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【大丸有】リガーレママカフェってすごい

子育ての情報交換とネットワーキング

ランチしながら学ぶ子育て

2月14日、エコッツェリアでリガーレ(大丸有エリアマネジメント協会)主催の「リガーレママカフェ」が開催されました。

ママカフェは、大丸有で働くママたちの交流の場として2007年にスタートしました。ママの人、これからママになる予定の人、そしてパパたちも対象です。ポイントは「ランチタイムに集まってもらう」ということ。保育園や小学校の子どもを持つと、朝や夜に時間を作るのは難しいものです。だったら仕事の合間のランチタイムならどう?ということで始まったこのママカフェ、ランチしながら子育ての情報を交換できる場として好評を博してきました。

これまでは不定期開催でしたが、8年目となる今年は定期的に行うことになりました。その第一回目となった今回は、「ヨコミネ式教育法」で知られる横峯吉文さん(社会福祉法人純真福祉会理事長)のお話をうかがいました。

軽妙な語り口調で、独自の子育て理論を教えてくれる横峯さんの話に、思わずランチを食べる手も止まり、聞き入ってしまうママたちの姿が見られました。

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ヨコミネ式の秘訣は......

「子どもは天才脳を持っている」がポリシー

「すべての子どもは天才脳を持って生まれてきているんです。教えもしないのに、1年で歩くようになるでしょう。甘やかすのじゃなくて、課題を与えることで、才能をどんどん開花させてあげればいいんです」

横峯さんにとって、「できない子」「ダメな子」というのは存在しません。誰もが等しく「天命を授かり」「天才脳を持って生まれてきている」のです。しかし、「親の手に負えるのは"つ"がつく年まで。つまり、みっつ、いつつ、ななつ、ここのつ。9歳までになんとかしないといけません」と言います。

「思春期になって『うるせぇ、くそばばあ』なんていうようになっちゃったら、どうにかしようとしてもなんともなりません。9歳までの脳が発達している時期ならなんとでもなるんです」

ヨコミネ式教育法のポイントは「読み・書き・計算」と「運動」です。それも、大人が子どもに教えるというのではなく、子どもが自分から求めてくるように導いてあげることが重要だと言います。たとえば、国語の「書き」ならこんな具合です。 「いきなり『あ』の字なんて書くのは難しい。だから、最初にひたすら『一』を書かせる。横の棒は"左から右"、その次は縦の『1』の"上から下"。これを最初に徹底していくと、最初に書けない『あ』もだんだん書けるようになるんです」

大切なのは"できない"劣等感を与えないこと。「算数でも国語でも得意にしてやれば、大好きになって勝手に勉強するようになるんです」と横峯さん。「そして子どもは冒険心があるものですから、チャレンジ、冒険できるものを与えれば、どんどん挑戦して成長していくんです」。横峯さんの教え子たちの9割は小学2年生でソロバン1級を取っているというから驚きです。

ここで勘違いしてはいけないのが、ヨコミネ式が育てるのは「勉強のできる子」ではないということです。「小学校で輝かせること。それが続けば『独学』のできる子どもになる。社会では独学するのが当たり前。よく考えてください。子育ての目的って何ですか? 自立した大人に育てるということでしょう?」......

ついつい目の前のことに捉われすぎて見失いがちなことを、横峯さんはしっかりと教えてくれました。

母子の愛情の確かさ

ママカフェの後半は横峯さんへの質問です。参加者が口をそろえて言うのが、「ママカフェの参加者は、働いている場所や境遇が似ているから、質問も共感できるものばかり」ということ。"働くママ"の視点で、時間をオーバーする勢いで質問がたくさん飛び出しました。

その中で一番印象的だったのが4年生のお子さんを持つママからの質問。

「仕事がフルタイムで、休日しか子どもと接することができない。どう接したら良いでしょう?」

働くママなら、誰もが持つ不安です。これに対する横峯さんの回答は、なんとも胸に迫るものでした。
「あのね、子どもは母ちゃんが思ってる以上に母ちゃんのこと思ってるの。虐待を受けてる子どもだって、どんなにひどく扱われても母ちゃんが大好きなんです。スキンシップが足りない、愛情が足りないなんて心配しなくていいんです。子育ては"片手間"でやるもの。逆にね、4、5歳になったら子どもにはどんどんお手伝いをさせなさい。子どもはお母さんの仕事を手伝うのが大好きなんですから。人は助け合わないと生きていかれないんです。それを教えることにもつながります」

こうした心構えから、具体的な子育ての現場のアドバイスまで、幅広い質問と回答が繰り返されました。参加したママのひとりは「子どもへの接し方で悩むことが多いですが、これを機に変えていきたい」と感想をひとこと。まだ保育園前の男の子を持つ別のママは「今は昔と違って"愛情を注げ"といいますけど、その愛情の考え方がいろいろあるんだと勉強になりました」。「どうしても心配ばかりしてしまうけど、これからはもっと子どもを信じて、いろいろやらせて、自信を育てるようにしたい」と話すママも。子育てのやり方がガラッと変わるくらいの衝撃があったようでした。

ただでさえ難しい子育てを、仕事をしながらするには何かと問題が付きまといます。ママカフェは、今回の横峯さんのお話のように、子育てを学ぶこともできますし、働くママならではの悩みや心配事を共有しあい、相談できる場所でもあります。次回は3月4日(火)開催予定だそう(『幼児の虫歯予防』)。参加はもちろん無料です。お子さんがいる方はもちろん、これからという方もぜひぜひ参加してみてください。


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