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丸の内朝大学 地域プロデューサークラスの最終プレゼンを大公開!(動画あり) 4つの「会津を活性化させる旅のプラン」とは?

丸の内朝大学の地域プロデューサークラスで最終プレゼンが行われました。2ヶ月にわたって「地域プロデュース」について学んできた生徒たちは4チームに分かれて、「会津を活性化させる旅のプラン」を作成し、プレゼンテーションを行いました。 教室には会津の地域プロデューサーやホテルの支配人なども観覧に訪れました。
今回発表されたプランはこれまでの丸の内朝大学受講生と夏学期の生徒が参加する「夏合宿」で実際に行われ、良いプランがあれば恒常的なプランとして採用される可能性もあるということで、各チーム力の入った発表となりました。

会津といえば「白虎隊」がよく知られているように武士道の街、藩士の子弟を教育する組織である「什」が掲げる「什の掟」は現代の日本人を律するものとして注目を集めています。

「什の掟」

一.年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二.年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三.虚言をいふ事はなりませぬ
四.卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五.弱い者をいじめてはなりませぬ
六.戸外で物を食べてはなりませぬ
七.戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

この「什の掟」なども織り込みながら行われた各チームの最終プレゼンを映像も交えて大公開します!

Aチーム(A藩)

「『会津』で、あなたの新しい心の始まりを告げる『AIZU』(合図)に耳をすませてください。凛としたかっこいい大人になろう!」

Aチームは「悲しい歴史の街」というイメージが付きまとう会津が実は「サムライスピリッツはじまりの街」であることに着目し、会津を「ドロンドロン(都会に暮らす私たちの心)がツルンツルン(会津の人たちの凛とした有様)になれる街」としてプロデュースするプランを提案しました。

そこで、具体的なミッションとして掲げたのが、
1)私達が気づいた会津の魅力(「サムライスピリッツ」と「はじまりの物語」)を多くの人に知って欲しい。
2)自分本位の現代人が、会津の凛とした生き方に触れ、一生ものの価値観を見つけるキッカケを提供したい。
3)価値観を共有できる仲間同士がつながれる場を創造したい。

というもの、そしてそれを実現するために、まずは朝大学の生徒を対象に「大人の修学旅行 ~はじまりのAIZU~」を提案しました。これは、48時間で心を磨くドロンドロンツルンツルン・ツアーに朝大学生が修学旅行として行き、感度の高い朝大学生が会津ファンになることで、会津が注目され、会津に行く人が増え、最後には「会津LOVEパンデミック」が起きるという仰天構想なのです!

Bチーム(チーム気合い飯)

「①企業研修の活用
②会津若松を成功例とした、他の地域での展開
③熟年離婚しないための夫婦研修
④進学校の気合い研修(修学旅行)
⑤朝大学のツアー展開」

Bチームはいま「古きよき日本人らしさが失われている」ことに注目、「失われつつある日本人の心を取り戻す」ことをミッションとし、そのためには「しつけ」が必要で、さらにそれには「しかられ」なければならないと考えました。
そのBチームかが提示したのは「会津しかられる休日」というプラン、会津藩士の子ども達が学んだ「日新館」で、「什の掟」をベースにしつけをリセット、リフレッシュする休日を提案しました。
具体的には親子を対象としたもの(1泊2日)と経営者を対象にしたもの(2泊3日)の2つのプラン。親子を対象としたものでは、農作業や調理を通じて「しつけ」について親子ともに理解を深めていくというもの。経営者を対象としたものでは、普段しかられることのない経営者が改めて「しかられる」ことで初心に帰り、自分の心の持ち方を見直しリフレッシュするというもの。

Cチーム(ベクトルC)

「会津で生まれ変わったら...
水は人の原点。
五感を取り戻し、
より心豊かに生きられる。」

Cチームは現在、地方における若者の流出と高齢化、都市部の核家族化による故郷の喪失に着目、会津に限らず「第2の故郷」を持つことをプロジェクトに掲げました。そして、この「第2の故郷」として会津を想定した場合には会津の「水」が魅力になるという考えを示しました。
その上で提示したのは「~ アクアツーリズムで生まれ変わる ~ 会津水びたしプロジェクト」というもの。体内の水分が2週間で入れ替わるということに注目し、第2の故郷、会津で2週間水びたしになり、心も体も生まれ変わるというプランを提案しました。
おいしい水があるところには、おいしいお米、おいしいお酒があり、会津ではそれに加えて、温泉もあり、天然の炭酸水や蛍の生息地、水そばなる名物料理まである。これらの名物はシニア、キッズ、マタニティといった人々を惹きつける魅力になると分析し、2週間の水びたしツアーを提言しています。
さらに、会津を第2の故郷とした人たちは「コミュニティ鶴ヶ城城下町」の町民となることができ、都会で生活していても会津から湧き水やおいしい食材が届くというシステムの構想も発表しました。

Dチーム

「『内助の功』の精神が広まると、日本に魅力的な人が増え、日本の未来は明るくなります。」

女性ばかりで構成されたDチームは「~Road to 武士道の女たち~日本一の内助の功大学」と題して、「内助の功」として生きてきた会津女性の精神美を学ぶ大学を会津で開講するというプランを提案しました。
会津といえば武士道の街ですが、「一流の男の影には、一流の女あり」、会津の武士の影には常に優れた女性の姿があったのです。それは日本人の心の奥にある"母の姿"であり、そこにDチームの面々は日本のこれからを支える女性の原点を見出したのです。

そして、そんな内助の功に「身も心も『芯』から」なるために「什の掟」を範に採った「嬢の掟」4プログラムを提案しています。

  • 内助の功~嬢の掟其の壱(食編)~
    「いつも元気でいて欲しいから、貴方の胃袋守らねばなりませぬ」
  • 内助の功~嬢の掟其の弐(酒編)~
    「絆をもっと深めたいから、"語らいの場"を作らねばなりませぬ」
  • 内助の功~嬢の掟其の参(精神編)~
    「貴方に安心して欲しいから、心身ともに強くなくてはなりませぬ」
  • 内助の功~嬢の掟其の四(温泉編)~
    「貴方に健やかでいて欲しいから、"癒しの方法"を学ばねばなりませぬ」

さらに、そのキャンパスの候補として廃校になった「女武士道の聖地?」旧若松女子高校をあげ、リノベーションによる地域資源の活性かも視野に入れました。
最後は「育てよう!~実りある男たち~」という講師陣の似顔絵を使ったスライドで会場の爆笑を誘って締めくくりました。

ユニークなプランが出揃った、最終プレゼン。夏合宿では、どのプランが人気を集めるのでしょうか。今後の地域プロデューサークラスからも目が離せません!
丸の内朝大学