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【大丸有】イクメンによるイクメンのためのイクメン部発足!

「丸の内イクメン部」がメンバー大募集中

課題解決のカギはパパにあり?

「イクメン」「カジメン」というキーワードが広まったのは2010年のこと。女性の社会参加の拡大には、パパが子育てや家事を積極的に担う必要があります。フランスでは男性の就労時間を短くすることで、パパの子育て参加率が高くなり、出生率向上につながった例もあります。女性の積極的な社会参加を進めるためには、働くママへの手当てや対応を充実させるのはもちろんですが、パパの働き方やワークライフバランスも考える必要があるのです。

先日、政府も女性の管理職登用枠を拡大するニュースが話題になりましたが、大丸有でも新たな動きがありました。「丸の内イクメン部」の発足です。子育てに積極的に参加したい働くパパたちが集まり、8月1日に発足パーティが開催されるとのこと。日本のビジネス街の中心地でも、いよいよパパが積極的に子育てするための動きが盛んになりそうだということで、早速発起人の明治安田生命の企画部の皆さんにお話を伺いに行ってきました。

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それは『部活動』から始まった

『部活動』を交流のプラットフォームに

左から薄井大輔さん、企画部長・永島英器さん、村上治也さん

今回、取材に対応してくれたのは、企画部の部長の永島英器さん、主席スタッフの薄井大輔さん、村上治也さんのお三方です。そもそも、この「丸の内イクメン部」はどうして発足したのでしょうか。

「前橋市の『前橋○○部』の活動に着想を得て、弊社でも5月から部活動を始めていたんです。丸の内はこの10年でずいぶん変わりましたよね。きれいでおしゃれになり、人が集まるようになり、オフィス街からショッピングを楽しむような街になりました。しかし、もう少し人と人のつながりがあってもいい。こんな時代ですから、お隣の会社の方とワイワイガヤガヤ楽しむことがあってもいいじゃないですか。そこを基点に地域活性をするというのも魅力的でした。
まず静岡、広島両県の出身者や関係者などでつくる『広島部』と『静岡部』を設立しました。今年の1月に、当社がサッカー「Jリーグ」とオフィシャルパートナー契約を締結したことから、大型のテレビのあるところで、みんなでサッカーを観戦して応援することからスタート。要は場所と機会を作って、みんなで楽しみましょうということなんです」

と永島さん。まずはいろいろな『部活動』を発足させて、交流する下地を作ろうということですね。

「イクメン」のハードルを下げる

写真はイメージです(KAORU / PIXTA)

これを受けて『丸の内イクメン部』を立ち上げたのが村上さんだそう。

「きっかけは母の日だったんです。仲の良い同期3人で、子どもの面倒はパパが見るからママには自由にショッピングにでも行ってもらうということをやったんですね。僕たちにしてみれば、男親でも3人そろえば子どもの面倒をまとめてみれるし、楽だからという思いもあったのですが、これが実に好評なんです。公園で子どもを遊ばせていたら、周りの家族連れから『お母さんはどうされたんですか?』と話しかけられるんです。かくかくしかじかで、と答えると『いいですね!』とか、『あなたも見習ってよ!』というような声を聞きまして(笑)。実はたいしたことをしているわけではないんですよね。1日子どもの面倒を見るという、ただそれだけのことなんですが、実はそれだけでも相当喜んでもらえると。これは結構需要があるんじゃないか?と思うようになりました」

なるほど、"イクメン"というと、ずいぶんとハードルの高い印象があります。おいしい料理を作り、子どもの面倒も見て、掃除もらくらくこなす、そんなイメージがありました。しかし、「ちょっと子どもの面倒を見る」のも立派なイクメンで、喜んでもらえるのです。「もちろん完璧にこなせればいいですが、最初からこなすのはなかなか難しい。簡単なところからイクメンを始めればいいんですよね」と村上さん。『丸の内イクメン部』が目指すのは、「イクメンへのはじめの一歩」というところでしょう。

子どもと遊ぶきっかけ作り

写真はイメージです(Rina / PIXTA)

そして8月1日に発足パーティを開催するわけですが、活動はそれだけではありません。「当面の目標は10月19日ころにイベントを開催することです」と村上さん。 ? なぜ10月19日ころなんですか?

「10月19日は『トーサン、育児』でイクメンの日なんです。パパが子どもたちを連れてきて、1日子どもと遊び、1日自由に過ごしたママたちが帰ってきたときに、子どもが『いつもありがとう』という手紙を渡す、というイベントを開催したいなあと(笑)」

もちろん、いきなり大々的なイベントを開くのは難しいそう。だから「段階的に小さなイベントを開催して集まる人を増やしていきたい」と薄井さん。

「最近は、子どもも塾だ習い事だと忙しくて、親子で遊ぶ時間を自由に作れないという背景があります。お互いの予定を合わせるのが意外と難しいんですよ。でも、"イベントがある"というと、そこに向けてお互いにスケジュールを調整しやすいでしょう。そこで、9月7日(日)に親子の料理教室を開催しようと考えています。私もたまに料理して子どもに食べさせるのですが、パパが作る料理って意外と子どもには好評なんですよ。『パパが作る』という特別感があるし、普段のママの料理と味も少し違う。イクメンの最初の一歩としては、やりやすいのかと思います。子どもの年齢が違っても、料理ならパパが担当しやすいということもあります」

ちなみにイクメン部の子どもの対象年齢は、未就学児童から中学生までと幅広く想定しています。なぜか。

「最初は小学校低学年まで、というイメージだったんです。でもいろいろリサーチしていたら、『小学校6年の娘が思春期になって、一緒に遊んでくれなくなってさびしい。その機会を作ってほしい』というパパの要望もありまして。無理やり年齢層を限定するのではなく、主催側で幅広く対応できるように工夫する方向で考えるようになりました」 と村上さんは言います。

まだまだ企画を練っている段階だそうですが、10月19日まで、パパと子どもが楽しめるイベントを何回か開催する予定だそうです。

8月1日の発足パーティでは、同年代の子どもを持つパパごとにテーブルについてもらい、「パパがよくやる家事」「パパにやってほしいこと」「理想のパパの姿」をクイズ形式で参加者に考えてもらうスタイル。同社でとったアンケート調査の結果をもとに設問されており、その解答に合わせたショーも行います。

「パパ」は社会の課題を解決するソーシャルソリューション

この丸の内イクメン部は、変にがつがつしておらず、純粋に楽しむことを目的にしているのがすばらしいところです。そもそも明治安田生命の社内から始まった活動であるにも関わらず、具体的なビジネス展開を想定しているわけではないそう。

「だからもちろん、予算はゼロなんですけど(笑)」と前置きしながら永島さんがこういいます。
「弊社では『MoT運動』という小集団活動に盛んに取り組んでいます。"MoT"とは『Moment of Truth(真実の瞬間)』の略で、お客さまに当社が最良の選択だったと確信いただける『感動の瞬間』をより多く創出することを目的とした運動です。例えば、弊社の生命保険にご加入のお客さまへ、入院給付金を請求するために必要な書類をお渡しするときに折鶴を入れてお送りするといった、お客さまにホスピタリティを感じてもらえるちょっとした工夫をみんなで考え実行するといったもので、各支社、各部でそれぞれ主体的に取り組んでいます。ボトムアップで社内の新しい風土を創造しようという社内文化があるんですね。この『部活動』は企画部が取り組む『MoT運動』という位置づけですから、社内でも喜んで迎えられています。私たちが楽しく仕事できる風土を作りたい、ということなんです」

明治安田生命では、「CSR経営宣言」を行なうなど、会社を挙げてCSRに取り組んでいます。企画部はMoT運動の事務局なので、全国の支社の地域活性化活動の参考になればという思いもあり、「部活動」に取り組んでいるそうです。

「奥さんが優しくなるのもイクメン部のいいところです(笑)」と発案者の村上さんも話しています。奥さんは優しくなるし、子どもたちは喜ぶし、もちろん、一番大切なのは、「パパたちが楽しいこと」。さて、そんな丸の内イクメン部、現在もまだまだメンバー募集中。発足パーティもまだ空席があるそうです。パパはみんな、応募ですね!


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