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ビジネスパーソンがみるみるハマる、動き出す!「丸の内朝大学」人気のヒミツを探る

井上奈香さん、宇田川裕喜さん

マスコミにも多く取り上げられ、今、話題沸騰中の大手町・丸の内・有楽町エリア(以下、大丸有エリア)で早朝に授業を行う「丸の内朝大学」。まもなく2010年秋学期(10月~12月開講)の説明会が始まりますが、「沖縄」「イクメン」など、新たなテーマの授業が登場し、さらに盛り上がりを見せていきそうです。夏学期には、なんと予約開始わずか10分で満席となってしまったクラスもあったのだとか。今期も講座開始前から、丸の内のビジネスパーソンの熱い視線を集めています。

でもこの人気の理由はいったい何なのでしょうか?丸の内朝大学企画委員会の井上奈香さん、広報担当の宇田川裕喜さんにお話を伺いながら、丸の内朝大学の魅力と秘密を探ってみました。

リピーターが4割!ハマる受講生たち

宇田川裕喜さん
――今期も魅力的な講座が並び、大人気となることが予想される朝大学ですが、この人気ぶりをどう見られていますか?

宇田川:正直、びっくりしています。出勤前、朝を自分の時間として活かし、学び、楽しもうという人たちが続々と集まって来て、今や総勢600人が学んでいます。また、夏学期の受講生は約4割がリピーターでした。これは他の「朝活」とは違う、朝大学の特徴と言えるかもしれません。

――朝大学の魅力にハマっている方々がいるようですね。

宇田川:受講生同士の交流が深まりやすいフィールドワークやグループワークを多くの講座に取り入れており、さらに朝早い時間に集まっているという一体感からでしょうか、皆さん予想以上に仲良くなるのが早いんです。さらに、コミュニティ化してきた受講生をつなげるため、前期の受講生の方にクラス委員という立場でクラスの運営に関わっていただいています。これにより、クラスや学期をまたいだ交流も活発に行われています。

続々と始まる受講生の活動

――これまでの受講生といえば、環境ソーシャルプロデューサークラスから生まれた「ハイタッチ隊」のように、授業後も活動が続くことも多いようですね。

宇田川:他にもカレークラスから生まれた「辛維新」、ハイタッチ隊の後輩に当たる「丸の内ホメ大学」など、授業に飽き足らず、自主的にユニークな課外活動を始める人たちが続出しています。丸の内朝大学が、このような集団を生むプラットフォームになっていることは、とても面白く見ています。彼らのように、仕事でも遊びでもない活動を楽しむ人々が増えると、大丸有エリアまちの盛り上がりにもつながっていくと思います。

ハイタッチ隊 辛維新
(左)まちを元気にしてくれる「ハイタッチ隊」の活動、(右)受講前にカレーを食べに行くなど独自の朝活を展開する「辛維新」

――丸の内g>朝大学はもともと、大丸有エリアの就業者に「気付き」を与える目的だったとのことですよね。このような展開は予想されていましたか?

宇田川:想像以上です!気付きを与えることから始まりましたが、今はそれがさらに発展し、コミュニティとなりつつあります。持続可能なまちづくりの指針である「大丸有 環境ビジョン」のひとつに、『コミュニティ全体で世界の課題に取り組むまち』というものがありますが、就業者が朝大学に通いコミュニティ化することにより、企業のCSR担当者を動かすような、まちのオピニオンリーダーとなることもできると思います。そんなコミュニティプラットフォームとしても、朝大学が機能するようになるといいですね。

まちの企業「日経」によるクラスも登場!

井上奈香さん
――丸の内のまちにも変化が見られるようですね。

井上: 朝大学生が丸の内に通うことにより、朝の丸の内が元気になってきています。スターバックスとのコラボレーションした"学生証"であるコミュニティタンブラー、「CAFÉ GARB」と開発した「丸の内朝スープカレー」など、エリア内の店舗と"学食"のコラボレーションも広がっています。大丸有エリアのその他企業からも「一緒にやりたい」という声を多くいただいています。秋クラスではまちの企業のひとつである日本経済新聞社によるクラス「日経 大人の自由研究講座」も始まり、これは大きな目玉となっています。

――一方で地域をテーマにした授業も多いように見受けられます。

井上: 大丸有エリアは住んでいる人がいないまちです。エネルギーや食料だけでなく、働く人々も他の地域に支えられて成り立っています。「沖縄クラス」や「地域プロデューサークラス」で受講生が各地域とのつながりを認識し、さらに地方に還元できるようになることを目指しています。今後は、朝大学生プロデュースの地域活性イベントを丸の内で行うことも計画中です。受講生のみなさんには、就業者であるだけでは体験できないこれらの活動を楽しんでいただきたいです。


就業者や来街者からコミュニティの一員へ。そして、地域に還元できるまちのオピニオンリーダーへ。朝大学には丸の内のまちを知り、楽しみ、自らを成長させる要素がぎゅっと詰まっているようです。

まだまだ奥深い魅力がたくさん眠っているはず。気になった人、自ら体感してみたい人は、8月23日(月)から始まる秋学期の事前説明会に足を運んでみてはいかがでしょうか。あなたにも、新しい毎日が訪れるかもしれません。