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プレスリリース

食の共同調達「大丸有つながる食プロジェクト」

エリア内のシェフが生産者と交流する農場視察ツアーを開催!

~生産現場とレストランの両者に利益をもたらす関係づくり・第1弾~

視察先:千葉県 耕す 木更津農場(株式会社 耕す)/君津農園(農業生産法人 株式会社 千葉農産)/富津市役所

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大手町・丸の内・有楽町(以下、大丸有)エリアにおける食の共同調達実験「大丸有つながる食プロジェクト 」では、2012年11月8日に大丸有エリア内のシェフが農産物の生産現場を訪れ、生産者と交流する視察ツアーを開催しました。
今回のツアーでは、食と農の地域活性コンサルティング等を行う株式会社グリーンデザインの協力のもと、都心への食材供給地として多数の農産物を出荷する千葉県を、大丸有エリアにMonCíRCULO、Grill&Bar THE BALLY'Sの2店舗を出店する株式会社ウェイブズのシェフを含む9名のプロジェクトメンバーが訪問。栽培期間中、化学合成農薬及び化学肥料を使わない「特別栽培農産物」や、江戸東京野菜の栽培現場を視察しました。
富津市役所では、米やいちごなどを栽培する13団体の生産者から、それぞれが手がける生産物の特徴や出荷における悩みについて話がありました。「都心から近いがゆえに千葉のブランド力は弱い」「葉物野菜は傷みやすく出荷が困難」などの現場の声に対し、消費地として何ができるか、プロジェクトを通して解決できることについて話し合いました。
シェフからはレストランで仕入れたい野菜の栽培リクエストもあり、生産者と大丸有のレストランの両者にとってメリットが生まれるような関係を築く第一歩となりました。
実際に生産現場を見ることで、作り手の思いや認定品 の安全性を確認した今回のツアー。共同調達という物流システムを通じて、レストラン、生産者、お客様がつながり「食の共進化」をはかる本プロジェクトの取り組みのひとつとして、今後も参加店舗と受け入れ生産者を増やしながら、定期的に開催をしていきます。

大丸有つながる食プロジェクトとは

三菱地所株式会社、エコッツェリア協会(一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会) が、株式会社大地を守る会、株式会社まつのと共同で、「大丸有つながる食プロジェクト協議会」を立ち上げ、2012年3月から大丸有エリアにおける食の共同調達実験として「大丸有つながる食プロジェクト」を開始しました。
この実験は、都市・大丸有における食のあり方を官学民がフラットに議論する研究会「都市の食ワーキンググループ」(主催:エコッツェリア)の活動から派生したプロジェクトで、大丸有エリアの食提供者 (レストラン、ホテル、社員食堂等) と生産地を、実際の食材取引を行うことでつなぐ取り組みです。大丸有エリアでは「環境共生」をエリアの社会的使命として取り組んでおり、三菱地所株式会社を中心に、これまでも「食育丸の内」「丸の内マルシェ」など、食と農に関する取り組みを行ってきました。環境負荷を低減し、環境共生を定常的な都市の仕組みへと一歩進めるため、流通事業者の既存の集配送ルート・集配センターを活用することで、食提供者、生産者双方の利便性が高まり、あわせて物流の集約を通じたCO2排出削減につながる仕組みを構築しています。参加店舗は開始時の5店舗から4倍の20店舗(11月27日現在。大丸有エリア外の3店舗を含む)となりました。
今後も、エリア内の食提供者に参画をよびかけ、こだわりの食材調達に関心のあるテナントへの付加価値サービスを提供するとともに、企業のCSR活動を通じた都市と地域の連携強化や、「つながる食」の関係者拡大を図っていきます。

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