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【丸の外NEWS by greenz.jp】MITが開発した、世界につながる電動アシスト自転車化ホイールとは!?

「自転車通勤してみたいけど、普通の自転車じゃあ体力的にちょっとキツイ・・・」

news100127_01.jpgそんなアナタに朗報。MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発した、普通の自転車を電動アシスト自転車化する「コペンハーゲン・ホイール」さえあれば、アナタも今すぐ自転車ツーキニストになれちゃいます!
その上、「コペンハーゲン・ホイール」は、携帯端末と接続してナビゲーションになったり、走行距離・カロリー計測、気象情報を共有したりできるそう。これは便利ですね。(詳しくは本文参照)

現在、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)では、第2次交通社会実験でコミュニティサイクル(自転車シェアリング)と自転車専用レーン設置を実施中。横浜、名古屋、札幌など、日本各地でも同様の実験やコミュニティサイクルの実施を開始する都市が増加しており、自転車利用への関心が高まっています。
CO2を排出しないエコな乗り物・自転車。来るべき低炭素社会に向けて、今から世界の最新の自転車ニュースをチェックしておきましょう!

丸の内地球環境新聞では、自転車ツーキニスト 疋田智さんの交通社会実験体験レポートなども予定しています。第2次交通社会実験は、2月14日まで。まだ体験していないアナタは、こちらもチェックですよ。

* 写真:A project by the MIT Senseable City Lab senseable.mit.edu/copenhagenwheel/, Photos by Max Tomasinelli www.maxtomasinelli.com

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greenz.jp編集長 鈴木菜央がオススメする、丸の外NEWS by greenz
「自転車がiPhoneにつながってナビにもなる電動アシストホイールをMITが開発!」

先日コペンハーゲンで開催されたCOP15、各国政府の温室効果ガス排出量削減目標も注目を集めたが、国際会議というのは国同士が言い合いをするばかりの場所ではない。NGOや研究者もこれを機会に気候変動に対するさまざまな意見を述べたり、研究成果を発表したりしているのだ。その中にぜひとも注目したい発明品があった!それはMITが開発したコペンハーゲン・ホイールというもの。取り付けるだけで自転車が電動アシストになってiPhoneなんかとも連携して世界ともつながるというものらしいのだが...

このコペンハーゲン・ホイールは簡単に言えば今ある自転車を電動アシスト自転車化するホイールだ。回生ブレーキを搭載し、減速時などに発電、その電気で走行をアシストする。商品化は2010年内を目指しているということなので、詳細はまだ決まっておらず、重さやアシスト力がどのくらいになるかという点は不明だが、手ごろな価格で手に入るのなら、相当魅力的な商品であることは間違いない。

そして、このコペンハーゲン・ホイールの特徴はこれだけではない。まずBluetoothやGPSを搭載し、iPhoneなどの携帯端末との連携を可能にしている。専用のアプリを使えば、道幅や起伏などの情報も手に入れることができ、それをもとに最適のルートを案内してくれる自転車専用ナビにもなる。個人的に一番注目したいのが、この「道路の起伏がわかる」というところ。長距離を自転車で走るときにきついのはなんと言っても坂道、起伏の少ないルートが探索できればもっと楽な気持ちで長距離を走ろうという気になれる。

また、このアプリはサイクルコンピュータとしても機能するので、走行距離や消費カロリーを記録して健康管理にも役立つという。そしてさらには、気温や湿度、大気中の汚染物質を計測するセンサも搭載し、携帯端末を通して気象情報を共有することもできる。COP15にもってきただけあって単に便利なだけでなく、世界の環境の改善にも役立つというわけだ。

アメリカのみならず世界の頭脳が集まるMITが開発するだけに弥が上にも期待は高まる。会社が遠くて自転車通勤に二の足を踏んでいる人も、このホイールがあれば自転車ツーキニストになれる!?

トロント市長もコペンハーゲン・ホイールに試乗!動画はコチラ