イベント3*3 LABO・レポート

【3*3LABOレポート】医療福祉のイノベーション

2013年7月24日(水)開催

3*3ラボ 7月24日開催
医療福祉のイノベーション
〜「医療福祉エンターテインメント」がつくる地域医療・福祉の未来〜
ゲスト:NPO法人Ubdobe代表理事 岡勇輝氏
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7月23日は、医療福祉と音楽とアートをつなげる活動をしているNPO法人Ubdobeの岡勇樹さんをゲストに、岡さんが取り組んでいる「医療福祉エンターテイメント」について伺い、医療福祉とはなにかを参加者の皆さんと考えました。自分のことを、さん付けでもなく「ゆーく」と呼んでくださいという岡さん。フランクな自己紹介から始まった「ゆーく」の話から、「我々の健康とは何か」を考える機会となりました。※以下、岡さんの表記を「ゆーく」。

彼は幼少の頃、アメリカのカリフォルニアで暮らし、12歳で日本に帰国。現在の仕事は、障がい児者のサポートや訪問介護を主にしています。仕事としても介護福祉を行って、それ以外でも活動しているUbdobe。「医療福祉エンターテイメント」が実際、何なのか、ゆーくは楽しそうに話していきます。

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NPO法人Ubdobeのミッション
1.あらゆる人々の積極的社会参加の推進。(差別や偏見をなくそう)。
2.医療福祉従事者を増やし、質とモチベーションを高め続ける。
3.医療福祉業界のブランディングとイメージアップ。なりたい職業ランキング10位以内を目指す。
という3つで、それを実現するために、Ubdobeでは6つのプロジェクトがあります。今回はそのうちの4つを中心にご紹介していきましょう。

『SOCiAL FUNK!(ソーシャルファンク)』
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2013 SOCiAL FUNK!のアフター映像


一言でいえば、医療福祉をテーマに、踊れて学べる音楽イベント。クラブ、ライブハウスで福祉のトークをするという、とてもギャップのあるイベントをしています。
DJを交え、クラブ内で参加型のトークセッションをしています。医療福祉に興味の薄い若者へ向けたメッセージを発信します。映像での説明をしたり、ライブと展示、トークゲストで福祉について学んだりします。言うなれば、「踊って学べる医療福祉」です。

参加者の5割は音楽を楽しむ「クラブ」を求めている方ですが、途中で参加者が、あれ?これ普通のクラブイベントじゃない・・・と気付くんですよ。で、きちんと医療福祉の話になるんです。それでもって、就職したいという人が現れるんです。実際、一回のイベントの際に、200人中5名の若者が就職希望を出したこともあります。直接雇用クラブ!みたいになっていて、いまもその人は実際に働いています。大学いきながらバイトしている人もいますし、水商売を辞めて正社員になった人もいます。

『Kodomo Music & Art Festival(コドモミュージック&アートフェスティバル)』
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国籍や年齢が違ったり障がいがあったりなかったりする様々なこども達に半年間ワークショップに通ってもらい、半年後のイベント本番当日はライブペイントアーティストとしてミュージシャンとコラボしながら作品発表をしていきます。
病院に入院している子や施設にずっと入所している子は、僕らが順に施設を回り、時間をかけて作品を完成させていきます。
作品はイベント本番当日に会場デコレーションとして飾られます。国籍の違い、年齢の差、障がいの有無、性別の垣根を越え、あらゆる子どもたちが芸術活動を通じてコラボレーションを実現する音楽とアートの祭典です。

『Universal Tour(ユニバーサルツアー)』
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ユニバーサルツアーの映像


チームに分かれ、ロールプレイングゲーム方式で、ミッションをクリアしていきながらツアーを行っていきます。
高齢者、障がい者、学生、社会人が世代や生活環境を越えてチームを組みます。誰もが主役になって街中を探検していきます。利用者の外出促進や医療福祉業界の雇用増加を目的とした全人類参加型エクスペリメンタルエンターテイメントです。学生でないと解けないクイズや、おばあちゃんじゃないと解けないクイズを交えて、行います。
※そのクイズは変わっていて、実際に体験して欲しいので、レポートでは詳細には書きませんね。

テーマは、福祉という言葉はあまり使わずに、「グルメ」というくくりでツアーをすることが多いです。参加者が本当に多種多様で、電車好きの学生がきたり、グルメ好きのおばさんがきたりします。参加者になんでこのツアーに来るの?と聞いたときに、美味しいものが食べられると聞いて・・・という参加者の声が多いんですよ。だから、「うまいものめぐりツアー@上野」ってタイトルだったりします。福祉のイベントということを知らないで来る人がいます。

何をするのかというと、ご飯にありつくために、ガイドブックではなくて、クイズを街中で次々と答えていって会場を探していくんです。もちろん、時間制限を設けます。最終的には答えにたどり着くようにスタッフがフォローして、ご飯に食べることができる仕組みにはなっています。面白いのはリピーターが多いんですよ、なぜか。

障がいを持っている方と一緒になって、ツアーを楽しむわけですけど、福祉を知らないおばちゃんもたまにいるんです。でも、そんなの関係なくて、そのおばちゃんたちも「ご飯食べれたから私達OK!何か問題でも~」、という雰囲気が生まれたとき、僕としては、「この自然な一体感だよねー」と思っちゃいます。事業所と組むこともありますし、外国の方も参加してきます。英語しかできない人もウェルカムです。それがユニバーサルでしょ、という話ですし。

『WellCON(ウェルコン)』
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福祉業界の横のつながりをつくるイベントです。
ワールドカフェを行って、問いを出してアイデアを出していきます。現場の意見を出して、Facebookにまとめて発信していきます。

福祉業界はやっぱりまだ閉鎖的です。施設内じゃないと話が通じないことが多いと思います。ですから、特に訪問介護は、話す人、聞いてくれる人がいない現状があります。そういった人たちが集まれて話せる場所をつくり、福祉を考えることができて、1人1人が発信媒体になるのがウェルコンです。

いま、地方へ増殖させようとしています。現在、北海道から、名古屋、沖縄などと全国で開催しています。ウェルコンに関しては、テーマは毎回変えています。地域ごとでも変えています。というのも、地域の人が地域のことを考えるわけですから、その地域にあったテーマにするわけです。地域にとって、「ザ差別」が生きている場所も事実あります。

ですから、内部からどうなくすことができるのか、仕組みを作ればよくなるかなど問題点を考えています。ウェルコンは福祉業界の内部の人が参加するものです。今年から実行委員スタイルとして各地でやりはじめたばかりです。

またこれらイベントだけでは赤字なので、医療福祉系の企業のブランディングのお手伝いやデザイン、プロデュース事業もしていますし、野外フェスティバルのキッズ&ファミリーゾーンプロデュースも行っています。親子でどんどん遊びにいけるように支援しています。

ノンバーバルコミュニケーションの重要性
表情や視線・身振り・言葉、どれが相手に伝えるとき一番大事だと思いますか?ジェスチャーなど色々あると思うんですが、いまから少しそのコミュニケーションが少ない人の話をします。

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ケース1:脳性麻痺エロオヤジの話し
重度障害者の話しです。片目しか見えません。片耳しか聞こえません。脳性麻痺で言語障害もあります。競馬と野球が好きな人の話です。言語障害もあるそんな彼とどうやって会話をするのか。1つ目のキーワードは「眉毛」です。どうやってするかというと。眉毛の動きです。

例えば、カレーとラーメンどちらが食べたい?という質問であれば、眉を上下に動かすことでコミュニケーションをとります。だからルールを決めました。イエスは眉を動かす。ノーはしかめっつら。もう一つ、車椅子を押していると、後ろから彼の表情が見えないので、立ち止まっていちいち確認を取るのが結構面倒だったんです。どうやったら後からでも彼が意志する動きがわかるか、考えました。それが2つ目のキーワード。「首」の動きで決めました。基本的に彼の首は右しか動かないので、左に曲がりたいときは腰から上を左に動かすことでコミュニケーションをとってくれます。これまでは、そのルールがなかったときは、月に1度程しか外出をしていなかったんです。僕は外出したいんですよ。でも、彼は2週間外出がなかった。2週間ごとに眼科と耳鼻科だけ。それにしても少ないと思って、何で外出しないのかを聞いてみたら、「人にどこか行きたいかなんて言えないし、しゃべれないし、わかってくれない」というんです。でもルールを決めただけで、どこでも行けるようになったんです。

もちろん、遊びに行くのは、排泄介助や入浴介助、食事サービスをしたうえで行っています。

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ケース2:自閉症でADHDの男の子
もう一つ事例です。自閉症でADHDの男の子を紹介します。イライラを言葉で表せないので、人の頭をいきなりたたいてしまったりとかしてしまう、とても元気な子です。でも社会的に見たら、ちょっと受け入れられないですよね。ダメだよーと伝えてもわからないですし、大丈夫?という言葉がわからないので、大丈夫と言ったら、大丈夫?とお互い、質問の繰り返しになってしまうんです。でも彼の特徴としては、1+1=2、と言いながら数字の計算をしながら歩くこと。コミュニケーションツールが数字なんです。そこに気付いたとき、彼がイライラしているときに、言葉での説得でなく、ゆっくりとなだめるように数式にリズムをつけて話しかけたんです。そしたら、わーわー騒いでいたのに、数式にだけ同じリズムでメロディにのせて答えが返ってきたんですよ。おっ、これはいけたかも、との実感があって、いくつか数式のやりとりがあったら、落ち着いていって。学術的要素はないですけど、言葉ではなく、リズムや数式でコミュニケーションがとれて、彼とつながったなーと思えた瞬間です。

そして、マクドナルドでのできごと。いつも親から頼まれて、オレンジジュースを2年間飲ませていたんです。でもあるとき、その数字のやりとりがわかってきたのである質問をしてみたんです。コーラとオレンジジュース、どっちがいい?と聞いてもわからないので、メニューの番号で聞いてみたんです。数字で、1?4?といってみました。オレンジジュースは1.コーラは4。そしたら、「よ~ん」と返ってきたんですよ彼はコーラが飲みたかったんですよ!衝撃でしたね。2年間我慢してないで言えよ!って話なんですが、言葉で言えないんです。でも数字なら答えられる。数字で確認しながら、コミュニケーションを取るようになったら、めっちゃ仲良くなっていきました。彼の場合、数字が言葉なんだろうな、と思いましたね。

「コミュニケーションの鍵は受信力」
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コミュニケーション能力とは何なのだろう?言葉が一番いいの?という話ですが、「伝えよう」とすることだったり、念じることもありますが、コミュニケーションってその人が発信したとしても、受信側が受信しないとコミュニケーションは成立しないんですよ。いくら発信力があってもダメで、相手が気付かなかったらダメなんです。だからコミュニケーションは発信力よりも受信力なんじゃないかと強く思っています。それが試せるが福祉の場だと思っています。それを楽しんで、育てさせてもらっています。そんな福祉業界がどんな風に見られているかという噺です。

世の中で福祉の仕事がどういうふうに見られているか、ご紹介しましょう。13歳のハローワーク職業ランキングですが、1位 医師、2位 パティシエ、3位 保育士 だそうですが、ケアワーカー(介護福祉士)、ホームヘルパー、ケアマネージャーの順位はどのくらいでしょうか?

順位をつけるなという話ですが、ご紹介します。270位 ケアワーカー(介護福祉士)、315位 ホームヘルパー、556位 ケアマネージャーです。なんでそんなに人気が低いか考えてみましょう。給料が安い!簡単になれる!との参加者の声、いろんな原因があると思いますが、では、実際に働いている人の現状をご紹介します。職員の増加率です。平成20年介護職員128万人から、平成21年介護職員134万人です。6万人増えています。でも・・・、1年間で離職している人が22万人います。結果的にプラスマイナスで6万人しか増えていないんです。その辞めた人の行き先ですが、8万人が再就職。他業界へ14万人いるんです、辛くて。次に、なぜそんな離職率高いか考えてみましょう。

福祉業界の「中」で働く人が報われない。という現状があります。「外」のイメージと「中」の現状が色々ありますが、ひとつ問題を出しますね。このままいくと2025年まで、250万~400万人不足するであろう介護福祉従事者。誰が困るか・・・。ヘルパーが居なくなるので、強制的に次の状況になります。

僕の場合、いま親が60歳ぐらいなので、2025年には72歳ちょっと。もし、転んで怪我でもしたら、受け入れてくれる場所がなくなる可能性が高いんです。強制的になるんですよ。そうなると、見捨てるか、 家族が介護をするしかない。「自分と親」の問題になります。さらに、2050年にも介護福祉従事者の不足が起こると言われています。もう一度、同じようなつらい問題が来るんです。僕は69歳になっています。自分が要介護状態になったとき・・・誰も介護してくれる人がいない。「自分とこども」の問題になるんです。それを防ぐためにも医療福祉従事者を増やそうと思うのですが、あなたはどう思いますか?

福祉業界のブランティングをする。
増やそうとした場合、福祉のいい部分を伝えていきたいと思うんですが、その側面を伝えていきますね。福祉の仕事のよい部分の自慢できる部分を考えてみると、「学べるし、楽しい」「人のためになる」「感謝される」、様々な面があります。

それをただ伝えるだけで人々は福祉業界についてくるか?という話しですが、福祉なので、死ぬかや、介護か、という他人の状況に関わっていくので、仕事のことはいいことばかり言っていても伝わらないし嘘くさくなってしまします。ということで、ブランディングの視点で考えてみることにしました。

Wikipediaで調べると難しいことが書いてあったので、僕らのウブドベ語に直すと、『①一般から共感を得る』『②従事者を活性させる』という自分たちなりの表現になりました。これが最短のブランディングの方法だと考えています。

よくある広告の話しですが、安心、思いやり、笑顔、やりがいが多い職場ですという表現は、内部のことを実際経験した人の話しで、外部から見た場合、ネガティブのイメージがやっぱり強い。そこにはギャップがあり過ぎるんですよね。ですから、逆にそのネガティブの言葉のほうが外部からの共感が得やすいと思い、そういった言葉のアプローチができないか考えました。

例えば、ソフトバンクの広告。『電波改善宣言』。ネガティブの事実を出しつつ、ポジティブに表現する。また、田舎の小さな学習塾であれば、「少人数だから、生徒一人一人に教えられます」という表現だったり、駅から遠い郊外住宅であれば、「緑豊かで、子育てしやすい環境です」と謳ったり。部屋数の少ない旅館ならば、「1日〇組限定だからできる本物のおもてなし」。これらは、SWOT分析をした結果の表現です。この分析の仕方を介護業界ではできてないのでしてみました。あとはメリットを見つけて表現してみることにしたんです。

もっとも大切なのは、「福祉」「介護」というキーワードを見た瞬間にスルーする人。

ゆーく:福祉業界は人と生きるという覚悟をしないといけません。介護者が暴れることもあるし、排泄物が口に入ることだってあるし、汚いことも確かです。でも、直面してしまうとやらないとだめでしょ。もう、やるしかないでしょという感じの精神なんですよ。つまり関係ないと思っている業界の外側の人たちの意識が変わらないといけないんです。
自分も5年前は、イヤだと思っていた1人です、実は。興味がなかった。だから、障がいや高齢化が問題なんじゃない。気づきましょうよと言いたいです!障がい者の支援方法を考えるではなく、「ヒトゴト」と思っているその人自身が社会問題なんだと思うんです。僕を含めてね。

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そう思ったときのことを話しますね。僕がクラブに通って遊んでいたころ、朝5時に帰ってきてみると、「母さん、入院してきます」という置手紙があったんですよ。「は?」と思って、とりあえず病院にいきました。実際行って驚いたんですが、母さんが痩せて、顔がこけているんです。あれ?と思ってその姿を写真にパチリと収めて、家に帰ってアルバムを見直してみたんです。もう痩せていっていたんですよね、それに僕は気付かなかった。

実はすでに末期の癌で、母は2年間、誰にも言わず我慢してました。その時に、俺、なんでこんな無関心だったんだろうって思ったんですよ。母は6ヶ月間入院することになっていて、当時、僕は癌のことは何も知らなかったから、退院したらすぐ治ると思っていた。そんぐらいバカだったんですよね。でも、なんでこうなったんだろうと思った。母親のことを少しでも気になっていたら、母が癌になってすぐに病院にいけたかもしれなかった。それをスルーしてしまった。母の死で、「私自身が社会問題」だということを知りました。このままだと、マズイ状況があるのであれば、みんなと一緒に医療福祉を考えたいし、一緒にイノベーションを起こさないといけないのではないかと思ったんですよ。

土谷「それで、どうしてみんなを巻き込もうとしたわけ?」

全然間に合わないんですよ、もう。1人でやっていても。結局、全国でたくさんの人が介護の問題にぶつかったとき、「自分の家のこと」として話さないと地域医療にならない。僕は、アメリカにも行って、転勤もしていましたから、地元がない人です。もし地域に興味があるならば、地域医療となることとして、ジブンゴトとして医療の話をしていってほしいんです。

土谷:「いつから医療福祉の仕事は楽しかったの?どういうところが好きなの?」

ゆーく:「先ほど紹介した、重度障害の方が凄くて、1人暮らししているんですよ。ある日、なんで1人暮らししているか聞いたんですよ。そしたら、『1人暮らしをしたいから』という返事が返ってきました。あーそうか、そうだよね、それしかないよねと。でも、もし自分が彼のような介護者になったとき、1人暮らしできるかなと考えたら、もうリスペクトしたんですよね。
そういう人もヘルパーが変わると、ただのおじさんになってしまうんです。でもその人のことを面白いと思ってくれる人がいたら、一緒に遊びにいけるじゃないですか。で、あるとき、高木さんに夢があるか聞いたんですよね。そしたら、ハワイと温泉に行きたいって答えてくれて。で、僕も行きたいので、自分が登録してる事業所の社長さんと一緒に3人で温泉いったんです。で、どう温泉?って何気に聞いてみたら、実は温泉に入るのは40年ぶりだったそう!なぜって、温泉にいける人がいなかった。迷惑をかけてしまうから遠慮していたこともあったと思いますが、一緒に遊ぶという人が彼にはコレまでいなかったわけです。で、彼は夢を聞かれて温泉と答えた。答えたことが出来て、僕らは温泉に行けた。こちら側が促したり聞いたりしたことで、その人の夢が開けた。それって凄い仕事じゃん!って僕は思いました。

福祉の仕事をやらない意味がわからない
ゆーく:イベントの時には、なんで福祉の仕事やらないの?やらない意味がわからない!と答えています。
土谷:でもそのように、思えない社会だもんね。周りの人はゆーくをどうみてるの?
ゆーく:色んな人にバカかって言われますよ。でも楽しいんですよね。そうなっちゃたんですよ。
土谷:仕事として楽しいと思えない人もいるよね?
ゆーく:僕が思う楽しい感覚を、誰もが同じく感じる必要はないですよ。それぞれの「楽しい」の感情が、利用者と直結する人と出会えるのがいい。お互い音楽は好きで、ロックは好きじゃないけど、ジャズは好き、そんなイメージでつながれたらいいなと。でも実際は、時間で動くのが凄く楽しい人もいるし、仕事以上をする余力はない人がいるのも確かです。だから、自分の好きを見つけるのが一番いい。みんな本当は自分の好きをもっていて、それを知っている。
土谷:「そういった好きのマッチングは、どんな人が必要なのかな?」
ゆーく:僕が知り合った事業所の社長さんはアパレル業界経験者で、事故とかリスクの前に、一緒に遊ぶことにまず楽しそうといってくれる人です。そういった人が、今後福祉業界には大事だと思っています。
土谷:ウェルコンなどで地方に行って、面白い人を発掘するんだろうけど、中にコイツは!という人はいた?
ゆーく:僕は福祉のことをまったく知らなくてもいいと思う。前に、京都ですっごく変な若者に出会ったんですよ。次の年から僧侶になる若者なんですが、当時はアフロでブレイクダンサー。イベントの際に、誰かに地域での活動を進めてほしくて、会場で「このエリアで誰かリーダーやるひと~?」って声かけたら、見た目、まったくそういうことに興味がなそうなそのアフロ君が「はーい」って手を挙げたんですよ。それで京都のリーダーが誕生しました。僧侶ですよ。僕もびっくりして、何でやろうと思ったのって聞いたら、「楽しそうだったから」の一言。嬉しいんですけど、本当もう、アホ探しだなと思いましたね。

名古屋でも、音楽大好きでバカな事も言えるのに、急に福祉の難しい制度の話ができる人に出会えたんです。そのきっかけも、アホなことというかクラブイベントだったりするわけです。

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土谷:本日のゆーくのノンバーバルコミュニケーションの話しを聞いて、アボリジニの民族の話を思い出しました。アボリジニって、すごいんですよ。言葉も話さない。痛みも感じないといわれる。テレパシーで伝えるぐらい表現する。フラットな社会って人間というのは、もっと大きなコミュニケーションがあると思うんです。近資本主義経済を考えたときに、僕らがどこに向かうのかを考えることができて凄く楽しかった。是非、みなさんも医療福祉エンターテイメントに参加してください。僕も参加します。ありがとうございました。

【参考サイト】
NPO法人Ubdobe webサイト
NPO法人Ubdobe facebookページ
3*3LABO facebookページ

3*3ラボ(さんさんらぼ)

環境プロダクト「ものづくりからことづくり」研究会

3R(Reduce:減らす、Reuse:再活用、Recycle:リサイクル)と3rdプレイス(家と職場以外の場所)づくりを目指し、毎月ゲストをお招きしたセミナーを実施します。

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