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第40回地球大学アドバンス 「東京の記憶、丸の内の未来」開催 ゲスト:法政大学サステイナビリティ研究教育機構 岡本哲志氏

"東京の記憶、丸の内の未来"

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「地球大学」では今年度"TOKYO SHIFT"と題し、地球目線で東京の未来を議論してまいりましたが、その最終回にあらためて東京の中心「丸の内」の過去~現在~未来を考えてみたいと思います。

思えば、東京ほどダイナミックな「変態」を遂げてきた都市はありません。日本の中心(京都)から遠く離れた田舎であった江戸が400年前、徳川家康の手で突如日本の首都となり、日比谷入江も埋め立てられて大名屋敷街「丸の内」が誕生しました。やがて明治維新で撤去された大名屋敷跡の原っぱが、今度は三菱の手により「一丁ロンドン」「一丁ニューヨーク」と呼ばれたモダンなオフィス街に変貌。戦後の焼け跡からの復興スピードも含め、こうした東京の絶えざる変貌の過程は、「リセット上手」な日本人の気質の表れかもしれません。

資源制約、環境負荷、少子高齢化という3つのリスクに直面して、東京は今また"第三のリセット"の時を迎えています。50年先の東京が、二十世紀型の一極集中と通勤文化(郊外住宅と中央オフィス街の分離)の延長に成立しうるとは思えません。当然「丸の内」の位置づけも、東京や日本の構造転換とともに変わらざるを得ないでしょう。

今回は、丸の内「三菱一号館」の復元作業にもブレーンとして関わり、東京の歴史の"生き字引"としてNHK「ブラタモリ」の案内役もつとめる岡本哲志氏に、多層的な時間スケールで東京と丸の内のなりたちをレビューして頂き、東京の新たな未来にむけて何をどのように再編集していくのか、縦横に議論してみたいと思います。 。

[topics]

  • 東京というまちの基本構造とその成り立ち――数十年~数万年の多層的な時間の積層
  • 丸の内や日比谷のあちこちに残る「土地の記憶」「都市の履歴」
  • 関東圏あるいは日本列島のなかでの江戸・東京の地勢的、文化史的位置づけ
  • 東京と地方、都心と郊外の構造転換~分散化・コンパクトシティ時代の東京ビジョン
  • 50年、100年の計でTOKYOの未来、「丸の内」の未来を考える

第40回地球大学アドバンス 〔TOKYO SHIFT シリーズ 最終回〕

日時:2011年3月7日 (月) 18:30~21:30
場所:新丸ビル10 階 「エコッツェリア」
テーマ: "東京の記憶、丸の内の未来"
ゲスト:岡本哲志氏(都市史研究、法政大学サステイナビリティ研究教育機構研究員)
参加費: エコッツェリア会員企業に所属の方 無料
* 名刺にて照会いたします。名刺(社員証)を必ずご持参下さい。
エコッツェリア会員企業に非所属の方:2,000円
定員: 50名
参加方法: 事前登録が必要です

司会: 竹村真一氏(Earth Literacy Program代表/エコッツェリアプロデューサー)
主催・運営: 大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)
協賛: 株式会社大林組、鹿島建設株式会社、清水建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店、戸田建設株式会社
企画・運営: Earth Literacy Program