過去のアーカイブ過去のニュース

今話題の『5R』って、こういうこと!丸の内朝大学「5R生活プランナークラス」最終発表レポート

ninteisho.jpg

"5R"ってご存知ですか?

サスティナブルな生活の指標として3R(Reduce, Reuse, Recycle)は良く聞きますが、これにRelations(つながり、関係), Reconsider(再え直すこと)を加えた5つのRのこと。これからの生活指標として、今注目されている用語の一つなんです。

ninteisho_up.jpg

この5Rについての考え方を学び、現在の生活の問題点を洗い出して5R生活をプランニングできる人になろう、というのが丸の内朝大学でこの夏開講した「5R生活プランナークラス」の趣旨。卒業生には、「5R生活プランナー認定証」が与えられます。

9月8日、その最終発表会が行われると聞き、授業に潜入。受講生のみなさんが考えた5R生活を実践するアイデアを、たっぷりと聞いてきました!

テーマは「2013年の5Rなくらし」

koushi_thumb.jpg

最終発表のテーマは、【2013年の5Rなくらし】。授業で学んだ5Rの基本的な考え方をベースに、各グループ5分でプレゼンテーションを行います。キーワードとして与えられたのは、"モノ"、"つながり"、"住まい"の3つ。この中から2つを選び、プランニングを行いました。

アウトプットは、イベントやプロダクト、ウェブの他、仕組みや考え方でもOK。授業の講師陣や住宅メーカーの方を中心とした審査員が評価し、1位となったグループにはとっておきのご褒美が与えられるのだとか。さっそく、各グループ渾身のアイデアをご紹介しましょう。

【1グループ(モノ×つながり):「シェルフ・シェア」のススメ】

5r_group1.jpg

ものが溢れている現状を、家の棚や物置を知人とバーチャルに共有し、自由に貸し借りする仕組みで解決することを提案。具体的なアクションとしては、Facebookで「貸して!コール」を送って貸し借りを実現したり、貸してくれた人と「サンキューパーティ」を開くというもの。

考えてみると、本、CD、キャンプ用品など、人と共有できるものはたくさんあります。「シェルフ・シェア」によって、暮らしはシンプルに、でも、人とのつながりで心は豊かに。いいこと尽くしの5Rプランニングですね!

【2グループ(モノ×つながり):「コレ買って委員会」】

5r_group2.jpg

モノが溢れることへの解決策として、"買う"行為に着目した「コレ買って委員会」というコミュニティの形成を提案。買う前に事前相談できるつながりをつくり、買わずに貸りる行為へつなげたり、アドバイスにより買いたい気持ちをなだめたり、といったコミュニケーションを図っていくというもの。会場には、5箇条を記したカードも配布されました。

買い物に悩んだ時、客観的意見がほしくなることってありますよね。こんなコミュニティがあったら、楽しみながらモノを減らしていくことができそうです。

【3グループ(住まい×つながり):「イドバタハウス」】

5r_group3.jpg

今の住まいには接点がなく、安心感がないという現状を課題に3グループが考えたのが、住んでから"お隣さん"とつながる仕組み「イドバタハウス」。共有部分が使われていない住まいの問題と、管理人さんが活かされていない現状から考えた仕組みが「管理人総選挙」です。管理人の仕事を"住まいのコミュニティづくり"として、住人による選挙で決定しようというもの。選挙の寸劇も披露してくれました。

コミュニティづくりを担う管理人さんがいれば、つながりが自然に生まれる住まいが実現しそうです。

【4グループ(住まい×つながり):「Rハウスでシェアごはん」】

5r_group4.jpg

2013年の住まいには人との豊かなつながりがほしい。そんな理想に近づけていくために4グループが考案したのが、シェアごはんの仕組み。"脱・ひとりご飯"を掲げ、ご飯をシェアするコミュニティスペース「Rハウス」で食事をすることを提案しました。

食事を一緒にすると、自然に仲良くなっちゃうものですよね。コスト節約や手間も省くというメリットもある自分にとっての「Rハウス」。2013年の暮らしに、なくてはならない場所と言えそうです。

【5グループ(モノ×住まい):「ふとんライフ」】

5r_group5.jpg

部屋が狭いという共通の悩みを感じた5グループのメンバーが考えたのは、場所を取るベッドをなくした布団の暮らし。"収納スペースがない"、"上げ下ろしが面倒"といった布団の問題点を解決するために「らぶとんサービス」も導入。布団レンタル、布団コンシェルジュ、天日干しなどのサービスによって便利で快適な布団生活が実現します。

5グループによると、実に7割近くの人がベッドで寝ているのだとか。狭い日本の住宅事情を考えると、そこから見直すという考え方はとても有効だと感じました。

【6グループ(モノ×住まい):「ディスプレイ」】

5r_group6.jpg

モノが多い問題を"増やさない仕組み"で解決しようという6グループ。捨てられないもの、"死蔵"しているものが多い要因として、ついつい忘れてしまったり、買い過ぎてしまうことに着目しました。解決のキーワードは、「ディスプレイ」。持っているもの、眠っているものをブティックのように部屋に並べることによって"トキメキ"も生まれ、無駄な買い物をすることもなくなるという提案です。

モノが増える原因は、所有が可視化されていなかったことにあるのかもしれません。実践してみたいアイデアですね!

5R生活は面白い!

各グループのプレゼンテーションは実に個性豊かでユーモアに溢れたものでした。時には笑いも起こり、教室は終止和やかな雰囲気。この様子からも、この3ヶ月間、5R生活の学びとプランニングを思い切り楽しんだみなさんの充実感が伝わってきました。

5r_kaijo1.jpg 5r_kaijo2.jpg

「卒業が5R生活の始まり」結果発表&講評

そして緊張の瞬間、第1位のグループの発表です。審査員の皆さんの投票が最も多く集まったのは、「シェルフ・シェア」を提案した1グループのみなさんでした! 講評では、豊富なアイデアに対する賞賛の声がある一方で、抜けている視点や、ビジネス的視点から見た実現性への厳しい指摘も。今日から始まる「5R生活プランナー」としての気持ちが引き締まった瞬間でした。

丸の内朝大学は、卒業がそれぞれの新たな生活の始まり。卒業生のみなさんが何か活動を始める際には、バックアップする体制も整えています。5Rクラスの卒業生から、これからどんなアクションが生まれていくのか、そちらも楽しみですね。

5r_kaijo3.jpg5r_kaijo4.jpg

ご褒美は東京R不動産・馬場氏のご自宅でのパーティ!

そしてその週末、優勝チームへのご褒美として、房総半島にある東京R不動産・馬場正尊さんのステキなご自宅でパーティが開かれました。しかも、フードデザイナー・たかはしよしこさんによる食のおもてなし付き! 快適な住まいで、笑顔が飛び交う時間となったようですよ。

5r_baba1.jpg 5r_baba2.jpg

現在、丸の内朝大学では、秋学期の生徒を募集中です。
今学期は「日本茶」「築地」など新しいクラスも続々と登場していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

冒険のためなら 早起きできる 丸の内朝大学 2011年秋学期まもなくスタート

丸の内朝大学