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水道から消費を見直す「水Do!~水道水でいこう」 丸の内さえずり館で展示・セミナーも

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飲み物は容器に入ったものを買うのが当たり前?

ジュースはもちろん、水やお茶。コンビニや自動販売機で手軽に買える容器入りの飲み物はとても便利ですが、どんどん増えることで、環境に与える影響が大きくなってきています。

まずCO2の問題。東京大学の平尾雅彦研究室の飲料水のライフサイクルの環境負荷比較調査によると、ペットボトルに入った輸入ミネラルウォーターの生産・流通の過程で出るCO2は、水道水のなんと約1,000倍にもなるそうです。(FoEジャパン「脱・使い捨てNEWS」より)

次にごみの問題。容器のリサイクルには限界があり、またリサイクルだけでは解決できないごみの処理にたくさんのエネルギーや税金が使われています。

日本は、安全でおいしい水道水が飲める国です。わざわざ容器に入った飲み物を買わなくても、蛇口をひねればおいしい水が飲めます。環境のことを考えて、もっと水道水を使おうよ。そう呼びかけるキャンペーンが6月から始まりました。タイトルはずばり、「水 Do!(スイ・ドゥ!)」。

このキャンペーンのアクションは主に次の3つ。

  • 水道水の利用をすすめる自治体を増やす
  • まちで水を補給する「オアシス」を増やす
  • 水道水を使うライフスタイルを広める
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ブリティッシュ・カウンシル主催、若者のグッドアクションに総額500万円の助成金が贈られる「E-ideaコンペティション」で2等に輝くなど、注目のこのプロジェクト。

大丸有では、自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館で、水 Do!プロジェクト主催の吉田 明子氏(写真右)が所属するFoE Japan(フレンズ・オブ・ジ・アース・ジャパン)によるギャラリー展示「しくみを作れば、ごみは減る!~脱・使い捨て社会をめざそう」が開催されているほか、同氏によるセミナーなどが行われます。

「リサイクルすればいい」の前に、「まず、ごみを出さない」。海外には、まち全体でペットボトルの販売を禁止した例もあるなど、世界中で水道水を見直す動きが広がっているそうです。身近な水道から地球温暖化やごみ問題につながる消費アクションを考えてみませんか?

Gallery さえずり館 展示関連セミナー「水Do!~水道水でいこう」

日程:2010年11月4日(木) 19:00~20:30
スピーカー:吉田 明子(FoE Japan)
定員:先着40名(要事前申込)
参加費:500円
申込方法:電話またはメールで、当館まで申し込む。定員になり次第、受付終了
 TEL:03-3283-3536
 E-mail: 自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館

「水 Do!キャンペーン」ホームページ

* この記事は、一部greenz.jpから文章の提供を受けています