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秋は有楽町が映画の都に!制作者とも交流できる映画祭「東京フィルメックス」今年も開催!

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『妖しき文豪怪談』より「後の日」

アジアを中心とした新進作家の作品や最新の注目作をいち早く紹介する国際映画祭「東京フィルメックス」が今年も有楽町朝日ホールをメイン会場に11月20日から開催されます。有楽町と言えば、古からの東京の映画のメッカ、その地で世界の映画の潮流をいち早く感じてみてはいかがでしょうか?

まずは今年の注目作を何本か上げてみましょう。

特別招待作品ではイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の新作『トスカーナの贋作』に注目。『ともだちのうちはどこ』などで知られるイラン映画の第一人者アッバス・キアロスタミがフランス人女優ジュリエット・ビノシュを主演に迎えイタリアを舞台に撮り上げたというラブ・ストーリー。ジュリエット・ビノシュ箱の作品でカンヌ映画祭主演女優賞を受賞しました。
『トスカーナの贋作』

もう1本、日本の4人の実力派監督が文豪の怪談を映画化したアンソロジー『妖しき文豪怪談』にも注目です。落合正幸、塚本晋也、李相日、是枝裕和の4人が川端康成や太宰治の作品に挑みます。
『妖しき文豪怪談』

若手作家が競い合うコンペティションはどの作品も刺激的なので、国やテーマからピン!と来たのを見るのがいいと思います。が、その中で注目なのはナレーションもインタビューも排した"観察映画"を主題に掲げる想田和弘監督の3本目の長編ドキュメンタリーとなる『Peace』。福祉車両の運転を行っている柏木寿夫と、ヘルパーを派遣するNPOを運営しているその妻、廣子の日常の"観察"から見えてくるものとは?
『Peace』

メイン会場となる有楽町朝日ホールでの上映ではほぼ毎回、上映後のQ&Aが行われるのもフィルメックスの魅力のひとつ。制作者から直接話を聞けるめったにない機会が毎日訪れるのです。映画に興味がある人なら、これは行くしかありません。

また、フィルメックスは毎回過去の作品の特集上映も行っており、今回はイスラエルの巨匠アモス・ギタイ監督の特集「アモス・ギタイ監督特集~越えて行く映画」と、日本映画の黄金期1950年代の小津安二郎、木下惠介、渋谷実の特集「ゴールデン・クラシック1950」です。現在も国際社会に大きな影を落とすイスラエルとパレスチナの問題を考える上で大きなヒントになるアモス・ギタイ監督の作品、そして小津安二郎監督の『東京物語』など日本映画の珠玉の名品たちにも注目です。

「アモス・ギタイ監督特集~越えて行く映画」
「ゴールデン・クラシック1950」

開催期間は11月20日~28日まで。28日を除く各日はTOHOシネマズ日劇(有楽町マリオン内)で21:15からのレイトショー上映も行われているので、仕事の帰りに世界の最新映画に触れることもできてしまいます。
丸の内からイルミネーション輝く仲通りを通って有楽町へ!秋の夜長を大丸有で楽しみましょう!

第11回東京フィルメックス公式サイト

第11回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2010

filmex_poster.jpg 期間 : 2010年11月20日(土)~11月28日(日)(*全9日間)
会場 : 有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)、東京国際フォーラム・ホールC、東劇、TOHOシネマズ 日劇
<セミナー会場> 丸の内カフェ、有楽町朝日スクエア
<共催企画「Next Masters 2010」> 有楽町朝日スクエアA
<第4回「映画」の時間> 銀座テアトルシネマ
主催 : 特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
共催 : 朝日新聞社、J-WAVE、テレビ朝日、
(特集上映 ゴールデン・クラシック 1950)松竹、【字幕制作】東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
(特集上映 アモス・ギタイ特集「越えて行く映画」)東京日仏学院、アテネ・フランセ文化センター
(Next Masters Tokyo 2010)東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
助成 : 芸術文化振興基金
(特集上映 アモス・ギタイ特集「越えて行く映画」)キュルチュールフランス
特別協賛:大阪ガス、ECC、ポカリスエット
協賛 : アニエスベー、NECディスプレイソリューションズ、エールフランス航空、Kodak、バンダイビジュアル
補助 : JKA 「競輪公益基金」補助事業
認定 : 企業メセナ協議会 (申請中)
特別協力:三菱地所
協力 : イスラエル大使館/インターソース/映画美学校/オフィス北野/cut/関東製畳/国際交流基金/ディスクガレージ/東京国立近代美術館フィルムセンター/東京テアトル/TOHOシネマズ/丸の内カフェ/三井ガーデンホテル銀座プレミア/ユニフランス/六郎工房
(Next Masters協力)GOETHE-INSTITUTドイツ文化センター/東京藝術大学大学院映像研究科/ブリティッシュ・カウンシル