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東北の厳選食材を活かした絶品メニューを召し上がれ。食の生産者と丸の内シェフのコラボ企画「被災地応援ウィークス」開催中!

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震災から2年。みなさんはどんな思いで3月11日を迎えましたか? 被災地の多くは、まだまだ"復興"と言うにはほど遠い状況。今、改めて「私たちにできること」を考え直してみたいですよね。

今日は、誰でも気軽に、楽しみながら参加できる被災地支援の方法をご紹介。新丸ビル7階の「丸の内ハウス」にて、東北の食材を使ったメニューが味わえる「被災地応援ウィークス」が始まりました。
「被災地応援ウィークス」は、三菱地所が「食」を通じ東北地域への支援を行う「Rebirth 東北フードプロジェクト」の第5弾企画。今回は、三菱地所が事業サポートを行うミュージックセキュリティーズ株式会社の組成する「セキュリテ被災地応援ファンド」へ出資をし、支援先である東北地方の食の生産者厳選10社の食材を用いたメニューを、丸の内ハウス内の9店舗(3月15日迄)及び丸の内カフェease(3月20日~4月3日迄)にて提供します。また、丸の内ハウスでの開催期間中には、生産者の生の声が聞けるトークショーや被災地の写真展示なども開催しています。

「被災地応援ウィークス」の楽しみ方をお伝えすると共に、3月8日(金)に開催されたトークイベントの様子もレポートでお届けします。

丸の内ハウス内の9店舗で、期間限定メニューを味わおう。

まずは、丸の内ハウス内の9店舗で提供されるスペシャルメニューからご紹介します。
宮城県石巻市の「東北とらやフーズ」の名物「無着色極太たら子」から生まれたのは、「小ヤリイカとたらこのスパゲティー」(写真左)。定番の料理をRIGOLETTO WINE&BARがアレンジし、たらこの旨味を引き出した一皿です。また、北海道霧多布市の「ヤマジュウ」の「時不知(ときしらず)鮭」をふんだんに使用し、トッピングにイクラをのせた「時不知鮭炒飯 鵜の助わかめスープ付」(写真右)は、カジュアルダイニング「SO TIRED」にて提供されるメニュー。素材の旨みを引き立たせたシンプルな塩味を堪能できる一品となっています。

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その他にも、「宮城県産バジルと小エビのジェノベーゼ スパゲッティーニ」(欧風小皿料理 沢村)「ほやとたたきめかぶのポン酢和え」(mus mus)「帆立貝とわかめのブルゴーニュバター焼き」(自由ヶ丘グリル)など、各店舗にバラエティ豊かなメニューが勢揃い。東北の味を堪能できるまたとないチャンスなので、ぜひ気になる店舗に足を運んでみてください。3月15日(金)までの期間限定です!(メニューと店舗の詳細は記事の最後で)

連続トークイベントで、生産者の生の声を聞こう。

また、丸の内ハウスでは、メニューを提供するのみならず、生産者のみなさんをお迎えした連続トークイベント「事業者が語る被災地の今」を開催中です。「被災地応援ウィークス」で食材を提供しているのは、宮城県・岩手県などで被災し、事業再建を目指す食の生産者10社。何れも、三菱地所が事業サポートを行うミュージックセキュリティーズの「セキュリテ被災地応援ファンド」に参加し、一般の方からの出資を受けながら再建に向けて歩みを進めている事業者のみなさんです。トークイベントでは、被災地の現状や、商品が復活するまでのストーリー、今後の目標など、生産者が現場で感じている、貴重な生の声を聞くことができます。

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3月8日(金)には、震災後真っ先に「セキュリテ被災地応援ファンド」に参加し、現在は工場を再建して商品の生産を再開した、宮城県気仙沼市の水産加工業者「斉吉商店」の斉藤和枝さんが登場。「金のさんま」や「斉吉海鮮丼」など商品の人気はもちろん、その明るい人柄にもファンが多い斉藤さんの登場とあって、当日はたくさんの人が会場に駆けつけました。

斉藤さんは、震災直後のミュージックセキュリティーズとの出会いから、再建に向けて歩んだ2年の日々の様子をありのままの言葉で語り、その時々の状況や感情をリアルに伝えてくれました。

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中でも印象深かったのは、「自分をオープンにしていくことで、お客さんと親戚のようにつながれるんだな、と実感しました」という言葉。「セキュリテ被災地応援ファンド」をはじめとする各種支援事業に参加することによって、TwitterやFacebookでの情報発信を始めたという斉藤さん。ファンドの出資者の方々のみならず、顔も知らない多くの人に見てもらい、応援メッセージなどたくさんの反応が返ってくることを体験し、双方向のコミュニケーションの面白さや大切さを実感したそうです。「こういう世界があることも知らなかったので、本当にありがたいです」と、震災後、様々な出会いによって生まれた、事業にとっての大きな変化を語りました。

また、これからの課題に関しては、「できないことは山のようにあります。でも、震災以前のことは忘れて、起業したと思って自分たちが自分たちの足で歩かなければ復興につながらないと思います」と、なかなか進まない復興状況に対し、自らの意志と力で歩んで行く決意を語ってくれました。「大事なのは『少しずつやっぺし』という気持ちを持って、小さな幸せを大事にする空気」と笑顔で語る斉藤さんの言葉には、困難な状況下でも決して諦めずに前を向いて歩み続ける力強さを感じました。

連続トークイベント「事業者が語る被災地の今」は今後、3月14日(木)、3月15日(金)にも開催。トークの後は、各レストランでの交流会も開催される予定です。食材を使ったメニューを楽しみながら生産者を囲んで共に語らう、またとないチャンスなので、ぜひ足を運んでみてください。(詳細スケジュールは記事の最後で)

「丸の内カフェ ease」では、東北復興支援ビールを販売!

さらに、「被災地応援ウィークス」の第2弾として3月20日(祝・木)〜4月3日(水)の期間、丸ビル1階の「丸の内カフェ ease」にて、東北復興支援ビールを販売します。江戸末期からの酒屋を引き継ぎ、大正7年に創業した造り酒屋「世嬉の一酒造」。今回販売される「福香ビール」は、震災で研究所が流されながらも、関係者の必死の努力で蘇った酵母の香りを存分に楽しめる一品となっています。一日数量限定販売なので、ご注文はお早めにどうぞ。

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最後に、ミュージックセキュリティーズにて「セキュリテ被災地応援ファンド」をはじめとする証券化事業を推進されている猪尾愛隆さんに、丸の内のみなさんへメッセージをいただきました。

「生産者のみなさんは本当にいいものをこだわってつくっていらっしゃいます。被災地だから、という理由ではなく、まずは今回のメニューを味わっていただいて、感じていただきたい。そして、ぜひそこで終わらずに生産者のことも知っていただきたいな、と思います。みなさん本当に素敵な方たちばかりなので、つながってほしいですね。」

「被災地応援ウィークス」

【第1弾】
  • 日程: 2013年3月4日(月)~15日(金)
  • 場所: 新丸ビル7F 丸の内ハウス内9店舗
  • 時間: 平日 11:00~翌4:00、日曜・祝日・連休最終日 11:00~23:00
  • 各店舗オリジナルメニュー:
    HENRY GOOD SEVEN「三陸産 帆立とタコのカルパッチョ」¥1,000
    RIGOLETTO WINE AND BAR「小ヤリイカとたらこのスパゲティー」¥950
    SO TIRED「時不知鮭炒飯 鵜の助わかめスープ付」¥1,000
    mus mus「ほやとたたきめかぶのポン酢和え」¥500、「茎わかめの味噌漬け」¥500
    来夢来人「さんまのみりんぼし」¥800
    TOKYO SOUL STATION「磯人漬け / 陸中漬け」¥500
    欧風小皿料理 沢村「宮城県産バジルと小エビのジェノベーゼ スパゲッティーニ」M ¥13,20 / L ¥19,80
    ソバキチ「筍と菜の花の若布酢」¥580
    自由が丘グリル「帆立貝とわかめのブルゴーニュバター焼き」¥950
【第2弾】
  • 日程: 2013年3月20日(祝・水)~4月3日(水)
  • 場所: 丸ビル1F 丸の内カフェease
  • 時間: 月~水 7:30~23:00(LO:22:30)、木・金 7:30~24:00(LO:23:30)、土日祝 11:00~23:00(LO:22:30)
  • 取扱メニュー: 福香ビール(販売価格:600円(税込))
    ※一日数量限定販売、なくなり次第販売終了。

連続トークイベント「事業者が語る被災地の今」

  • 場所:丸の内ハウスライブラリースペース
  • 〈スケジュール〉
    3月4日(月)丸光製麺(宮城県気仙沼市/製麺)
    3月5日(火)ヤマジュウ(北海道霧多布/水産加工)・歌津小太郎(宮城県南三陸町/水産加工)
    3月6日(水)三陸オーシャン(宮城県仙台市/水産加工)
    3月8日(金)斉吉商店(宮城県気仙沼市/水産加工)
    3月14日(木)世嬉の一酒造(岩手県一関市/酒造)・アンカーコーヒー(宮城県気仙沼市/飲食)
    3月15日(金)マルトヨ食品(宮城県気仙沼市/水産加工)
    ※トークイベントの時間は19時-20時。その後、各レストランでの交流会を開催予定。
  • 場所:SO TIRED グレートホール
  • 日時:3月13日(水)19:30~、20:30~、21:30~
  • 詳細:http://www.mec.co.jp/j/csr/rebirth/index.html