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丸の内の地酒?純米酒「丸の内」が数量限定で提供・販売開始!

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寒い日が続いていますが、春を目前にした今は日本酒好きの左党には楽しみな季節でもあります。昨年秋に収穫された米で仕込まれた酒が新酒として出回る季節だからです。そんな楽しみに今年加わったのがなんと「丸の内」の名前を冠した純米酒「丸の内」です。

「丸の内でお酒をつくったの?」

そうとも言えるし、そうでないとも言える。さすがにビルが立ち並ぶ丸の内での稲作や醸造は難しいため、丸の内でつくったわけではないですが、丸の内の人たちがつくったお酒なのです。

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酒米の稲刈りの様子

このお酒の原料となるお米を育てたのは丸の内で働く、まちの就業者たち。これは2008年にスタートした「空と土プロジェクト」によるもので、山梨県北杜市須玉町の遊休農地を開墾して酒米を育て、山梨県内の蔵元萬屋醸造店に依頼して醸造したものなのです。

空と土プロジェクト
萬屋醸造店

「『丸の内』はどんな味?」

「空と土プロジェクト」は三菱地所とNPO法人えがおつなげてが連携し、都市と農山村がともに支えあう持続可能な社会の実現を目指すプロジェクト。丸の内エリアの就業者や三菱地所グループの社員・家族が参加した農村ツアーをたびたび行い、棚田の開墾から栽培までを行なってきました。そしてついに今年、その成果となる純米酒が誕生したのです。

特定非営利活動法人えがおつなげて

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山梨県の増富町で仕込みをされる「丸の内」

「お米の味がしっかりするのに、すっきりで、後口も軽いですね。食事をしながら楽しく飲める味だと思います。」
とは、「空と土プロジェクト」の酒米ツアーに毎回参加し、名づけにも一役買ったエコッツェリア協会の平本真樹氏の言葉。

酒米は「ひとごこち」というブランドで、栽培期間中、農薬・化学肥料は不使用、梨北農業協同組合の検査の結果、1等米と判定されました。お酒を醸造したのは創業二百十余年の歴史を持ち、漫画『美味しんぼ』でも紹介された山梨の老舗蔵元・萬屋醸造店で、地産地消に積極的に取り組んでもいるのです。自分の舌でもぜひ味わってみたいものです。

「どこで味わえるの?」

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萬屋醸造店の当主中込元一郎(左)によるレクチャーのもと、日本酒の味わいと銘柄、そしてラベルのデザインを丸の内の人々が考えた

人々の気持ちと、老舗の技によって生まれた純米酒「丸の内」が2月下旬から2,150本限定で丸の内エリアのショップやレストランに登場します。
購入できるのは丸の内仲通りビル1階の「横浜君嶋屋 丸の内店」。食事とともに味わうことができるのは、丸ビル35階の「銀座 寿司幸本店 丸ビル店」、丸ビル36階の「招福楼 東京店」、新丸ビル7階丸の内ハウス内の「musmus」の3店舗です。

この純米酒「丸の内」を飲めば、遊休農地の利用促進と過疎地域の活性化という社会貢献活動に貢献することにもなります。ぜひ丸の内でおいしいお酒を飲みましょう!

でも、いくら社会のためでも飲みすぎには注意ですよ!

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