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【国内】都市の中のまちづくり

自然と産業――立地を生かした多摩の可能性

瑞穂ファントム工場のチラシより抜粋

都市部でも「地域」の取り組みは活発化

多摩地区がこのごろ面白い。

2013年は、多摩地区が神奈川から東京都に移管されて120周年で、東京都では「多摩の魅力発見プロジェクト」と題して、一連のイベントで多摩地区の魅力を発信をしています。8月末には都心で多摩の産物のマルシェも開催される予定です。

さらに産業でも動きが活発化。

7日に都が発表した「ものづくり産業基盤強化グループ支援事業」で、瑞穂町で超音波関連品を製造している株式会社ソニックのグループが採択されました。挑戦するのは「次世代型自動気象水文観測システム」。大規模災害時でも即時に精密な気象観測を行い、データの蓄積・分析を可能にするもので、東南アジアまで通信網に取り入れるシステムの構築に挑みます。(※瑞穂町のほか、江東区、中野区など全4グループが選定)

瑞穂町は、都心から近い立地を生かした部品工作などの中小企業が多く、「下町の工場」葛飾や大田に似た空気が漂います。2008年には産業振興計画に基づいて45社が参加したギルド的集団「瑞穂ファントム工場」が結成され盛んに活動してきましたが、先ごろ商品アイデアの募集を始めました。優秀作品は製品化、内容次第でロイヤリティーも発生するそうです。

東京でも人口減少や過疎、農業・産業の停滞、空洞化が問題になっていますが、多摩地区の豊かなリソースを活用した取り組みは、新たなまちづくりの方法として興味深いもの。福生でもクリエイターや農家など、さまざまな職種のメンバーが集まったまちづくり創造集団が発足するなど、今後もさらに活発化していきそうです。


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