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【CSRイノベーションWG】頭ではなく手で考える!? 第7回ワークショップでは「デザイン・シンキング」を体感。

CSRイノベーションワーキンググループの第7回が1月23日に開催されました。今回は、「デザイン・シンキング」という手法を用いて、"頭ではなく手で考える"に挑戦。一体どんなワークショップなのでしょうか?その模様をレポートします。

1.Empathizeーまずはパートナーに共感

テーマは「パートナーの"CSRイベントに参加した経験"をリ・デザインする」。イベントに参加した際には、期待どおりだったり、期待はずれだったり、思わぬ発見があって満足したり、何も得られず不満だったりと、人それぞれ様々な思いを抱きます。そういった経験をインタビューし、相手の思いをくみとり問題を発見、そして真のニーズを推測し、そのニーズを満たすものを手を動かして考えて"物体"として構築してみようというのが今回の目的。

まず、ペアになり、互いに"CSRイベントに参加した経験"をインタビューし、相手に共感することからスタートしました。

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2.Defineー問題を定義する

続いて、1回目のインタビューでもっと深く聞きたいと思ったポイントに絞り、"WHY(何故?)"という投げかけを使って、掘り下げて行きます。イベント参加時に、相手がどのように感じていたのか、何にいらだちを覚えたのか、本当はどうあって欲しかったのかなど、問題点を丁寧に聞き出していきます。

3.Ideateー目的を達成するアイデアを生み出す

2度のインタビューから、パートナーが認識しているニーズ(=課題)をまとめます。次に、相手は実はこうして欲しいと思っているのでは?と自分が感じたこと、パートナーが認識していないニーズ(=目的)を書き出します。

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4.Prototypeーアイデアを修正する

ここで、導きだした目的を達成するアイデアをスケッチ。5個以上、とにかく手を動かして必ず絵で描くことがポイント。このあたりから頭ではなく、手で考える「デザイン・シンキング」の本領発揮です。

スケッチを終えると、パートナーにアイデアスケッチを見せて、フィードバックをもらいます。このとき説明する側が言葉を尽くすことは禁止。一方、見る側は疑問をどんどん投げかけ、受ける側は相手の反応を見て、アイデアを改良したり、混ぜ合わせたり、全く別ものに置き換えたりしながら、1つのアイデアに練り上げます。

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5.Prototype and Testープロトタイピングを試す

アイデアが1つにまとまったら、プロトタイピングへ。用意された、折り紙、粘度、割り箸、アルミホイルなどの素材を自由に利用して、アイデアスケッチをリアルなカタチにしていきます。苦戦するかなと思いきや、皆さん抽象的な表現に果敢にトライし、難なく時間内にクリア。1年間、新しいことにチャレンジしてきたワークショップの成果がこんなところにも表れているようですね。

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ユニークな作品が出来上がり、お互いの作品をみてフィードバック。やはり他のメンバーの作品が気になるようで最後は全体での鑑賞会に。

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ここまでで所用時間はなんと90分。細分化された作業を短い時間でいくつも積み上げて、絵を描き、手を動かし、カタチを作るという新しい体験に、皆さん日常の業務とは違った疲労感を感じられたようです。なかなかハードなワークショップでした!


今回の参加企業

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