イベント3*3 LABO・レポート

【3*3 LABO】「森と人とのあいだ」 ~第一回 葉っぱに宿るもの、木から見えるもの〜

2013年6月19日(水)開催

3*3ラボ 2013年6月19日開催
シリーズ「森と人とのあいだ」第一回『葉っぱに宿るもの、木から見えるもの』
ゲスト:林 将之(はやし・まさゆき) 我々が感じて行けるのか?という事を考えようということで> シリーズディレクター:井上 岳一(いのうえ・たけかず)

新しく、「森と人の関係」について考えるシリーズが開催となりました。
シリーズを貫くテーマは、「覚醒装置としての森」。森を知り、森に触れ、
森とつながることで、私達の中で覚醒するものについて、皆で考えていきます。
それと同時に、森という装置とつながるための「回路」のあり方についても考えて
いきたいと思います。記念すべき第一回のゲストは、「このきなんのき」所長の林将之さん。
樹木図鑑作家の林さんは、葉をスキャナーで直接取り込む撮影方法を確立し、ベストセラーの
『葉で見わける樹木』をはじめ、見ていて楽しく、使いやすい図鑑のシリーズを発表されてき
ました。
葉っぱを求めて日本全国の森を歩いてきた林さんにとって、森はどんな存在なのか。
葉っぱをメディアにして、森や木々と人をつなげてきた中で見えてきたものは何なのか。
林さ
んのお話を伺い、その後は森と人との間について参加者の皆さんと考えました。

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「森と人とのあいだ」ができるまで

土谷:
今回は、場所を渋谷のFab CAFÉに変えて「3*3ラボ」を行います。
普段、このイベントは丸の内にある新丸ビル10階「エコッツエリア」
で行っています。なぜ丸の内かというと、エリアに特化して環境やリサ
イクルについて考えていこうとしているからです。しかし、環境の問題
を考えていくと社会の問題にもぶつかっていき、それ以降、日本の社会
がどうなっていくのだろうということが大きなテーマとなり、この1年
くらいは、アジアで活動する20代の子たち、またアジアで活動するア
ジアの方々を呼んでトークセッションをしています。それから、日本の
地方で活躍している20代の子たちも呼んできて、環境の問題や社会の
問題と同時に、それをどうやって仕事として活動しているのか?生きて
行くのか?という事を一緒に考えています。

その中で、井上さんとは「企業と社会」ということを考えています。社
会と繋がって行くためには企業の人はどうしたら良いのだろうか?とい
う事をテーマに、井上さんとのシリーズの勉強をしています。去年から
今年3月くらいまでは「教育」をテーマにし、特に貧困問題を取り上げ
「貧困と教育」を考えていきました。そのベースは「見えないものをど
う見て行くのか?その力を企業の人がどうつけるのか?」というテーマ
の延長にありました。...前置きが長くなってしまいましたが、井上さ
んと話をしている中で、森も自然も見えないけ、実は全部
のテーマが繋がっているのです。井上さんは日本総研で企業コンサルを
しているのですが、もともと、農学部で林野庁に勤めた森のプロです。
その井上さんと一緒に森のシリーズをやっていこうと思っています。こ
のあともたくさんの森の専門家をお呼びして「森と人の関係」というテ
ーマでの3*3ラボを行っていきます。それでは井上さん、自己紹介か
らお願いします。

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井上:
初めまして。僕は湘南で育ち海が大好きでしたので、幼少期は森のない
ところで生活をしていたのですが、なぜか植物に惹かれ森が好きになり
将来は仕事にしたいと思っていました。大学を出て31歳までは森の仕
事をし、現在は40歳を過ぎたところですが、今は企業コンサルで森か
らは少し離れた仕事をしています。ただ自分の中では原点は森にあり、
企業コンサルも社会のシステムをどうするか考えるにおいても、森のシ
ステムをベースに考えています。なぜ人間はもっと自然のシステムに近
づけないんだろうか?というのも自分の中にはこの問いかけがあります。
そんな中で、無印良品さんが毎年出している冊子の今年テーマが「森」
ということで、土谷さんとからわたしに連絡があり、一緒に企画を練る
事になりました。そして、せっかくだからもっとたくさんの人に森の話
を聞いてもらおうと、こういった場を設けることになりました。

森の捉え方は、「木を守ろう、森を守ろう」といった声や活動をはじめ、
いろいろとあると思います。どうしても森の話になると経済が関わってき
てしまうのですが、僕は、森が経済の問題になってしまっていいのだろう
か?という問いを抱えています。そんな次回はエコノミストの藻谷さんを
お呼びして話を伺っていきます。僕らは「森を経済で見ていて良いのです
か?」という問いかけをしようと考えているので、ちょっと面白い事にな
ると思いますが、今回このシリーズでお呼びする講師の方は、そういった
「木を守ろう、森を守ろう」ではなく、もっと感覚的に森を語る方をお呼
びして開催していこうと思います。第1回目の今日は、「葉っぱで見分け
る樹木の図鑑」を出版された林さんをお迎えします。林さんがどんな話を
するかとても楽しみです。ご登場いただく前にひとつお話をします。今回
の無印良品さんのとりあげる問題意識にも繋がりますが、まずは僕が捉え
ている「森をどう見て行くのか?」という問題意識についてのお話です。

「覚醒装置」として森を考える
まず、今回のテーマの「森と人とのあいだ」を考えていきましょう。
日本の国土の67パーセントは森林だと言われていますが、先進国で国
土の6割が森林なのは、フィンランドと日本だけです。世界で2番目の
木材消費国ですが、自給率は最近少し持ち直したもの26・6パーセン
トと、木の文化と言われている日本ですが、近年はあまり木を使わなく
なってきているのです。なんとか国の補助金などを使い、頑張って自給
率をあげてきていますが、2割程度という数字からみるとこんな形にな
っています。

戦後に、森と人間の関係が変わっていくのですが、戦争の前後、軍隊の
引き上げの人が帰ってくるのですが、日本は戦争で焼け野原になってし
まい住む場所を作るために住宅の需要が普及します。同時は木造なので
木材が足りないと木の値段は高騰し、今は伐採すると自然破壊と言われ
る国有林を、「切れ切れ」と新聞紙面でも促しどんどん伐採していきま
した。それを杉・檜に植え替えるという拡大増林が昭和30年代行いま
した。今、みなさんが悩んでいる杉花粉。これはこの時に植え替えられ
たからで、そうしないと国内の木の需要がまかなえなかったのです。当
時は木の価格があがっていたので、植えた木が育つ30年後にはもうウ
ハウハだろと計算し、奥山までどんどん切って植え替えていったのです。

それから皮肉な事に燃料革命が起きます。そこで薪炭で作っていたエネル
ギーが石油に変わって行くという中で、里山、針葉樹もどんどん切って人
工林に変えていくことになったという歴史があります。切っても植えても
間に合わないという昭和20年代30年代があり、それでも足りない中で
日本は輸入へと変わっていき、木材の輸入は結構早い段階で自由化されて
いきます。昭和61年のプラザ合意で円高になり、木材の価格は暴落しま
す。そこで、カナダやアメリカの木の輸入をはじめ良い木が安くなり、国
産の木は売れなくなってしまいます。昭和30年代、30、40年後に売
れると思って植えた木は誰にも買ってもらえず、政策の失敗という形にな
りました。

同時に新建材の開発が進み、木を使わないでも建てられるプレハブのブー
ムがやってきました。今のマンションの床などもそうですが、木目に見せ
たプリントが普及し、木があるように見えますがそれも木を使わないでま
るで木のように見せているものです。そうなると山村も変わってきます。
農業・林業で暮らすのは苦しくなり、親は自分の子供に「サラリーマンに
なりなさい」と言い始めます。道路の開発も進み、子供を高校大学に行か
せ、親は都会に子供を送りだしてしまいます、これが過疎化の裏側にある
現実でした。実際30年かかって木が育ってきたけれど、現実は木が売れ
ない状況で規模の小さな農家は儲からない。農業をやりながら山を持って
なんとか暮らしていた人も苦しくなり、山の手入れもしなくなってしまい
ました。そうなると林業時代が生業とし成り立たなくなっていくので、山
村で住む意味がなくなり、共同体は崩壊していきます。

失われつつある森と人との関係性
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そして街も変わってきます。区画整理が行われたり、大きな敷地が小割り
にされて、空き地が宅地として舗装され、街の中から緑が消えていきます。
そして60年頃には、ニュータウンの開発が行われ、山が切り崩されていき
ました。こうなってきた時、山は風景としてあるものになり、人々は山を使
わない生活となります。もうひとつは、70年代以降になると、東京生まれ
東京育ちの人が増加してきます。昔は6割以上が東京以外の場所の出身でし
たが、今は6割の人が東京出身です。それので、東京生まれ東京育ちの人は
原風景を知らない人ばかりなのです。つまり、昔は森と人とは関係して生き
ていたのに、今はその関係が失われてしまったということです。

そうなってくると「国産材をもっと使わなくてはならない、林業を守らなく
てはならない」という話があるのですが、なぜ国産財振興の必要性があるの
かというと、ひとつはCO2の問題、もうひとつは公益的機能といって、水を
守る、土砂を守るという問題で公益的機能を発揮する健全な森にしなくては
ならないというところになります。公益的機能は法律で決められていて、11
個に分かれています。

これは森林法という法律で決められている「保安林」という制度です。
保安林は、公益的な機能を優先して、伐ることに制限をかける制度です。
法律の条文に従って、1号から11号までの種類があるのですが、1~3号が
一番大事なもので、大臣の許可がないと伐ったり開発したりできない。
それ以下は都道府県知事の許可でできる。そうやって重要度を分けています。
1~3号というのは、水源かんよう、土砂流出防備、土砂崩壊防備なので、水
と土を守る。これが一番大事なのですね。

4号以下ですと、たとえば5号に「潮害防備」というものがあります。
これは、津波の被害の時に話題になった、いわゆる防潮林というものです。
8号は「魚つき」。これも震災後に、「森は海の恋人」と言う言葉を作って植林
活動をしていた気仙沼の牡蠣養殖家・畠山さんが有名になりました。
10号の「保健」はいわゆるレクリエーション、11号は「風致」で風
景を楽しむもの。このあたりは森林の精神的な価値に入ってくるのか
と思います。

僕は林野庁時代に、こういった事をやってきたのですが、どうも経済
の論理やノスタルジーで森を語っても全然良くならず、限界を感じま
した。そしてもっと人間という存在にとって森は何なのだろうと、も
っと原点的に考えなくてはならないと考えるようになりました。

森にはさまざまな種類があります。
明るい森...実際に入ると、明るい森はすごく気持ちよく、ここに入っ
た後にストレスチェックをするとストレスが軽減したりするんです。逆
に暗い森に入るとこわくなりますね。沖縄などは、真っ暗な森に、ぽか
ーんとあいた空間があったりします。そこは神が宿ると言われ、聖なる
ものを感じるものです。こうして森や木によって人は呼び起こされるも
のがあるものです。もともと人間は猿やチンパンジーから進化したと言
われていますが、その研究をしている人に聞いたところ、アフリカの森
から生まれた人類の風景とは、一番最初に紹介した森のような明るい森
が広がっていたそうです。それなので、人間が懐かしく安心できるのが
この場所で、2つめの暗い森というのは人類の誕生時にはなかったこと
から、恐怖や怖さを感じるのだと考えます。

覚醒されるものとは
あるDNAによって影響しているものがあるのでしょう。こういったことから、
呼び覚まされるものがあるという「覚醒装置」として森を考えてみたら良いの
ではないかと思います。では覚醒されるものとはなんなのでしょうか?

ひとつは「五感の感覚」。そして、こどもを森に連れて行くとすごく元気に
なる姿をみて、「生命力」があると考えます。そして、最後は僕がひとりで
山登りなどをしているとすごく感じる「つながりの感覚」です。いろんな生
命がそこに共存しているその命と、自分の命が繋がっている感覚を感じるこ
とです。そこで生きる喜びを感じ、それが安心感につながり、希望に繋がっ
て行くように思います。特に「希望」は大きい木を見ると感じるのですが、
何百年も生きてきて、人の暮らしを見ているわけです。そう思うと祖父、父
から受け継ぎ、僕が死んだ後に何か残るのではないかと感じることができます。

かつて、明治時代にいた内村鑑三は「緑は希望の色である」という言葉を残
しています。そして、デンマークで人が植林をして緑の大地に変えていった
という事がありました。やはり緑があると、人は希望を感じるんだというこ
とを若者に向けて講演していました。被災地も3月に震災が起こった時、そ
の年の7月に雑草などが出てきて、その緑は「何かが始まる、何かが繋がる
、何かが受け継がれて行く」という希望の力があるのだと思います。

続いてお話するのはミラノです。イタリアの森林率は30パーセントしかあり
ません。昔は緑で溢れていましたが、それを全部切ってしまい自然破壊をして
しまうのです。ですが、今は緑があふれています。イタリアは緑を失ったから
こそ、その大切さをわかっているのです。緑でいっぱいなのはお金持ちの家で
すが、お金がない人も植木鉢を並べ、イタリアはどこに行っても緑で溢れてい
ます。「Vita/Life」生活と生命を同じ言葉で表現する事をずっと不思議だと
思っていましたが、イタリアの緑を見た時に生命と生活はすごく近いもので裏表
にあるのだと感じ、この言葉を作った人たちは感覚として持っていたと考えます。
そして、その時にイタリアは「ルネッサンス」の国だということに気づきました。
ルネッサンスは人間復興と言われていますが、あれは生命復興で、13・14世紀
に築いていきました。それまで生命は愚かなもので汚いものであると言われ、ギリ
シャでは裸体の像などキリストに関係するものがどんどん捨てられていきました。
この時代のイタリア人は生命そのものの価値を気づいていくのです。そういう国で
生まれた「Life」という言葉は生命・生活の両方の意味を持っているのだろうと思います。

生命体としての人間
生命体としての人間をもっと考えましょう、そしてそうした形で森や緑との関わりを
もっと考えて行くべきでしょう。「森と人をどうやってつなげていくのか」、その回
路をもっと取り戻して行くべきだと思います。そしてこのシリーズで考えていきたい
ことは「生命が緑と出会うことで、何が呼び覚まされるのか?」そこを捉え直して行
きたいと思いますし、どうやったら東京に住んでいる僕たちが森と繋がる事ができる
のでしょうか。そこには、僕ら側に大事な事があって、それは解像度を上げることで
はないのかと思います。解像度はデジカメの画素数と同じで、都会にいてもこちらの
解像度をあげることでこれまで見えなかったものが見えるようになります。生活の中
で物を見る能力を高めて行くことがこのシリーズの狙いです。

そこで今日は「葉で見分ける樹木」を27歳で作った林さんをお呼びしました。
普通は、絵や写真で作られている図鑑ですが、林さんの図鑑は葉っぱをスキャンして
いるのです。これを見て僕は、林さんはどういう人なんだろうか?と思い、今回林さ
んをお呼びしました。それでは林さんのお話に映っていきたいと思います。

自称「樹木図鑑作家」
林:
初めまして林と申します。僕は自称「樹木図鑑作家」と言っていて、おそらく同じ職業
の人はいないと思います。僕は、こういった図鑑を毎年1冊ずつ作っていて、基本こう
いった植物の図鑑は、大学で研究をされている教授などが作られていますが、僕はこれ
が仕事です。いろんな観察会にも参加しますが、どこへ行っても今36歳の僕は最年少
です。僕も、こどもの頃は、まわりの子とおなじように魚や虫の図鑑は読み尽くしてボ
ロボロでしたが、植物の図鑑はピカピカでした。こどもって動くものは好きでも、植物
には興味を示さないものです。僕もそうでした。それなので、観察会でもこどもの相手
をするのは大変なんです。ですが年齢を増してくると、動かないものに魅力を感じますよね。
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今日はみなさんにポストカードをプレゼントさせていただきます。
僕の売りは、葉や樹木をスキャナーでスキャンするという手法です。学生時代、スキャナーを
持っていて、自分の部屋の中にあるありとあらゆるものをスキャンして遊んでいました。ある
時カメラをスキャンしたら、立体感が出て奇麗にスキャンする事ができ、葉っぱのスキャンし
てみようと思い立ちました。
スキャンの利点は、全面にピントが合うこと、自然な影がついて立体感がでること、同じ光条
件で色を撮影できること、実寸大で掲載できることです。物を挟む時に鉛筆などをかませて、
少し浮かしてスキャンする事がコツでもあります。そして従来の写真より奇麗にスキャンする
事ができます。ちなみにどのくらい拡大できるかというと、小さい青虫まで見えるぐらいです。
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葉の裏の毛も鮮明に見えます。落ち葉も菌類の縄張りの金の形もピラミッドのよう
に見えてしまうのです。どうやっているかというと、森に行って葉を集め、濡らし
た新聞のあいだに入れて持って帰ってきます。するとだいたい1週間くらい保管で
きるので、沖縄、北海道に濡れた新聞の入った保管箱を持って行き、帰ってきて1
週間かけてスキャンします。葉っぱの汚れを拭いてスキャナーに乗せて、終ったら
スキャナーを掃除するので,結構手間と時間がかかるんですね。しかし、紅葉の場
合持ち帰ってくると色が変わってしまうので、その場合は車にパソコン乗せて行き,
森でスキャンしています。樹皮、木の幹を見ていると、まるで人間の肌と同じような
ものを感じま取れないようです...。少し暖めていようと思いましたが、誰かに先に
す。「このスキャンの手法の特許取ったら良い!」と言われますが、誰でも思いつく
方法は特許がされる前に公表しようと、僕は葉のスキャンの方法を本などに載せてい
ます。

こうした図鑑を作る経緯をお話します。僕は、大学へ行く時にデザインがしたいけど
自然が好きだったので、その両方ができる学科が良いと思いました。もともと魚や虫
が好きだったので海系の学部を調べたのですが、デザイン性のある学科がなく、造園
緑地の分野にはデザインがあったので植物の事はあまり知らなかったのですが入学し
ました。そして、ある授業で庭の設計をすることになったので図鑑を調べたのですが
いろんな図鑑を見ても植物は花や実がないと見分けがつかないものばかりで、葉や木
を調べることができませんでした。そこで僕は葉に着目して、専門書を持って歩きま
わり、葉を調べていきました。いろんなところから葉っぱをむしっていたので、当時
の僕のポケットには常に葉っぱが入っていました。そんな学生生活をしていたら、卒
業する頃にはだいたいの木と葉っぱを知っていました。その後、大学を出てフリータ
ーをしていた時、後輩に「木について教えて欲しい」と言われ、これまでの知識を後
輩のために資料に起こし始めました。それを見た先輩に「お前それ出版したらいいん
じゃないか?」と言われたので出版社に持って行ったら、「こんな良い資料作れるな
らうちに就職して欲しい」と言われ、そのまま出版社に就職しました。2年で退社し
27歳で本を出版。それが売れたことであちこちから声がかかり、今の図鑑作りの仕事
へと繋がっていきました。



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これは、僕が今まで森を見に行った場所を点で落としたマップ図です。僕は山口から
東京に出て来て、今はUターンして広島に住んでいますが、青春18切符や実家への
帰省の時に、この点がない部分をチョイスし、途中下車をしたりして、日本の木を
見る旅をしています。まだまだ三陸海岸や北海道北部の方には行きたいなぁと思っ
ています。僕は、大学で関東に来てから木を知ったので、実家に帰り、山口県の木
を見ると、東京と全然違う種類の木になっているんです。こどものころに見た木と
関東で見てる木は同じ木だと思っていましたが、地域で全然違う木なんです。例え
ば、関東で見るクヌギやモチノキが、山口ではアベマキやクロガネモチ、クロキだ
ったりして、西日本にしかない木もたくさんあるんです。

それ以来どこに旅をしても、その地方の木を見るとその土地の環境がわかります。
湿った場所には湿った場所にある木があります。そして庭や公園の木でも、流行が
確認でき、この時代はこの木が流行ったというように、いつ、その公園ができたか
という時代もわかってきます。例えばハナミズキはこの20年で流行ったので、そ
れ以前には植えられていません。そうすると街を歩いていても、「この家の人はこ
の1本だけ最近植え替えたんだな?」とか、鳥が食べられる実のつく木だけを植え
ていれば「鳥が好きなんだな!」などとわかり,街を歩くこともとても楽しくなります。



図鑑に乗せる葉は、一種類の木で2~3枚しか載せられません。そうすると典型的な
葉を選ばなくてはいけません。この木は夏椿という葉ですが、全てがベストな葉っぱ
というのはなく、虫に食われていたり、病気がついていたり、小さかったり、汚れて
いたりと、選ぶのが大変なのです。それを見ていると、全てがオールマイティな葉は
ない、欠点があるなど、人間と同じで全てが平均的ではないんです。最近は、傷があ
る葉の方が自然らしくそういった葉を載せるようになりました。木の病気や虫食いで
この木にはこの虫がつくとか、この病気があるからこの木だというのもわかる場合が
あります。

葉っぱの「におい」
今日は葉をもってきました!
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ちょっとちぎってみてください!どんなにおいがしますか?良いにおいという方、
くさいと思う方!(会場では挙手で感じだ方に参加者は手を挙げました)あれ...

良いにおいと言った方が多いのが意外です。これは臭木と呼ばれていて臭い木です。
葉を調べるには嗅覚などの五感も大事です。みなさん、葉にはなぜ「におい」がある
と思いますか?それは虫や動物から身を守る為です。花は虫を寄せる為に良いにおい
を出しますが、葉は来てもらっても困ることばかりなんですね...。臭木は「クサギ
カメムシ」という虫が止まり、臭木のにおいを取り込んで臭いおならを出します。み
かんや毒のある葉なども、虫はそのエキスを取り込んで成分を作り出しています。

続いてはクスノキ。ここには葉にダニ部屋があるのです。葉っぱの表面の筋の根元
のふくらみに注目してください。

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そのふくらみを葉の裏から見ると小さな穴が空い
ていて、これはダニ用に用意された穴で、ダニに取り込ませるための準備ができて
いるのです。今言われている研究の結果では、このダニ部屋で汁を吸っているダニ
を食べにくる肉食のダニがいるのです。肉食のダニが来て、他に葉についている虫
を肉食の虫に食べてもらうのです。そのためにダニ部屋を設けています。もしかし
たら他にも理由があるのかもしれません。クスノキはみなさんの街中にもたくさん
植えられていて、こういった現象がみなさんの身近でも起きているのです。他にも
身近で言えば、ローレル。カレーなどにも入れますよね?ローレルにもダニの部屋
があるのです。みなさんダニ汁を食べていたんですね!そして、このクスノキをち
ぎってみると樟脳の香りがします。これはかつて防虫剤として使われたのですが、
一部の虫はクスノキのにおいを克服してしまっているので、完全な防虫にはならな
いのです。全てについて最強の植物はいないという事になりますね。そして樟脳は
カンフル剤になり、医療の場で使われた事もありました。また戦前では樟脳からプ
ラスティックを作っていて、大量に植林して輸出もしていました。坂本龍馬の時代
にも樟脳の需要があったのです。その後、化学物質が主流になりましたが、最近で
はハウスシックなどもあり、樟脳が見直されていたりもします。

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続いては楮。これは茎が切れません。その特質から楮は和紙に使用されました。今
でも皆さんの身近にあります。それはお札です。今でも楮の木がたくさんある場所
に行くと、昔この地は和紙の生産が盛んだったのだということわかります。このよ
うに、天ぷら、防臭、紙、建築など植物がある生活だったのですが、今は化学物質
に変わってしまい、日本人は木や植物の名前を知らなくなり、自然の事を知らなく
ても生きて行けるようになってしまったのです。それはどういうことかと言うと、
自然を知らない為に大切な事もわからなくなってしまったのです。だから簡単に伐
採してしまうし、反対に極端に自然を保護しようとする人も出てきます。僕は守る
事よりも、使うことで、自然の事や仕組みがわかってくると思うので、そういった
事を本にも盛り込んでいます。

これは虫こぶといって、虫が寄生してできるこぶです。
葉の上にムシコブを作り、この中に幼虫が住んでいます。
これはイスノキの虫こぶで、中にはアブラムシがたくさん入っています。これは
「となりのトトロ」でこども達がこのようなものを笛のようにして吹いているシ
ーンがあるのですが、これもこのムシコブがモデルになっていると思います。

これはクリの枝先につくクリタマバチのムシコブで、中国から入った虫がついて
しまったのです。これは日本中に広がってしまい栗農家が大打撃を受けてしまい
この対処法として、もともと中国の虫だったので、この虫に寄生するハチを中国
から輸入したという例もあります。それでもついてしまう木がありますが、逆に
これを克服できた木を集め選別して栽培し、強い木を作ったりもしています。生
物の多様性と虫の多様性が結ばれていることがわかります。

ヌルデのムシコブは、薬になったり黒インクの染料になったり、ムシコブの中の
成分を使うというのは今でもあります。ムシコブにある特殊な成分なのですね。
食料自給率は40パーセントと言われているのに対し、木材自給率は20パーセント
台なのに、それはあまり深刻だと言われませんよね。ちょっと田舎に行くと見ら
れる田んぼは米の自給率が100パーセントだから、日本中のいろんな場所に田ん
ぼがたくさんあるのを目にしますよね。ですが、伐採された森はあまり見ません。
木の自給率が100パーセントでフル稼働をしていたら、森にこんなに木々があると
いう事はありませんよね。森に木があるのは伐採されていないということです。
スギ花粉で悩まれている方が多いですが、スギの自給率は100パーセントだったら、
日本中の1年間育った木が全部伐採されていてもおかしくありません。

日本の木材全てを使っても少し足りないと言われているのに、禿げ山がないのは、
他の国の安い木を日本人が使っているからという事になります。植物は伐採されれ
ばまた新しく生えて来ます。そしてうさぎや鹿などの動物が集まってくるのですが
伐採しないことで動物の食べ物がなくなり里に降りてくるのです。そうすると畑を
荒らされてしまうなどの問題も起きてしまうのです。なぜ、伐採されたら植物が生
えてくるのかというと、土の中にはたくさんの種子が眠っています。それは30年
40年前の種子でも光が当たることでまた芽が出てきます。人間と似ているかもし
れませんが、木も高齢化していて、古い木が切られないことで新しい種子が育つ
事ができないのです。

<質問タイム>
人と森をつなげるアクションとは

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参加者:
落葉樹と常緑樹、どうしてそういった違いができているのですか?
林:
常緑樹のように葉をつけるというのは光合成をしていることになります。
寒い冬でも光合成をして葉をつけてエネルギーを作った方が良いか、冬眠
した方が良いかの違いです。寒い地域は落葉樹、沖縄などでは常緑樹が多
くなります。逆に寒すぎる北海道では、夏が短く、寒くなって葉を落とし
また1から葉をつけているとそのコストがかかってしまうので、雪や寒さ
に強い葉をつけて守る針葉樹も増えてきます。関東は落葉樹が多いのです
が、それは昔、薪や炭を作るために木を切っていたからで、落葉樹の方が
再生能力が高いため落葉樹が多いのです。しかし、最近は木をきっていな
いので常緑樹が出て来ています。あと何十年もすれば常緑樹の森になると
思います。

参加者:
人と森をつなげるアクションを教えてください。そして、森を使ったほう
が良いという最近出て来た事例があったら教えてください。

林:
僕がやっているのは、木の名前を知ってもらうことです。
木の名前を知れば、その利用法や歴史を知ることができるし、ひとつ木の
名前を知ると隣の木の事を知りたくなってくると思います。虫や鳥も木が
あってそこに集まってくるし、その木につきやすい虫というのがいるので
虫だけ知っていてもその虫に遭遇できるわけではありません。そのため植
物の名前を知る事は自然を知る一歩だと考えています。

そして、今の時代の事例というのは大きな課題だと思っています。先ほど
話した間伐や人工林など、過密状態の人工林は雨が降れば水が全部流れて
しまうし、晴れが続けば渇水が起き、ダムを作らなくてはならないという
悪循環が起きてしまいます。それを半分間伐すれば、下から草木が出てき
て、もう一度水を吸収する効果がでてくるけれど、切ってしまっても使い
道がないのが問題です。可能性として大きくあるのが燃料です。資源は再
生でき江戸時代の燃料は木材だけで補っていたこともあります。チップに
するなどしてストーブにする事ができ、ヨーロッパでは普及しています。
しかしチップで動くとはいえ、コストがかかる事や木材をチップをつくる
工場に運ぶために石油を使うので、そこの問題もあります。

参加者:
うちのさくらんぼの木にも眉場のムシコブのようなものができます。
これはムシコブですか??気持ち悪くてつぶせずにいて...。近くで野菜
を育てているので不安です。

林:
それはムシコブでしょう。アブラムシやダニか菌などでしょう。そのため
に薬を巻く方が野菜にも影響が出てしまうでしょう。木が弱るほどのこと
はないでしょう。

参加者:
東京に住んでいると森と遊んだり、子供が自然と触れている姿を見ないの
ですが大丈夫でしょうか?そして、どこの森がオススメですか?

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林:
森と人とが理解し合えるのは、森のそばで育つことでしょう。いかに特別
ではなく自然に森とふれあえることが大事です。僕が初めて東京に来たと
き、「ヤバいな」と思いました。少し東京を離れるだけで、明かりをつけ
ているとバッタとかカブトムシとかが飛んでくるものです。やはり子供の
ころから自然に触れる事が必要だと思います。小さな頃から虫を触ったり
見たりしていれば虫が怖いということもないと思います。しかし、高尾山
は動植物が豊かですが、世界一登山客が多い山で、みんなが植物をちぎっ
てしまうと草木がなくなってしまうので、そこではこどもが感覚で遊ぶこ
とができません。自然の森だったらたいした代わりはないので、自由に遊
べるところで自然と戯れることが大事です。

僕は相模湖などの森作りのNPOに参加していました。東京は植物に触れられる
観察会がたくさんあるので、そういうものに参加する事が子供には大事かもし
れませんね。そして、良い森はハイキングができるコースなのか?人が立ち入
らない森なのか?有名になりすぎていない場所に行く事が大事です。有名では
ない森に行く事をオススメします。どこもそう変わらないでしょう。

参加者:
わたしはジャングルが好きです。オススメのジャングルはありますか?

林:
ジャングルは四国九州の南部。一番良いのは沖縄でしょうね。奄美大島なども
良いでしょう。同じく鹿児島の大隅半島はあまり人が入っていません。今の森
の99.9パーセントは人の手が入っています。もし人の手があまり入っていない
森を求めるならば神社林が良いでしょう。「奈良が良いのではないか?」とい
う声がありましたが、奈良は鹿が多くて単調になってしまっています。鹿が全
部たべちゃうので、残っている木は毒やとげがある木ばかりです。そして鹿に
はヒルがくっついてくるので危ないです。神社林が良いと言いましたが、熊野
神社や伊勢神宮など大きな神社林は入れなくなっていたりします。僕も行った
のに入れなくなっていたことがありました。

参加者:
わたしは家に庭をつくり、なるべく落ち葉は捨てない方が良いと考えています。
これはどうですか?

林:
森林は森林の中で循環しています。腐葉土を作る事はとてもいいことだと思って
います。生ゴミ、トイレも全て循環させる事が理想です。

日本はとても特殊な国だという事を知って欲しいです。海外に行くと、ぱさぱさ
の山が多いような木がします。日本は森林ができる世界でも有数の恵まれた土地
だと思います。ヨーロッパは雨が少なく、植物の種類がずっと少ないです。日本
は昔、畑だったり、果樹園だったところが森になっている事が多いです。その農
地を放置しているので森は増えています。ヨーロッパの方は農地を放置すると草
原になるので、芝生の上のスポーツが多く盛んになりました、サッカー、ラグビ
ーなどがそうです。逆に東南アジアなどの熱帯雨林。あっちは微生物が多く養分
が土に残らないという問題があります。その中で、日本は適度に寒くて雨が多い
のは恵まれているのです。

参加者:
主人が群馬の山で働いています。冬はスキー場、夏はファミリー向けのプログラ
ムを仕掛けたいです。そして、山を学ぶにはどうしたらいいでしょうか?

林:
今は葉を取ったら自然破壊のように言われていますが、子供時代に葉を取ってき
て工作を作るなど、生活の中に取り入れることが大事です。山菜も食べ過ぎると
お腹を壊すようにできているので、食べ過ぎられにようにできています。そのよ
うに人と森の関係性ができているのです。
自然や山について学ぶには、どの立場から見るのかによって違いますが、林学、
森林学、生物学、生態学などありますので、そういう森林保全の活動をしている
観察会などの団体に入って学ぶ事も良いと思います。

土谷 :
生活の中に自然を使っていくことは大事という話は、そうだなぁと思っています。
これは日本だけではなく海外もそうかもしれません。林さんの自身は暮らしの中で
具体的に使っているものがあるのか?ということと、日本ではうまくいっていない
けれど、非常にバランス良く森や自然との関係がうまくいっているの国などが、過
去ではなく今現在あったら教えてください。

林:
僕が今暮らしの中でやっていることは、鍋の柄がこわれたら椿の木を折って来てネ
ジで止めて使ったえいしています。もちろんまな板も木製です。殺菌の問題などを
うちの妻も気にしていますが、それは、週に1回太陽に当て殺菌をしています。ま
た多少の雑菌を取り込むことで免疫がつくと思っています。樟脳も注文してタンス
に入れています。今はインターネットなどで買う事ができます。そして食でいうと
山菜の時期は山に積み荷いったり、木の実でジャムを作ったりもしています。1歳
のこどもも、木の実を食べていますよ。

森と自然との関係でいうと、アフリカはもちろんそうですね。
ヨーロッパは20パーセントくらいの燃料が木材でまかなわれていると言われています。
世界全体では木材の用途の50パーセント以上は燃料なので、世界で見ると木材は燃料と
言われています。日本は新しい物が好きなので石油や化学製品ですが、先進国でもちょっ
と郊外にいけば薪が積んであったりします。そしてペレット工場をつくっていたりします。
世界を見れば燃料としての利用があると思います。

土谷:
海外の緑の使い方は日本とは違うのですが?

林:
日本は、緑があると虫がくるなどの害の方を考えて使わない事が多い。
東京に来ると、意識して街に緑を置いているように思います。公園にも街路樹も緑が多いと
思います。東京は無意識の内に緑を取り込んでいるように思います。

井上:
今の里山は炊け竹林です。関東平野伐採して使うと、日の当たるところでしか生えない
木と、あたたかいところは、かしなどがあり、照葉樹では人は住めなかったのです。
伐採して明るい暮らしに戻そう。木をきってはダメだと思います。薪を使っているこ
ろは、置火をしていました。それが関東大震災で火災になったので、ガスが普及し、
東北でも今はオール電化ブームとなっていました。電気は1日で通りますが、ガスは
1ヶ月。阪神は3日で電気が通り、ガスは3ヶ月で通りました。その電気を木材でで
きたら良いのですが、発電しようとするとコストがかかってきます。スイスは税金を
かけてバイオマスを広げていきました。

僕は夏でも化石燃料を使ってお湯を出したりしています。そこにも疑問を抱えています。
東京は都市計画をしたことで変わってしまいました。今、わたしは東京を離れて生活をし
ていますが、引っ越してみるとわかることがあります。それは自然が多いこと。ツバメが
いることなどです。東京は世界一の人口密集地帯で、一番得した場ですし、観察活動など
も一番多い場所です。たまに災害が起きたりすることで、あるとき記憶が発現します。人
間の成分は核が違います。植物の葉緑素が血液に変わったのが人間。何かによって発現す
るフックを見つけてあげるのが必要です。人間は生態系の一部で、今の地球上で一番多い
のが昆虫、被子植物であり、共生関係にあります。もし鉢植えで植物を栽培をしていたら
山に行って少し土をもって来てください。いろんな芽がでてきます。

0619 happa7

(以上、講演の内容より抜粋)

今回は、「森と人の関係」について考えるシリーズの第1回目の開催でした。
森と人の関係性について井上さん、林さんにお話を聞き、実際に葉に触れることで、
たくさんの発見と学びがありました。
この「森と人の関係」について考えるシリーズは今後も開催していきます。 次回もぜひ楽しみにしていてください。

3*3ラボ(さんさんらぼ)

環境プロダクト「ものづくりからことづくり」研究会

3R(Reduce:減らす、Reuse:再活用、Recycle:リサイクル)と3rdプレイス(家と職場以外の場所)づくりを目指し、毎月ゲストをお招きしたセミナーを実施します。

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