エコッツェリアでは今年9月から新たに「3*3ラボ」というプロジェクトをはじめました。この「3*3」は「3R」×「3rd Place」を意味し、3Rに関する課題についての情報交流を行い、一企業や個人ではできない研究や実践を行うサードプレースとなることを目指します。そして、環境プロダクトの「ものづくり」から「ことづくり」へという視点で、大きな運動体につなげていくこと目標とします。
9月27日のキックオフセミナーでは、ゲストにKIRO株式会社代表の紺野登さんを迎え、このプロジェクトをいかに「イノベーション」につなげていくかについてお話いただきました。
その前に、事務局からこのプロジェクトについての説明が。
現在、各社3Rについては手詰まり感があり、それをまちが主体になって面的あるいは一体的に取り組むことで新たなバリューチェーンを創出しうると考えていて、それを実践するのがこのプロジェクトなのです。
3Rを進展させていくためには、いまは売れていない環境プロダクトを売れるものにしていくために実際のプロダクトを作っていく必要があります。そのため、今年中にまず1つ作ってみてそれを来年の2月くらいに商品化します。それを継続すると同時に知識を体系化してオープン化し、中期的には国際カンファレンスやアワードを実施することで広めていきます。そして最終的にはデザインセンターを設立し、ここに環境都市を創出するということを目標とします。
これは3Rという「ことづくり」から、具体的な「ものづくり」へ、そしてそれを実践してく「ひとづくり」へと発展してくプロジェクトなのです。
続いて紺野さんのお話。
紺野さんはまず、イノベーションには大きく分けてプロダクト・イノベーション、プロセス・イノベーション、ビジネスモデル・イノベーションという3つがありますが、利益が上がるのビジネスモデル・イノベーションだけとおっしゃいます。そして、このビジネスモデル・イノベーションの実現のために必要なのは、これまで関係性のなかったところに新しい関係を作ること、つまりコラボレーション、アライアンスだというのです。
そして、今回の「3*3ラボ」はエリアの企業がコラボレーションする場を作るという意味で、イノベーションを興すひとつのきっかけになるはずだとおっしゃいます。
さらに、ビジネスモデルのイノベーションというのは、過去のモデルから生み出すことは難しく、様々な人との関わり合いの中で新たな関係性が生まれ、その関係性の中から見出されるものなのだともおっしゃいます。このような関係性は企業にとっても個人にとっても資本であるという意味でソーシャル・キャピタルということができます。そして、いま日本企業に必要とされるのは、このようなイノベーションを可能にする関係性の構築能力なのでというのです。
そして、そのような関係性を築き、イノベーションを起こしうるまちとして世界的にも注目されているのが知的産業都市ナレッジ・シティです。例えばスペインのビルバオのようなナレッジ・シティでは、研究開発を中心に文化的多様性を持つ知的ネットワークを構築し、そのネットワークの中から次々のイノベーションが生まれているんだそうです。大丸有もそんなナリッジシティとなりうるポテンシャルがあると紺野さんはおっしゃいます。
その実現のためには必要なのはやはり企業のコラボレーションであり、日本では伝統的にやられて来なかったそのようなコラボレーションをやろうというこの「3*3ラボ」には非常に大きな意味があるとおっしゃいました。
「3*3ラボ」では6回のセミナーと具体的なプロダクトの開発を通して、その第一歩を踏み出そうとしています。10月には帝人ファイバーと株式会社「布」の協力により、ペットボトルのリサイクル素材からつくるトートバック」の試作品も完成。簡単な型紙から作れる5種類のバックを作り、ソーシャルネットワークを使った人気投票も行いました。
今後、様々な企業のコラボにより、魅力的な3Rプロダクトが次々と生まれてくることを期待しましょう。
3R(Reduce:減らす、Reuse:再活用、Recycle:リサイクル)と3rdプレイス(家と職場以外の場所)づくりを目指し、毎月ゲストをお招きしたセミナーを実施します。
2014年12月17日(水)19:00〜21:30
2014年11月6日(木)19:00〜21:30
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