今回講師を務めてくださったアンカーネットワークサービスさんは、携帯電話やパソコンなどのOA機器のリサイクルを手がけています。

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