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食農教育に効果てきめん! 「やらなきゃ損そん!教育ファーム」に行ってみた。

top.JPG本格的な農業の体験学習を通じて、子どもたちに食と農のつながりを発見してもらう「教育ファーム」という取り組みがあります。
1月16日に東京国際フォーラムで開催された「教育ファーム推進全国大会 やらなきゃ損そん!教育ファーム」(社団法人農山漁村文化協会主催)に行ってきました。

「教育ファーム」は、子どもたちが本物の農家や漁師さんなどのサポートを受けながら、作物を育てるところから食べるところまで一貫した「本物体験」を得られるというプログラム。現在、農林水産省が「教育ファーム推進事業」として行っています。

1.jpgパネルディスカッションでは、宮崎県えびの市の「JAえびの市青年部」が「農業、生産者のことを理解した食育の指導者を育てたい。地元に食農教育のタネをまこう!」と、栄養士をめざす女子大生とともに「食と農のキビリ隊」を昨年発足させたことを紹介。参加した大学3年の原田真里子さん(写真左)、長野祐衣さん(写真右)は「サツマイモの作付けや収穫を手伝うことを通じて、食と農のつながりや、自分の住む地域の野菜のことが見えてきました」と話します。

2.jpgパネルディスカッションの後は「体験&展示ブース」へ。
ここで面白いものを見つけました。「MISO de SMILE」は、宮城県仙台市の明成高等学校調理科の生徒が作った、人の顔のカタチをした1人前の即席みそ汁。
小袋の中に仙台みそ、わかめ、麩、木のスプーンが入っていて、組み立てると「笑顔」に。「笑顔を通じてみそ汁を好きになってもらえれば」というコンセプトです。

3.jpgそして驚いたのがこれ! ペットボトルで稲を育てています。
山口県から参加の「やまぐち里山環境プロジェクト」が考案した「ペットボトル稲」は、身の回りのペットボトルや土などを使って、実にお手軽に稲作体験ができるスグレモノ。1つのペットボトルでごはん約1杯分のおコメがとれます。「小さい子どもでも、稲もみを蒔くところから収穫まで、まるごと体験できる。食育にピッタリ」とのことで、実際にやってみた保育園では、子どもたちがお茶碗についたごはん粒まできれいに食べたとか! 自分で育てたおコメの味は、やはり格別なんでしょうね。

この「教育ファーム」は、実は子どもだけでなく、大人にとっても食と農のつながりを再発見できるプログラム。食と農をつうじて地域の魅力や底力を発見できれば、活性化のきっかけにもなるでしょう。これからの展望を感じる今回のイベントでした。

ちなみに、リポーターは個人的に「ペットボトル稲」に挑戦してみたくなりました。

大丸有では、11月に行われた「おいしい鳥取 in 丸の内ハウス」や、2月にも開催される「食育丸の内 イートアカデミー」など、楽しみながら食を考えられるイベントが、数多く行われています。
自宅のベランダで、仕事や遊びの場の近くで、アナタも身近な食について考えてみませんか?
(斉藤 円華)

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