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【レポート】3×3Laboメンバーの集い

梁山泊か地獄の釜か――3×3Labo、最終コーナーへ

多士済々、集結

3×3Laboには日常的に多種多様な人々が往来しているためについつい見過ごされがちですが、いわゆる「個人会員」がいます。空いているテーブルやカウンターを使って仕事をしてもよし、打ち合わせに使っても良し。日々訪れるさまざな人々からビジネスのヒントやチャンスをもらうこともあります。しかし、なによりも、そんな人々との会話、交流が楽しいのです。

そんな3×3Laboの個人会員も先ごろ250名を超えました。しかし、実は2013年の開設以来、個人会員同士の交流を目的としたイベントが開催されたことがなかったというのはちょっと驚きです(だってそんなことしなくても勝手に仲良くなっちゃうから)。というわけで6月24日に、初の個人会員の交流イベント「3×3Laboメンバーの集い」が開催されました。ただでさえ「濃い」人が多い3×3Laboの個人会員。この日は総勢80名あまりのメンバーがわさわさと集まり、非常に濃い交流を繰り広げたのでした。

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今年のみどころ・聴きどころは......

新たな化学反応を

普段から会員同士での交流はあるものの、初めて顔を合わせる者同士も決して少なくありません。そんな人々を改めてつなぎ、新しい化学反応を引き起こそうというのが今回の狙いです。舌をなめらかにするためにもちろんアルコールも用意されていましたが、初お目見えとなったキリン社提供の生ビールサーバーが会場のテンションをさらに高めていたようです。

エコッツェリア協会・村上事務局長3×3Laboを企画、運営するエコッツェリア協会事務局長の村上孝憲氏は、歓談の合間にあいさつに立ち「3×3Laboは都市のコミュニティ形成の実例として高く評価されているが、ビジネスアウトのような明確な成果がまだないのが残念なところ。この3×3Laboは昨年10月30日にオープンし来年3月31日に終了となる。今がちょうど折り返し地点。あと9カ月あまりで、みんながハッピーになる、ソーシャルグッドな取り組みをぜひみんなで生み出してほしい」と会場に呼びかけました。

交流を促すためのキーノートスピーチとして、パシフィック・スペーシャル・ソリューションの八十島裕氏が講演。「クラウドマッピングの世界へご招待!」と題し、八十島氏が取り組むGIS(Geographic Information System)の実例や、地図の魅力、ソーシャルビジネスとのリレーションの可能性などが語られました。また、希望者には1分ずつスピーチする「1分ピッチ」コーナーも設けられ、10名あまりの会員が活動をアピール、賛同者や活動への参加者を募りました。

想いを言葉に。思いを新たに

伝説のコピーライター、竹島靖氏

個人会員には"伝説のコピーライター"竹島靖氏もいました。「宣伝会議賞で金銀銅賞をすべてとったのは糸井重里と自分しかいない。あと10年で僕一人になる」と自ら語るその竹島氏を講師に、3×3Laboのキャッチコピーを作るミニコンペも行われました。

「目的が手段を決定する」「コピーはビジネスモデルの最適化」と断じる竹島氏の指導はほんのひとつまみ。「とにかく書くこと」と実践を重要視する竹島氏に促され、メンバーは思い思いに言葉をつづりました。純粋なコピーとは異なり、その人の3×3Laboに対する思い入れがそのまま表れているのが興味深いところです。そうやって応募された30弱の作品から受賞作品が4つ選定されました。

応募者の投票による「本日のギャラリー賞」は「いつまでもあると思うな3×3Labo」。村上事務局長が訴えた「成果」へのタイムリミットばかりでなく、3×3Laboのありがたさ、はかなさ、哀切の気持ちが込められた作品。五七調(字余り)の調子の良さも好評で受賞。
3×3Laboの「ママ」または「主」と呼ばれ、敬われたり恐れられたりしている常勤スタッフの若松氏、近藤氏両名が選ぶ「3×3Labo事務局賞」は「心のこり ほぐします 3×3Labo」が受賞しました。「会員のみなさんにはリラックスしていただきたいと思っているので」とは近藤氏の言。
事務局長の村上氏が選ぶ「村上賞」は「ミライが見えるFutureな3×3Labo」。「3×3Laboは残したいと思っていて、社内的にも納得させなければならないという背景がある。その意味で未来を謳った作品を評価」したとのこと。
講師の竹島氏が選ぶ「竹島賞」は「お昼はすいてる 3×3Laboでお弁当」が受賞しました。氏は「目的が手段を決定する」という考え方に則り「新たな会員獲得を考えると、このコピーが意表をついた言葉を使っており、非常に印象的だった」と受賞の理由を説明。また、最後に「セルフアドが21世紀の集客動線。このコピーを写真に撮って、フェイスブックなどに貼りましょう」と呼びかけて締めくくりました。

作品を吟味し投票する参加者

9ヶ月のスパートへ

短い時間の交流ではありましたが、会員たちは新しい人脈をつなぎ、次のステップに踏み出すことができたようでした。しかし、何よりも3×3Laboに集った理由やきっかけを思い出し、社会的なインパクトのある活動へ向けて思いを新たにできたのではないでしょうか。一般のコワーキングスペースとは一味もふた味も違うところを、ぜひとも残りの9カ月で内外に知らしめてほしいものです。

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