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イデーが提案する、一点ものの織物作品でアートに囲まれた暮らし。−デリエ イデー「工房集テキスタイル・アート展」開催中

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「ものに纏わるストーリーを贈る、紐解く」をテーマに、主にギフトを中心に取り扱うデリエ イデー(新丸ビル4F)では、現在「工房"集"テキスタイル・アート展」を開催中です。工房"集"は、美術家の中津川浩章さんがアートディレクターをつとめる埼玉の社会福祉施設で、障がいのある方々が絵画や織などの表現活動を仕事として取り組んでいます。企画から商品選定まで担当された店長の荻野七生さんにお話をうかがいました。
デリエ イデー
新丸ビル

ー今回の展示の企画意図を教えてください。

IDEE_delier_syu005.JPG 「デリエ イデーでは年に4回ほど企画展を行っています。これまでは器などを中心に展開してきましたが、今回は春らしいもの、素材、色合いなどで春を感じてもらえるものということでテキスタイルをと考えました。"集"さんとの出会いは、偶然あるギャラリーでひとつの作品と出会ったことから。今年はカレンダーを発売したのですがとても好評で、実は1番売れたのがここ丸の内のお店なんです。織もあるとうかがって、それはぜひとトントン拍子に今回の展示が決まりました」

ーどんな作品があるのでしょう?

「アイテムはストール、ポーチ、ポシェット、バッグ、ブックカバー、キーホルダーなど、およそ100点。イデーには、アートに囲まれた暮らしをという"Life in Art"というコンセプトがありますが、アパレルだけではなくインテリアとしても使ってもらいたいというイメージを持って展示しています。4名の作家さんが中心となり制作した織の作品は、素材や色合いも大きさもひとつずつ全部違います。こういう商品をつくりましょうという規格が先にあるわけではないので、5mから6mにもなる織り布もあるんです。テーブルランナーとして、カットしてランチョンマットとしてなどお客様にスタイルをご提案してご購入いただいています」

ー展示が始まって2週間ですが、お客様の反応はいかがですか?

IDEE_delier_syu004.JPG「ディスプレイを見て、デザイン性や色合いの美しさにひかれてふと入ってきて手にとっていただくお客様が多いのですが、ひとつひとつにストーリーがあるので、会話がふくらみます。実は福祉施設の方の作品なんですよとお伝えすると、皆さん美意識やその感性に驚かれます。商品としての規格なし、作品についてすべてひとりひとりの自由にまかせられているというのは、モノを作る人にとってとても恵まれた環境。その環境のなかで作家さんが集中してつくる作品の人をひきつける力の凄さを感じます」

ー実際に工房にも行かれたそうですが、どんな場所でしたか?

「白い壁に高い天井。壁にはところどころに絵が書いてあったりと、皆さんが自分たちで作り上げている空間なんだなと思いました。自分たちで作りあげるというのは、お店とまったく同じですよね」

IMG_7526.JPGイデーに入社したのは「何かを考えるきっかけになるような、モノゴトを発信していきたかったから」と語る荻野さん。丸の内のお客様の特徴をうかがうと「発信したものにすぐ反応がある。感度が高い。地方のお客様を含め、新しいものとの出会いを楽しみに来店されるお客さまが多いからでしょうか」。東京駅近くのギフトショップというとふらっと立ち寄ってさっと買い物してすぐに立ち去るといった一見さんが多いのかと思いきや、毎回の展示を楽しみにされている方(器の展示にあわせてお茶会をやったこともあるそうです)、奥さまやお嬢さんへのプレゼントをわざわざ相談しにいらっしゃる男性も多いと、取り扱うアイテムにストーリーがあるだけではなく、お店自身がたくさんのストーリーを生み出しているようです。

展示は2月28日まで。数多くのアイテムを扱うなか、主力はテキスタイル、布であればどんなものでも取り扱う(なんとソファーの張り地は11種178色!)と自負するイデーならではの、一点ものの織物作品でアートに囲まれた暮らしという提案。ぜひお店をのぞいてみてください!