イベントエコキッズ探検隊・レポート

【エコキッズ】浮世絵に見る印刷のひみつとシャドーボックス作り

2013年7月31日(水)開催

浮世絵と、現代の印刷のひみつと工夫を、「色の不思議」で学ぶ、『浮世絵に見る印刷のひみつとシャドーボックス作り』が開催されました。子ども達が夏休みに、イキイキと遊びながら学ぶ、「エコキッズ探検隊」プログラムのひとつです。

大日本印刷株式会社の「色の不思議」で学ぼう!

7.31sub1.jpg カラー印刷に使われている色は、何色あるの?昔のカラー印刷「浮世絵」の「富嶽三十六景神奈川沖浪裏(ふがくさんじゅうろっけいかながわおきなみうら)」では5色、「世界最多色版画」では1380色も使われています。なのに、現代のカラー印刷は3色でできる。本当に3色?3色は何色?色の形は?ルーペで観察してみました。
見えた色はシアン(明るい青)、マゼンタ(明るい赤)、イエロー(黄)。形は丸!

7.31sub2.jpg では、その3色を混ぜ合わせると?実際に粘土を使って実験してみました!

マゼンタ+シアン=青
マゼンタ+イエロー=赤
シアン+イエロー=緑

できあがったのはなんと青、赤、緑!

7.31sub4.JPG さらに、その色を混ぜ合わせると黒っぽい色に。実は黒を作るのはとても難しく、現在では黒をあらかじめ作ってから使う、4色印刷が主流になっているのだそうです。この後は、本物の浮世絵を見て色の不思議を体感します。

浮世絵を見に行こう!

これから作るシャドーボックスのデザインである、本物の「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」を見に行こう!ということで、三菱一号館美術館で開催されている「浮世絵展」を見学に行きました。

7.31sub5.jpg

中では美術館の方が、富嶽三十六景について説明してくださいました。実は四十六景あることや、富士山が大きく描かれているのはニ景しかないこと、富士山を大きく見せる、際立たせる工夫を葛飾北斎がしているなど。また、みんなが「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」に感じたことなども共有し、理解を深めました。
平面に描かれた版画なのに、何層にもわかれているかのような立体感、遠近感があります。昔の印刷技術もすごいです。

シャドーボックスを作ろう!

お昼ご飯を食べ、いよいよシャドーボックス作りです。
シャドーボックスというのは、紙を重ねて陰ができるよう、絵を立体的にするハンドクラフトです。デコパージュという、切り抜いて貼る技法のひとつ。

7.31koutei2.jpg「左」(1)絵柄のパーツと土台 「右」(2)使う道具と工程表

7.31koutei3.jpg「左」(3)早速、作業スタート 「右」(4)ただ貼るのではなく、モデラーを使い紙を立体的に

7.31koutei4.jpg「左」(5)シリコンボンドで貼ります! 「右」(6)立体感がでてきました

7.31koutei5.jpg「左」(7)夢中になって思わず立ち上がっています! 「右」(8)もう少しで、できあがり

7.31koutei6.jpg「左」(9)いよいよ仕上げ  「右」(10)まわりに枠をつけて、額に入れて・・・

7.31sub17.jpg(11)完成!!立体感が出て、本物に負けず劣らずの作品になりました。

みなさん、壊さないようにとすぐにしまって、大事そうに持ち帰っていました。

次回は、8月6日(火)に開催の「mikuni MARUNOUCHI 三國清三シェフの味覚の授業」の様子をお届けする予定です。そちらもお楽しみに!

エコキッズ探検隊

楽しみながら環境について学ぶキッズイベント

次世代を担う環境リーダーの育成を目指し、毎年夏に子供向け環境教育のプログラムを実施。エネルギー需要の多い都市部が直面しているヒートアイランド現象、地球温暖化、防災、資源循環などをテーマに、日本有数の企業が集中するエリアだからこそ体験できる企業プログラムを多数揃っています。

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