ここ数年続いている「ゆるキャラ」ブーム、ゆるくてカワイイということで大いに受けており、2010年からは「ゆるキャラグランプリ」なる大会も開催されています。そのグランプリで2011年に見事1位に輝いた熊本県の「ゆるキャラ」といえば、ご存知な方も多いであろう「くまモン」です。実はそのくまモンが先日丸の内に出没！くまモンと大丸有にいったいどんな関係があるのか、レポートします！
くまモンが出没したのは現在丸の内ハウスで開催中の「くまもとフェア Kumamoto in the House」初日のこと。「くまもとフェア」は、熊本の食材を実際に体験してもらい、その食材の背景にある自然豊かな熊本の魅力と風土を感じてもらおうというイベントで、熊本県人イチ押しの食材で丸の内ハウス各店がオリジナル料理を作り提供したり、丸の内ハウスのあちこちに熊本に関するトピックが散りばめられていたりするのです。
くまモンはそのフェア初日となる29日の午後、たびたび丸の内ハウスに出没しました。メインイベントは16時30分から行われた「オープニングセレモニー」と「くまもとの宝 試食会」です。
くまモンとスザンヌさん、蒲島郁夫熊本県知事
球磨焼酎で乾杯！（くまモンは未成年なので水です）
フェア参加店の前にはメニューが掲出されています。
SO TIREDで行われた「オープニングセレモニー」では多数の報道陣が詰めかけるなかくまモンが蒲島郁夫熊本県知事、熊本県宣伝部長のスザンヌさんとともに登場。昨年10月から12月にかけてホームページで募集した「くまモンキャラお料理コンテスト」の結果発表と表彰式を行いました。くまモンは喋れないので、感想は聞けませんでしたが、知事、スザンヌさんと受賞者を祝福していました。
続く「くまもとの宝 試食会」にも知事、スザンヌさんとともに登場。今回の「くまもとフェア」で提供される料理を含め、幅広い熊本の食材や、焼酎・お酒、お茶などを関係者に試食してもらい、今後の商談につなげてもらおうという取組みですが、ここで挨拶にたった蒲島知事は「今年度すでに118億円以上を売り上げている優秀な営業部長」とくまモンを紹介しました。そう、ゆるキャラというと可愛さやゆるさで人気が出るわけですが、多くの地方自治体がゆるキャラを採用するのは、そのキャラクターのブランド力によるものです。くまモンは知事によって営業部長に任命され、全国を駆け回り、様々な製品にその顔がプリントされて販売されてもいます。このくまモンがついた商品の売上が今年度すでに118億円以上ということで、「くまモンのキャラクターをつけると商品の売り上げが約30％アップする」のだそうです。
くまモンオフィシャルサイト
知事が「熊本の食べ物の美味しさは豊富なミネラルウォーターと農家の方々が支えている」という通り、地域の物産が東京など県外で売れるためにはまずその「質」が重要なわけですが、それだけでは足りず「発信力」が必要になってきます。「松阪牛」「比内地鶏」のようにすでに全国に知られたブランドならいいですが、熊本の「くまもとあか牛」や「天草大王」のようにそれほど全国的な知名度がないものの場合はゆるキャラの発信力を借りて売り出すことで全国の人に知ってもらえるというわけです。
大丸有では地域との連携に力を入れ、これまでもさまざまな地域の食を紹介してきました。今回の「くまもとフェア」もその一環として行われています。みなさんもくまモンに「つられて」熊本の食を体験しに来てはいかがでしょうか。
銀座くまもと館
