イベントエコキッズ探検隊・レポート

【エコキッズ】三國清三シェフの味覚の授業

2013年8月6日(火)開催

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丸の内ブリックスクエア アネックス2階にある、ナチュラルフレンチレストラン「mikuni MARUNOUCHI」で、三國清三シェフの味覚の授業が開催されました。
今回のエコキッズは、三國シェフのライフワークである食育、その中でも「味覚」について発見、そして体験しよう!というプログラムです。

基本の5味(甘味・酸味・塩味・苦味・うま味)とは?

基本の5味
甘味:エネルギー源となり、身体を動かすのに大切なもの。
酸味:腐っているという合図。でも、ビタミンCなどの必要な栄養も含まれている。
塩味:免疫力を高める効果があり、天然塩のミネラルが身体を元気にしてくれる。
苦み:これは毒という合図。苦みには危険なものもあるということを知っておくのが大切。
うま味:代表されるのが和食でいうダシ。昆布(グルタミン酸)、鰹節(イノシン酸)、シイタケ(グアニル酸)など。

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『うま味』というのは、日本で生まれた言葉で、英語でもフランス語でも『うま味』と呼ばれ、世界中に広まりつつあります。

三國シェフからは、「人生は苦いものだから、苦みを知ることは大切なことです。大人になると癖になる味だけどね」(笑)と、冗談も交え、子どもたちの緊張をほぐしてくれる場面も見られました。

なぜ5味が大切なの?

舌には味蕾(みらい)と呼ばれる、食べ物の味を感じる、小さな白い点の器官があります。そこは、味を判断し、そして脳に伝える役割を担っています。ただ、科学的につくった味では、味蕾は閉じてしまうので、脳までは伝わりません。味蕾を通って、脳を直接刺激できるのは、自然の食べ物の5味だけだそうです。「脳の発達には、これが必要不可なので、意識して、自然の食べ物を摂るように心がけましょう。」と三國シェフからのアドバイスがありました。

5味を当ててみよう!

味の基本を習ったところで、5種類の味を見分けにチャレンジ。

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子どもたちの前には、1種類ずつカップが出され、素材を見てニオイをかぎ、なめてみると、表情は真剣。

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それぞれ、どのように感じたのでしょう?

1問目は砂糖の甘味、2問目はお酢の酸味、続いて塩味、苦みと続きました。普段、これらの4味(甘味・酸味・塩味・苦み)をバラバラに食べることはないですが、単独で教えてあげると、子どもたちはそれぞれの味をキャッチし、自分たちで味覚の分析を始めるようになり、ほとんどの味を感じられるようになります。

そして、5問目の「うま味」。色と香りですぐに分かった様子です。「きっと、お味噌汁だ」と声があがっていました。

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うま味を味わうために、味噌汁がでてきました。三國シェフから「ダシの食材には何が使われているかわかるかな?」と聞かれた子どもたち。普段から食べている味を覚えている様子で、味噌、鰹節、昆布とつぎつぎと当てていました。

お味噌は乳酸菌のかたまりで、ヨーグルトよりも乳酸菌が入っている健康に良い料理だそうです。「できれば、自然の薄味を活かしている和食を基本に食べさせてほしいですね」と、お母さんたちにもお話されていました。

ご褒美は5味のデザート

クイズにチャレンジした子どもたちへのご褒美は、5種類の可愛いデザートです。子どもたちはこの日に学んだことを活かしつつ、それぞれの味が5味のうちどれに当てはまるのか、ゆっくりと味わいながら答えていました。素材なども当てて、味覚は刺激されたようです。

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甘味:紫芋を使ったケーキ。
酸味:ハスカップのゼリー。
塩味:黒ごまの塩キャラメル。
苦味:ローストカカオ入りチョコレートケーキ。
うま味:チーズ・ほうれん草・ベーコン・人参・じゃがいも入り野菜ケーキ。

最後には、三國シェフのサイン入り修了証を授与され、みんなで記念撮影。そして、シェフからは、この日の学びのひとつ「うま味(昆布)」のプレゼントがありました。

今回使われた食材は、ほとんどが都内で作られた食材です。東京の地産地消にこだわり、"東京産"の食材を中心に、旬の料理を提供されている「mikuni MARUNOUCHI」。フレンチの空間を感じながらの素敵な体験を通して、子どもたちは"食"についての基本をひとつ、学んで持ち帰っていきました。

次回は、8月17日(土)に開催される「スターバックスのひみつ」の模様をお届けします!

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次世代を担う環境リーダーの育成を目指し、毎年夏に子供向け環境教育のプログラムを実施。エネルギー需要の多い都市部が直面しているヒートアイランド現象、地球温暖化、防災、資源循環などをテーマに、日本有数の企業が集中するエリアだからこそ体験できる企業プログラムを多数揃っています。

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