3.世界初!? かもしれない「エコ・バーベキュー」
東京キャンプのハイライトは、何と言っても「エコ・バーベキュー」。食材から燃料まで、できる限り環境への負荷の少ないものが選び抜かれた。
木村: イベントでは「エコ・バーベキュー」なるものが行われたんですってね。
坂本: 私たちから提案させてもらいました。まず食材ですが、豚肉は朝大学農学部の講師で「農家のこせがれネットワーク」の宮治勇輔さんが育てた「みやじ豚」を使用。 兄弟の豚だけを通常の3分の1程度の頭数でストレスなく丁寧に育てたみやじ豚は、臭味がなく、肉厚なのに柔らかくてとってもジューシーです。野菜は弊社のソーシャルビジネス・プロジェクトでも扱っている「エコ野菜(もてぎ 美土里野菜)」を使いました。森林の間伐材や落ち葉を混入した有機堆肥で作られている有機野菜です。さらに、燃料は木材の端材などから作られる東京ペレットの木質ペレットを使いました。みなさん、興味津々でしたね。
岩崎: 当日は、20代から30代前半を中心に20人余が参加してくれました。男女比は半々でしょうか。食事などを楽しんだ後、グリーントークとでもいいますか、輪になって自己紹介しつつ、エコについて語り合うゆるやかな時間を過ごしました。
環境にやさしい運営、ということでマイコップ、マイ箸の持参を呼びかけたので、皆さん持ってきてくれました。
金子: 昼の12時スタートで、16時ごろには終わりましたが、コンテンツが盛りだくさんであっという間でした。
木村: 市民と企業、そして公園が手を組んだ新しいコラボレーションの形ですね。場所を変えれば、また違った形もありうるし、そうなればその場に関係する違う企業が入ってきて、また新しい形になりますよね。一口に「市民」と言っても、キャンプ参加者だけではなく、地元の人も参加できるようなイベントに発展させても面白いと思います。
岩崎: 名目は「東京キャンプ」ですが、場所は東京に限らなくても良いと思います。自然があれば、公園でも河原でもいいんです。何より、土の心地よさや緑の匂い、太陽のあたたかさなど、自然そのものを楽しんでもらいたいという思いが根本にあります。また、東京キャンプは、子どもやお年寄りなども集える場として、各地域のコミュニティーの活性化の場にもなれると思いますし、障がいのある方も一緒に楽しめるようなイベントも企画したい。あらゆるボーダーを越えて人がつながれる空間をつくりたいですね。
木村: あとはやはり、なんとか大丸有地域で「東京キャンプ」を実現させたいですよね。
岩崎: そうですね。一方で、都市部では管理、規制の関係でハードルが高いかもしれません。規制を守るという部分も必要ですが、活動の趣旨に柔軟に対応できる面もあればと感じています。また、この大丸有エリアというのは主に働くために人が集まる場所、いわゆるオフィス街ですよね。現状では、働いて帰るだけの場所として完結しているように感じますが、本当の意味での「街」になるには、一見目的のないように思える宙ぶらりんな空間も必要だと思います。そういったニュートラルな場にこそ、コミュニティーも生まれると思うのです。
木村: なるほど。例えば、屋上緑化されているビルでキャンプはできないのかしら。
岩崎: そうですね。プレイベントの際にも検討しました。実際、うまく活用できていないところも多いようです。もっと人が集まれるようにして、社員同士がコミュニケーションを取れたり、あえてそこで会議を開いたりすれば、環境も変わり新しいアイデアも生まれてくるかもしれません。
木村: まさに「グリーンワークスタイル」を見る思いがしますね。ところで、アフター5という話がありましたが、今は長時間労働も問題です。そこをクリアしないと、このような企画を盛り上げるのは難しい。例えば、毎週水曜日を「ノー残業デー」にして、「東京キャンプ」を呼びかけていくというのはどうですか。
岩崎: それもいいですね。もともとはそういったニュートラルな場にみんなで集ってのんびりした時間を過ごしましょう、というのが出発点ですから。ビル単位で、働く人たちがそれぞれ「東京キャンプ」を開く、などもありそうです。





















