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至高のエコ・バーベキューに潜入!「green drinks 東京キャンプ」

昨今のアウトドアブームの中、この秋はキャンプやバーベキューを楽しんだ方も多いのでは?

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自然を存分に味わえるアウトドア、自然にやさしいエコ・バーベキューなら、より深い楽しみが味わえるかも。

11月15日に開催された「green drinks 東京キャンプ」は、朝大学の環境ソーシャルプロデューサークラス第2期(7月~9月)の一プロジェクト「東京キャンプ」、「日比谷アメニス」、朝大学講師の鈴木菜央氏が編集長をつとめる「greenz.jp」の3者のコラボレーションによるイベント。東京キャンプのプレゼンを聞いた日比谷アメニスさんが協力を申し出、それをgreenz.jpがサポートする形で、今回実現しました。

会場は、日比谷アメニスさんが管理を手がける城南島海浜公園。イベントに集まった20名余りが味わった、至高の「エコ・バーベキュー」とは?

○野菜 (エコ野菜:もてぎ 美土里野菜)

この日用意されたのは、日比谷アメニスさんのソーシャルビジネス・プロジェクトのコンテンツのひとつ「エコ野菜(もてぎ 美土里野菜)」。森林間伐材や落ち葉や生ゴミなどをリサイクルしてつくられたミネラル豊富な「美土里たい肥」を使用し、栃木県の茂木町が独自の基準を設けて栽培認定を行っている野菜です。
森林の成長に必要な間伐。しかし、現在、補助金以上に間伐材の搬出コストがかかることから、間伐されずに森林が放置される、間伐材が山林内に切り捨てられ病害虫の温床になることなどが問題になっています。美土里たい肥でのリサイクルのような活用方法をつくることで、間伐材回収が進み、森林保全につながります。美土里野菜は、栄養豊富で私たちが元気になるだけでなく、森林も元気になる、エコ野菜なんです。

○豚肉 (みやじ豚

news091127_02.jpg 朝大学農学部講師、農家の子せがれネットワークの宮治さんが育てる「みやじ豚」を使用。血統と飼料を吟味し、兄弟だけを通常の1/3程度の頭数でストレスなく育てる、養豚では珍しい「腹飼い」という手法で丁寧に育てられたみやじ豚は、くさみがなく、肉厚なのに柔らかくてとってもジューシー!
「一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に。一次産業を通じて地域活性を」そう豪語する宮治さんの、気合の感じられる豚肉です。

○燃料 (東京ペレット

東京・西多摩の山々で生産される木材の端材や、日比谷アメニスさんが管理する公園から排出される剪定材などを粉砕・乾燥・圧縮してつくられる「木質ペレット」を使用。カーボンニュートラルである点や、活用が難しくゴミとして処理されがちな木材を有効活用できる点などから、現在注目されている燃料です。炭よりも火がつきやすく、燃焼効率が良いため扱いやすく、バーベキュー初心者にもオススメ。
この日のバーベキューグリルには、株式会社齋藤ダクト工業さんが開発する、ペレットや薪を燃料につかうバーベキューグリルが使用されたほか(写真はペレット燃料をバーベキューグリルから取り出す様子)、ペレット燃料の材料となる木材を粉砕しながら効率的に回収できる回収車の開発を手がけるKYB株式会社さん、間伐材を利用したGreen Heart Paperを開発する平和紙業株式会社さんによる展示なども行われました。

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「東京キャンプ」は、クリエイティブに社会問題を解決するプロデューサーを養成する、朝大学環境ソーシャルビジネスクラスの第2期をきっかけに生まれたプロジェクト。リーダーの岩崎さんにお話を伺いました。

「私は以前からキャンプなどのアウトドアが好きなのですが、キャンプに行くにはどうしても遠出になり、都市と自然がある場所のギャップを感じていました。 ですが、公園の緑を活用してキャンプを楽しめるような空間を、都市にも作ることができれば都市と自然がつながり、都会で生活する人々ももっと自然のある空間を楽しめると思い、朝大学を通じて、今回のイベントにつながりました。

今後は、様々な人を巻き込みながら、定期的にイベントを開催していきたいと思っています。ライフスタイルの中に自然と一緒に過ごすような時間を取り入れてもらえるきっかけになっていきたいですね。」

場や期間を超えて広がりを見せる朝大学。これからのプロジェクトにも期待が高まります。

これからは、美味しさや楽しさに、エコのエッセンスを少し加えた、こんなエコ・バーベキューはいかが?