レポート

まち・都市における『環境教育』のあり方とは ――啓発からアクションへ

小森繁(環境省国民生活対策室 室長)
by ジャーナリスト 田井中麻都佳

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小森繁

小森繁(こもり・しげる)

1967年東京生まれ。環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室長。
1992年環境庁(入庁)。第1次環境基本計画、環境影響評価法等の策定などを担当。2002~2003年北九州市環境国際協力室長。09年より現職。

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2.クールビズからウォームビズ、クールビズ・トレインへ
―自走化により活動を発展させていく

クールビズは、小泉政権下の2005年に提案され、わずか4年ですっかり浸透し、新たなライフスタイルとして定着した。その後、冬場に暖房の設定温度を20℃にするため、寒いときには暖房器具に頼らず衣類を着込むという「ウォームビズ」が提案され、広がりつつある。一つの成功体験が、次へのステップへと繋がり、相乗効果を生みつつあるのだ。

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小森: さらに最近では、オフィスから外に出た場所でもクールビズを展開しています。その一つがクールビズ・トレインというもので、鉄道会社の協力を得て、冷房の設定温度を高めにした電車を走らせ始めました。以前から、電車の夏場の設定温度については、女性を中心に「寒すぎる」という声もありましたし、設定温度を上げれば、CO2削減にも貢献できる。実は、車両ごとの温度の微調整というのは難しくて、今のところは新型の車両しか導入できないのですが、導入の車体にはステッカーを、駅構内にはポスターを貼って、大々的にアピールしました。電車を利用する人はもとより、電車を眺める人、電車好きの子どもたちにもクールビズを知ってもらうことで、クールビズがオフィスから広がって、街全体へ波及していくきっかけになれば、ということも狙っています。

チーム・マイナス6%はスタート当初は国民運動ということで役所が始めたことですが、浸透するにつれ、民間の力によって新しい技術や新素材が開発され、活動の輪が自走化していきました。「自走化」こそが、環境問題の取り組みには不可欠なのです。

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ちなみに、自走化の流れをつくった仕掛けの一つに、チーム・マイナス6%のロゴがあります。チーム員になれば、誰でも自由にポスターや名刺にこのマークを刷り込むことが可能なんですね。いちいち許可を取る必要がないので、最近では、「店内の冷房を控えめにしています」とか、「私たちは地球環境問題に取り組んでいます」と書かれたポスターにこのマークを使っている店舗をよく見かけるようになりました。それだけ裾野が広がってきたということでしょうね。

もはや、上からの言葉で皆が一斉に動くほど、単純な時代ではない。クールビズにしても、まさに自ら走る、自走する人たちが同時多発的に環境アクションを起こさななければ、一つのワークスタイルとして確立することは難しかったに違いない。

チーム・マイナス6% ハロー!環境技術 クールビズ ウォームビズ
(左から、「チーム・マイナス6%」、「ハロー!環境技術」、「クールビズ」、「ウォームビズ」ロゴマーク)

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