イベント環境プロジェクト

【山階鳥類研究所講演会】絶滅危惧種アホウドリの未来を守る!生物多様性保全の現場から緊急レポート!

2024年4月23日(火)17:00~18:30

アホウドリという鳥の名前を聞いたことはあるでしょうか?翼を広げた長さは、なんと2メートル超!北半球に生息する鳥の中でも最大級の鳥です。アホウドリは、現在、絶滅の危機に立たされています。どうして減少してしまったのか、そして、それを救うためどのような活動がされているのでしょうか。

アホウドリは、かつては数百万羽が日本近海の島々で繁殖していましたが、19世紀末から羽毛採取のために乱獲され、1949年に一度は「絶滅した可能性が高い」と報告されました。
しかしその後、伊豆諸島の鳥島でごく少数が生き残っていることが確認され、東邦大学の長谷川博氏(現名誉教授)や山階鳥類研究所による懸命の保全活動が始まります。繁殖地の整備に加え、鳥島の中で新たな繁殖地を創出するプロジェクトが実施された結果、個体数は2023年現在で7,900羽以上まで回復しました。
それでも、鳥島は火山島であり、つねに噴火の危険にさらされています。
そこで山階鳥類研究所では、かつてアホウドリがいた小笠原諸島聟島(むこじま)に繁殖地を復活させるべく、鳥島生まれの雛を聟島に移送し巣立たせるというプロジェクトを2008年から実施しました。その結果、現在聟島では3つがいほどのアホウドリが子育てをしています。

本講演では、山階鳥類研究所が行っている保全活動について、臨場感いっぱいに報告します。人間の手で絶滅の縁に追いやられたアホウドリが完全に復活するまでには、まだまだ時間がかかりますが、是非この機会に保全活動に携わる研究員のレポートをご聴講ください。

概要

開催日時

2024年4月23日(火)17:00~18:30(16:30受付開始、18:30~19:30懇親会)

場所

対象

どなたでも参加いただけます

参加費

無料(事前申込必要)

プログラム

16:30 受付開始

17:00-18:30 講演「アホウドリ保全の成果と課題」
 アホウドリの繁殖は冬。
 本年2~3月には、伊豆諸島鳥島と小笠原諸島聟島(むこじま)でそれぞれアホウドリの現地調査が行われました。
 現地の最新情報を含めて現場責任者から生の声をお届けします。

 ①なぜ絶滅の危機に?アホウドリ苦難の歴史(澤 祐介氏)
 ②絶海の孤島!「鳥島」でのアホウドリ保全活動(富田 直樹氏)
 ③蘇れ!アホウドリ繁殖地 ~小笠原諸島聟島での挑戦~(油田 照秋氏)

18:30-19:30 個別質疑・懇談会
 伊豆諸島、小笠原諸島の地酒(八丈焼酎)でアホウドリに思いをはせながら調査員とともに語らいます。

申し込み方法

申し込み期間

2024年4月22日(月)まで

お問い合せ先

山階鳥類研究所 担当:澤
E-mail:bird●yamashina.or.jp(●を@へ変更し送信してください)
Tel.04-7182-1101

特記事項

主催 公益財団法人 山階鳥類研究所
共催 一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)

【山階鳥類研究所】
山階鳥類研究所は、鳥類に関する専門研究機関で、前身の山階家鳥類標本館の設立(1932年)以来九十有余年、一貫して日本の鳥類学研究を支えてきました。その業績は世界的にも高く評価されています。今後も地道な基礎データの収集に立脚しながら、鳥類の保全に挑み、「翼にたくす地球の未来」を合言葉に鳥類にも人間にも棲みやすい地球環境の保全に貢献します。

ゲスト

富田 直樹氏

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山階鳥類研究所 研究員 鳥島調査隊隊長

2008年 大阪市立大学大学院博士課程修了 博士(理学)。2011年から現職。海鳥のモニタリングを担当し、北海道から沖縄まで日本各地の離島を飛び回って調査。2014年から鳥島でのアホウドリ調査に従事。2020年から鳥島調査隊隊長に就任。


油田 照秋氏

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山階鳥類研究所 研究員 聟島プロジェクトリーダー

2013年 北海道大学環境科学院博士課程修了 博士(環境科学)。佐渡島でのトキの保全生態の研究などを経て、2018年から現職。2019年から聟島でのアホウドリ調査のプロジェクトリーダーとして活動。


澤 祐介氏

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山階鳥類研究所 研究員 アホウドリ保全支援プロジェクトリーダー

2008年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了。民間会社勤務を経て、2020年から現職。民間会社の経験を活かし、アホウドリ調査継続に向けた支援プロジェクトを2023年に立ち上げる。

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エコッツェリア協会では、気候変動や自然環境、資源循環、ウェルビーイング等環境に関する様々なプロジェクトを実施しています。ぜひご参加ください。

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