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ここに来ればエコなタクシーに乗れる!電気自動車とハイブリッド車限定のタクシー乗り場が新丸ビル前に誕生。

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大丸有地域では以前から、電気自動車を使ったゼロタクシーやハイブリッド車を使った丸の内シャトルを運用し、環境配慮型の「エコ」な乗り物の利用を推進してきました。そして今回、新丸ビルの前のタクシー乗り場がエコなタクシー専用の乗り場に模様替え、都内初のエコな乗り場が誕生しました。

この乗り場に乗り入れられるタクシーには都内に17台ある電動自動車(EV)タクシーと1000台あまりあるハイブリッド(HV)タクシーのみで、これに当てはまるタクシーには「地球にやさしい」というメッセージが描かれたステッカーを貼るそうです。

この「EV・HVタクシー乗り場」の設置の経緯やその狙いについて、主催者である社団法人東京乗用旅客自動車協会の富田昌孝会長にお話をうかがいました。

社団法人東京乗用旅客自動車協会

― 大丸有をお選びになった理由はなんでしょうか?
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大丸有地域には、環境負荷低減策に積極的に取り組んでいる企業が多く、環境に配慮したまちづくりが進んでいるとのことなので、低公害車タクシーの普及促進に地域の理解が得られやすいのではないかと考えました。また、EVタクシーに必要な充電設備が整っているというのも大きな要因の一つです。

― この乗り場に期待されていることとはどのようなことでしょう?

まず、タクシーは公共交通機関なので環境対策に積極的に取り組むという責務を負っていると考えています。そのためには、これからEV・HVタクシーを普及させて、乗り場もどんどん作っていかなければなりません。今回はEVHVタクシー乗り場というものを作ることによって、一般利用者の方々にタクシーの「そういうことをタクシーというのはやっていくんだ」ということをアピールしたいという狙いがあります。こういう乗り場があることで、利用者の意識が高まりますし、そうすると事業者の方もそれに対応していかなければということで意識が高まっていってくれれればと思っています。

― EV・HVタクシーが普及していくための課題はなにかありますでしょうか?

具体的な所で言うと、EVタクシーの場合、走行距離が100キロ程度しかなく、充電を頻繁にしなくてはなりません。そういう面では狭い地区でしか活用できないという問題があります。また、また車輌の価格が一般車両と比べて高いので、現時点では国や自治体などからの支援がないとなかなかやっていけないというのが課題としてあげられます。
それについても、タクシーの利用者に「地域の環境問題に少しでも貢献する」という意識を強く持ってもらい、低公害車の導入に前向きに取り組んでもらうということが非常に大事だと思います。そうすることで、車輌も増え、利用者にも喜んでいただけて普及していくのではないかと思います。

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このような乗り場ができることは、エコなタクシーに乗りたい利用者には喜ばしいことですが、それをもっと広げていくためには、利用者の意識改革がなによりも重要というお話でした。

その利用者の意識調査のため、東京都環境局ではEVタクシーの利用者にアンケートを実施、タクシー内でハガキを配布してEVタクシーの認知度や満足度、今後増えれば良いと思うかなどの意見を募るそうです。

東京都環境局

みなさんも、丸の内からタクシーを利用する際にはぜひEV・HVタクシー乗り場を利用してみてください!

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