大丸有に本社を置く企業のうち、3つの代表的SRI indexへの組入銘柄のべ数

SRI とは「Socially Responsible Investment」の略で、社会的責任投資のことをいいます。企業の経済的な側面だけでなく、社会的な側面にも注視して投資判断を行うというものです。「SRI Index」は、社会・環境分野での企業の業績を指数化して、優良な企業のみを投資の対象として組み入れたファンドで、構成銘柄に選ばれた企業は財務面だけでなくCSR の面からも高い評価を受けた企業ということになります。世界にはいくつもの「SRI Index」がありますが特に代表的なものとして「Dow Jones Sustainability Index(表中DJSI と表記)」「FTSE 4Good Global Index(同FTSE と表記)」「EthibelSustainability Index(同Ethibel と表記)」の3 つが有名です。大丸有に本社をおく企業もそれぞれのIndex に多数組み入れられています。
大丸有によるCO2排出量
京都議定書の第一約束期間(2008?2012年)に突入し、2010年4月からは国の改正省エネ法や都の改正環境確保条例によるCO2削減義務化等、行政の動きも加速しています。大丸有の企業・建物は、法規制に則るだけでなくさまざまな自主的取り組みによって、CO2削減に努めています。
大丸有にある建物の2008年度におけるCO2排出量は約73万t-CO2* で、2007年度比で約5.2%減少しました。要因として考えられることに、屋上緑化などによる積極的な緑化推進、ヒートアイランド対策などを挙げることができますが、2008年度後半に日本経済を襲ったリーマンショックによる経済活動の滞りも大きな影響があったのではないかと考えています。今後は要因の詳細な分析を行っていく予定です。
* 東京都が公表している、「地球温暖化対策計画書制度」に基づき大規模事業所(ビル)毎が提出している「温室効果ガスの削減計画書」に記載された、大丸有にある69棟のビルの2008年度排出量実績から試算。69棟の2008年度床面積あたりの排出量を算出し、大丸有ののべ床面積を乗じた理論値である。
大丸有の緑被率*1
緑被率とは、空から見たときの緑におおわれている土地の割合です*2。ヒートアイランド現象の原因の一つに緑の減少による蒸散効果減少があるといわれています。千代田区では2006 年に「緑化推進要綱」と「屋上等緑化助成金交付要綱」を改正し、敷地内と建物の緑化をより強力に推進しています。千代田区全体の緑被率は20.4%ですが、大丸有は人工化された地表面や道路が多いため7.2%となっています。そこで緑を増やすために屋上緑化だけでなく2009 年竣工のパークビルでは壁面緑化を取り入れるなど、自主的に緑化推進に取り組んできました。今後は緑化の量だけでなく、生態系維持に寄与する植栽や、風が通りやすい植栽など緑化の質を向上させていきたいと考えています
*1 千代田区2003年調査による。大手町、丸の内地区のみ。最新の調査は2010年度中に実施公開の予定
*2 「千代田区の緑化とヒートアイランドの現状について(平成15年度)」による定義
東京都内のサクラ開花日
日本の春を美しく彩るサクラ。サクラの代名詞といってもよいソメイヨシノの開花が年々早まっています。本来ソメイヨシノは4月に咲く花といわれていましたが、近年では3月中の開花が当たり前となっており、その傾向は1990年代以降特に顕著です。ソメイヨシノに限らずサクラの芽は秋休眠します。そして冬の寒さで目覚め、春の暖かさとともに成長しやがて開花を迎えます。開花の時期は秋から冬にかけての気温の影響も受けますが、成長する春の気温の影響も大きいと考えられます。その因果関係の立証がなされたわけではありませんが、地球温暖化が日本の四季に与える影響として、私たちは認識しておく必要があります。
電気自動車の充電器
都は2009 度に「東京都EV-Phv普及促進プロジェクト」をスタート。次世代自動車の普及に取り組み始めました。ハイブリッドカーに続いて普及が望まれるのが、走行中にCO2や有害な排出ガスを全く出さない電気自動車です。
大丸有でも電気自動車を導入する企業が増えています。電気自動車の普及には動力となる電気を充電するための充電設備が必要です。大丸有は12ヵ所の充電設備を備えています。また、大丸有エリアでは電気自動車タクシー『ゼロタクシー』が2台運行。1日に2~3回、主に新丸ビル地下駐車場にて急速充電をしながら運行しています。また全国で初めて、『EV青パト』(電気自動車を利用した民間の防犯パトロールカー)も投入され、まちの安全に貢献しています。
充電器の設置場所:丸の内パークビル、新丸ビル、日本ビル、鍛冶橋駐車場、新大手町ビル、郵船ビル、三菱ビル、国際ビル、東京国際フォーラム、東京交通会館、東京サンケイビル、丸の内中央パーキング(中央ゾーン)
打ち水プロジェクト
「打ち水」は世界に誇れる江戸の知恵であり、日本の文化であるといっても過言ではありません。大丸有で夏のまちの温度を下げるために開催されているこのイベントは、2009年度で4年目を迎えました。ビルの排水を再利用した「中水」を丸の内熱供給と東京国際フォーラムから提供していただき、のべ2,204人の大丸有の就業者、来街者が、まちのいたるところで「打ち水」を行いました。また、実施後11日間は、まちに来る人々が真夏でも快適に買い物ができるように、丸の内仲通りに面する各ショップでも日常的な「打ち水」を行い、来街者を涼やかにお迎えしています。今後は参加者の拡大とともに、各ショップ等での「打ち水」の定常化を目指していきます。
エコ結び加盟店舗数(2010年3月31日時点)
大丸有は2009年度から交通系電子マネー(Suica・PASMO)を利用したエリア版ポイントシステム「エコ結び」をスタートさせました。「エコ結び」は、お買い物の際に加盟店舗でSuicaやPASMOを使って決済するだけでポイントがたまり、そのポイントを環境貢献活動に使ったり、リサイクルグッズと交換できたりする、というものです。2010年3月末時点の「エコ結び」加盟店舗数はレストランや雑貨店、服飾店舗など143店となり、会員登録者数は1,426人です。
今後は会員数、登録店舗数、利用限度額を増やしていくため、より一層認知度向上を図り、「ふだんの暮らしで無理なくエコ活動」を広げていきます。
丸の内さえずり館のフィールドイベント参加者数
新有楽町ビルにある「自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館」では、皇居東御苑や皇居外苑などの緑地に近い大丸有の利点を活かし、フィールドイベントを開催しています。イベントでは、身近な街路樹や草花から昆虫や水鳥、さらには天体まで、さまざまな自然を観察し、楽しみながら生態系や自然環境について学ぶことができます。
2009年度に開催されたフィールドイベントには、のべ627人が参加しました。特に、都会の夜の楽しみ方を知る「星空観察」やお濠の水鳥を観察する「お昼休みのバードウォッチング」が人気です。また、週末を利用して、大丸有エリアを離れた場所でも自然観察を行いました。
交通社会実験への参加者数
大丸有では、低炭素なまちづくりに貢献する交通手段である電気自動車、電気バス、自転車の利用を促進するための『交通社会実験』を行っています。2009年度は国土交通省や環境省の支援を受けて3回の社会実験を行い、コミュニティ自転車、循環バスシステム、カーシェアリング、それぞれの実験への参加人数は合わせて、のべ4,444人となりました。
鉄道やバス、タクシーの利用から自転車の利用へ、ガソリン車から電気自動車の利用などへの変化により、CO2の排出量が削減されます。

太陽光パネルによる発電出力
再生可能エネルギーである太陽光発電は日本国内でも普及が進んでいます。太陽光パネルは、設置する場所を選ばないので、その重量に耐えることができる場所であればどこでも設置できるのですが、風の影響を受けやすいという難点があります。高層ビルの屋上は強い風が吹くことがあるため大丸有での普及は難しいものがありました。しかしそのような悪条件を克服して、徐々に設置場所を増やしています。最初に設置されたのは1997年の東京国際フォーラムで、一番新しい事例は2009年の丸の内パークビルです。これからもビルのオーナー様と協力しながら取り組んでいきます。
大丸有の保水性舗装総面積
保水性舗装とは、内部に雨水などの水分を蓄えることができる構造をもっていて、路面温度が上昇すると蓄えられた水分が蒸発し、気化熱により温度の上昇を抑制する性能もつ舗装です。ヒートアイランド現象の緩和に効果があると期待されています。大丸有でも積極的に保水性舗装を取り入れています。2009年度は丸の内パークビルでも保水性舗装を整備しました。2010年4月には行幸通りが竣工し大丸有の保水性舗装総面積は約3万7600?と大幅に増えました。
大丸有に本社を置く東証一部上場企業の売上高(2008年度)
大丸有には75 社の東証一部上場企業がその本社を置いています。その2008 年度の売上高は日本のGDP541 兆4,944 億円の22.9%にのぼります。最高の環境効率を目指す大丸有に、このように日本を代表する事業所が集積するということは、日本全体での環境負荷低減に大きく貢献していると私たちは考えています。




















