2. 公園の芝生に寝転び、月を眺める不思議な感覚
その後、緑あふれる公園の場を生かしたソーシャルビジネスを展開する坂本さんと出会い、東京キャンプの企画は実現に向け、一気に動き出した。
木村: プロジェクト決行まで、どのように動いたのですか。
岩崎: 朝大学の最後の授業で、企画を形にしようと「東京キャンプ」のプレイベントを実施することになりました。本来であれば大丸有(大手町・丸の内・有楽町)のエリア内でやりたかったのですが、千代田区内は色々な制約があるようで、今回は実現できませんでした。
金子: このプレイベントは最終的に、お台場の潮風公園で10月3日に開催できました。そこでは、キャンプのスペースを作って、飲み物やお菓子を持ち込んでゲームをしたり、みんなでお話したり。
岩崎: 「芝生の上で大の字に寝っ転がろう」というシンプルなアイデアをイベントのキラーコンテンツにしました。都会で寝転がることなんて滅多にないですし、大の字で寝転がるという健康法もあるようです。実際にやってみると、当日は中秋の名月で、満月を眺めることもでき、とても気持ちが良かったです。
金子: 暗闇の中、相手の目を見ずに月を眺めながら話すのですが、横の人が知り合いじゃなくても妙な親近感、一体感が生まれるんですよ。心を開放してくれたような気がしますね。それに、都会からでも意外に月はキレイに見えるんだなって感心しました。
岩崎: そのプレイベントが終わってから、朝大学の講師であるgreenz.jpの編集長・鈴木菜央さんが「これは面白いんじゃないか」ということで日比谷アメニスの坂本さんを紹介して下さり、11月15日の本番を一緒にいっしょにやらせていただくことになりました。
木村: 坂本さんは彼女たちの企画を聞いて、どんな感想というか、意義を感じましたか。
坂本: 私たちの会社は、指定管理者制度によって公園などの公共施設の管理運営を行っています。ただし「管理」とは、利用者が怪我をしないようにと安全を念頭に置いた考え方です。公園の運営に関わる中で、「公園という場所を活かす」という発想が生まれてきました。そこで、緑を扱う私たちの森林についての知識と、環境問題やエコといったものをうまくつなげてソーシャルビジネスにならないかと、ここ1年半ほど動いていました。そこで私たちは、培ってきた緑についてのノウハウを活かして、公園・緑地という「場所」から地域・森林の環境配慮型・エコロジカルなプロダクツやサービスを提供・発信していくソーシャルビジネスをここ1年半の間進めてきました。
そんな時に「東京キャンプ」の企画と出会い、地域発でなく都心発の素材として、「都心の公園でキャンプ」というのは私たちとしては見落としていた発想で面白いなと思い、城南島公園を「場」として、共同でイベントを進めることになりました。
* 写真2枚目:金子友美さん(住友商事株式会社)
* 写真3枚目:坂本哲さん(株式会社日比谷アメニス)






















