イベント3*3 LABO

【3*3 LABO×Granma】排泄物の可能性と人間の関係を探求するセミナーシリーズ~第1回:インドネシアのスラムでトイレをつくる挑戦-北海道大学の取り組み-

2014年7月31日(木)19:00〜21:30

アジアの新興国では、今、上水道の整備は進んでいますが、
トイレや下水道の整備はなかなか進んでいません。

衛生なトイレと下水施設の普及が各国の重要な目標となっている一方で、普及の目処はたっていません。

北海道大学工学部のサニテーション工学研究室では、10年以上前から途上国の衛生問題に取り組み、現場でのフィールドワークで知見を積み重ね、技術的な課題のみならず、
ローカルに密着したビジネスモデルを構想してきました。
今年の3月にはデザインファームのTakt Projectと協力して、プロトタイプを完成させ、
まさに実践段階に移ろうとしています。

場所はインドネシア・バンドンとアフリカはブルキナファソとザンビア。
アジアとアフリカで異なる環境では、排泄物の価値やトイレに対する価値観もまったく異なります。
今回のセミナーでは、途上国で本当に必要とされているトイレや衛生設備とそこから見えてくる豊かな暮らしについて、皆さんと一緒に考えていきます。

"排泄物についての認識を「処理」すべき「廃棄物」から地球上の生命に必要なものへと、
生態学的・進化論的に改めることによって、私たちはウンコを生物圏の正しい場所に戻すことができ、そうすることで自分たち自身の癒しと意味を共に見出すことができる。"
引用:『排泄物と文明』より

概要

開催日時

2014年7月31日(木) 19:00〜21:30(18:30開場・受付開始)

場所

定員

50名

参加費

2,000円(軽食、飲み物付き)

申し込み期間

当日12:00まで

ゲスト

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牛島 健(うしじま・けん)

定時制高校教諭、国交省系財団法人でのコンサルタントを経て、現在は北海道大学・サニテーション工学研究室で特任助教を務める。フィリピン、インドネシアの都市スラム、ブルキナファソ(西アフリカ)の農村部でのフィールド調査をもとに、トイレの価値を現地ユーザーの立場から問い直す。トイレの問題解決は、それを取り巻く仕組み全体のデザインが必要と考え、衛生工学、水環境、物質循環、社会システム、ビジネスモデルの観点を取り入れて、新しいコンセプトと仕組みを提案している。

北海道大学 サニテーション工学研究室

ゲスト

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吉泉 聡(よしいずみ・さとし)

大学卒業後、2005年より2008年までデザインオフィスnendoに在籍。その後、2008年より2013年までヤマハ株式会社デザイン研究所に在籍し、さまざまな製品デザイン開発、先行デザイン開発を手がける。2013年TAKT PROJECT Inc.共同設立。DESIGN THINK+DO TANKを掲げ、これからのデザインと社会の繋がり方をプロトタイプする事、既存のデザイン領域を超えプロジェクト全体をデザインする事、を目指してさまざまなプロジェクトを展開している。

TAKT PROJECT

モデレーター

土谷 貞雄
土谷 貞雄(つちや・さだお)
株式会社貞雄代表 コンサルタント、建築家、住まい、暮らしに関する研究者、コラムニスト

2008年コンサルタントとして独立。商品開発からプロモーションまでを見据えた一貫した住宅商品開発支援を行い、販売にまで繋げるためのwebコミュニケーションをつかったものづくりや共感の仕組みづくりを多くの企業に導入している。また暮らしに関するアンケートや訪問調査を様々な企業のウェブサイトで実施。現代の暮らしに関する知恵を集め未来の暮らしのありかたを提案し続けている。 業務以外に住まいに関する研究会「HOUSE VISION」(代表原研哉氏)の企画運営を行い、2013年に東京お台場で大規模な展覧会を実施。その後は日本だけでなく、アジア各地で研究会や、暮らしに関する調査やイベントを定期的に行っている。各地での建築家や研究者、企業との幅広いネットワークを構築している。

『土谷貞雄の暮らしと住まいの研究室』

HOUSE VISION

3*3ラボ(さんさんらぼ)

環境プロダクト「ものづくりからことづくり」研究会

3R(Reduce:減らす、Reuse:再活用、Recycle:リサイクル)と3rdプレイス(家と職場以外の場所)づくりを目指し、毎月ゲストをお招きしたセミナーを実施します。

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