過去のアーカイブ過去のニュース

子どもと一緒に過ごす時間が格段に増える! 丸の内で働くお父さん・お母さんのための保育所「キッズスクウェア 丸の内永楽ビル」オープン

kidssquare001.jpg

共働きの丸の内ワーカー注目!丸の内で3つ目の保育所がオープン

仕事も家庭も大事にしたい共働きの夫婦にとって、子どもを預ける託児所や保育園の選択は、とても重要な問題。自治体によっては待機児童の問題もあり、預け先に困っている方も多いのではないでしょうか。

kidssquare003.jpg

そんな中、商業ゾーン「iiyo!!」で話題の丸の内永楽ビルディングに、丸の内エリアで3番目の保育所「キッズスクウェア 丸の内永楽ビル」(東京都認証保育所)がオープンしました。住む人はほとんどいないビジネス街・丸の内ですが、申し込み開始後、あっという間に定員に達し、現在は多くの人が入園待ちをしているほどの人気なのだとか。

ここに子どもを預けているのは、「子どもと一緒に通勤する」という選択をした丸の内のオフィスワーカーのみなさん。一見とても大変なことに思えますが、丸の内で働くお父さん・お母さんたちは、この生活スタイルにたくさんのメリットを感じているようです。

今回は、「キッズスクウェア 丸の内永楽ビル」を運営する株式会社アルファコーポレーションの瀬戸裕之さんにお話を聞きながら、ビジネス街の保育所の魅力と可能性を探ってみました。

多い時は200人待ち。「ビジネス街の保育所」に高まるニーズ

hoiku001.jpg

「ビジネス街において、保育所は必要な機能なんです」

と、瀬戸さん。株式会社アルファコーポレーションは、元々ホテルの中の付加価値サービスとして保育所事業をスタートし、その後、六本木ヒルズやアークヒルズなど、オフィスビルの保育所を数多く手掛けてきました。2005年には丸の内エリアで最初の保育所を、東京ビル内に開設。その後も需要は増え続け、多い時は200人ものウェイティングが発生する状況に。ニーズの高まりを受け、今回、「キッズスクウェア 丸の内永楽ビル」のオープンに至りました。

昼休みに授乳、行事に参加、安心安全...。通勤の不安を上回るメリット

それでもやはり、ビジネス街の保育所開設には、多くの不安材料や懸念の声もあったようです。

「当初は、『住んでいる人がいない丸の内に保育所をつくってどうするんだ』という声もありました。それに、みなさんの一番の懸念は、"子どもと一緒に電車に乗って通勤するのか?"ということだったんです。でもフタを開けてみると、『これまでよりも断然子どもと一緒に過ごす時間が増えて、親子関係も濃密になった』という親御さんたちが大多数。メリットがデメリットを上回ってしまったんですよね」(瀬戸さん)

会社のすぐ近くに子どもがいるということの最大のメリット、それはやはり一緒に過ごす時間が増えること。会社で働きながら、お昼休みの時間を使って授乳に来たり、会社に許可を取って行事に参加したりすることもできるのです。瀬戸さんによると、東京ビルの保育所で行う、ハロウィン、クリスマス、夏祭りなどといったイベントの保護者出席率はほぼ100%で、中にはご両親2人で参加される方もいるのだとか。丸の内ワーカーのみなさんも、会社のすぐ近くに子どもがいるという環境メリットを、大いに活用しているようです。

さらに、大きかったのが昨年の震災の影響です。いざというときに、すぐに駆けつけられることはもちろん、耐震性や備蓄、警備など、オフィスビルならではの安心・安全対策に、保護者のみなさんの支持が集まっているとのこと。その他にも、夕食の提供、荷物預かりサービス、布団クリーニングなど、ビジネス街ならではのサービスが充実していることも、働くお母さんたちにとって、うれしいポイントになっているようです。

毎日皇居へお散歩。みんなで子どもを見守るまちに

kidssquare005.jpg

一方で、ビルの中の保育所には園庭がありません。子どもたちが思いっきり遊ぶ場所がなくて窮屈なのでは、と想像しますが、保育所のすぐ近くには自然豊かな皇居があります。「キッズスクウェア 丸の内永楽ビル」では、丸の内ならではの自然環境を大いに活用して噴水公園や芝生などへ出かけ、毎日のお散歩を楽しんでいる様子。そして瀬戸さんによると、このお散歩が、まちに思わぬ変化をもたらしているとのことです。

「最初は、子どもたちがビジネス街を歩く光景に、まちの人もびっくりされていました。でも最近では、道往く人が手を振ってくれたり、交番のおまわりさんと毎日挨拶を交わしたり、まち全体で子どもたちを見守ってくれています。中には、毎日のお散歩コースにあるオフィスビルの上から子どもを眺めているお母さんもいるんですよ。みんなが見てくれていることが安心安全につながりますし、まちぐるみで子どもにやさしく変化してきていると感じています」

と、瀬戸さん。子どもたちが外に出ることで、まちの風景が変わり、まち全体が子どもにやさしくなる。ビジネス街の保育所のメリットは、お父さん・お母さんたちだけのものではないようです。

保育所が、まちやビルの付加価値になる。

hoiku002.jpg

「保育所というのは、まちやビルの付加価値でもあると思います。保育所があるオフィスビルを選ぶ企業もでてきていますし、社員の福利厚生のひとつになるんですよね。共働きが増え続ける中、コンビニやコーヒーショップのように、オフィスビルの中に保育所があるのが当たり前になるべきだと思います」

と、瀬戸さんは言います。考えてみると、働き方や生き方が変化する中で、まちもビルも変化していくのは当然と言えば当然のこと。保育所を起点にした小さな変化が、これからのビジネス街の風景にどのような変化をもたらしていくのか、今後がとても楽しみです。

もっと認知と理解が進めば、「子どもにやさしい電車」「子どもにやさしいオフィスビル」等のインフラが整い、数年後には、「子ども連れで通勤」なんてスタイルが当たり前になっているのかもしれませんね!

キッズスクウェア 丸の内永楽ビル(東京都認証保育所)

kidssquare002.jpg▶住所: 東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 丸の内永楽ビルディング2階
▶電話番号: 03-6273-4320
▶FAX番号: 03-6273-4305
▶最寄駅: JR「東京駅」徒歩5分、東京メトロ・都営三田線「大手町」徒歩3分
▶保育定員: 30名(0歳児6名、1歳児9名、2歳児9名、3歳児以上6名)
▶開所日: 月曜日~土曜日(日曜日・祝日・年末年始・特定日を除く)
▶基本保育時間: 7:30~20:30(最大22:00までの開設)
▶URL: http://www.alpha-co.com/ks_eiraku_shosai.html