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【レポート】丸の内プラチナ大学×CSV開発機構×弘前

「地域とつながる生きがい移住 in 弘前」――モニターツアー事前ヒアリングイベント~2016年2月8日

学びから実践へ――弘前市の課題に直に触れる

今回のワークショップは非公開の特別講座で行われました。

お題は「地域とつながる生きがい移住 in 弘前」。人口減少が進む弘前市は、他の自治体同様、「移住」促進に力を入れています。今回のこのヒアリングイベントは、丸の内プラチナ大学で学ぶアクティブシニアに、その移住促進対策について意見を求めることを目的にしています。プラチナ大0期生は高いビジネス志向を持つとともに、地方の課題に対しても意欲的で、地方への移住を視野に入れている人も少なくないからです。

弘前市・秋田美織氏参加したアクティブシニア(候補生)にとっては学びを生かすチャンスでもあります。今回、弘前市と丸の内プラチナ大学をつなぐ役を果たした一般社団法人CSV開発機構専務理事の小寺徹氏は「学ぶだけでは何も起こらない。実践が重要。今回は、その第一歩」と、今回のワークショップの意義を語りました。

"ねぷた"で知られる弘前市は本州最北端の青森県の主要都市の1つ。その弘前市から、弘前市経営戦略部ひろさき未来戦略研究センターで人口減少対策を担当する総括主幹・秋田美織氏と、ユニークなツアープランで全国的に知られるようになった、たびすけ・合同会社西谷代表の西谷雷佐氏が参加。アクティブシニアの力を求めて特講のワークショップは開かれました。

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魅力あふれる弘前市。プレゼン全開!

魅力あふれる弘前市。プレゼン全開!

弘前といえば岩木山(当日のプレゼン資料より)

冒頭、エコッツェリア協会の田口真司氏から本講座の意義が示されたあと、弘前市の関係者と参加者の自己紹介が行われ、弘前市の魅力の数々を伝える西谷氏のプレゼンテーションへと続きました。

たびすけ・合同会社西谷の西谷氏弘前市が位置するのは青森県でも津軽地方と呼ばれる西部地域。初めて耳にする人には"外国語"に聞こえるという独特の地元方言である津軽弁の紹介から、せまい地域で生活に必要な物はなんでもそろうという"コンパクトシティ"弘前市の住みやすさなどを参加者に訴えました。

さらに、津軽地方には、青森県民の象徴である霊峰、岩木山がそびえ、南西部には世界自然遺産の白神山地が続くことも魅力のひとつ。名産のリンゴでは、女性に人気のシードルが日本で最初に作られたのが弘前市であること、地元酒造が製造する味わい深い日本酒もアピールしていました。西谷氏のときおりジョークを交え、笑いを誘いながらの語りからは、弘前市が魅力あふれる土地柄ということが強く伝わってきました。

参加者も納得の弘前市の魅力。しかし......

西谷氏の後に、参加者の一人である澤内氏が登壇。澤内氏は、地理から世界を読み解く「バッ地理塾」を主宰するほか、クラブツーリズムのアドバイザーなども務める地理と地方の専門家。氏からも新たな弘前市の魅力の追加がありました。

この2人のプレゼンを受け、続けて行われたテーブルごとのワークの中では、弘前市への賞賛の声が聞かれました。しかし、CSVの知見豊かな参加者から出てきたのは、賞賛の声だけではありません。
「宣伝のしかたがうまくないのじゃないか」
「こうした魅力は多くの地方に存在する。"弘前だから"という特徴に欠ける」
という厳しい声も聞かれました。

ワークショップはこのあと、弘前市が用意した「地域企業とつながる『生きがい移住モニターツアー』in 弘前 ~あなたの経験が"弘前の未来"を育てる~」なるモニタリングツアーの企画案・行程案の是非をめぐる議論へ。

これに対する参加者の意見はさらに厳しいものでした。
「『移住』を目的としているプログラムになっていない」
「もう少し理念を明確にして、表現を考えたほうがいい」
こうした意見は西谷氏をはじめ弘前市関係者も望むところだったでしょう。しっかり受け止めている様子でした。最後、西谷氏は、参加者から出た多くの意見に感謝し、「皆さんの意見を参考にして、企画をブラッシュアップしてから実施に向かいたいと思います」という言葉で締めくくり、新たな決意を述べるとともにさらなる協力を求めて、ワークショップを終了しました。

示唆に富んだ松田氏の総括

最後に、今回のワークショップのまとめを求められた株式会社三菱総合研究所主任研究員の松田卓也氏からも貴重な発言がありました。持論であるセカンドキャリアに踏み出すには"助走期間"が必要であるという話に続けて、「地域に入るには、その地域で禁じられていることを知ることも重要」と指摘し、移住を成功させる1つのポイントであるという話に参加者は、強く頷き返していました。


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