イベント丸の内プラチナ大学・レポート

【レポート】雄大な自然に恵まれた過疎のまち、乙部町。 地域資源が未来を拓くカギに

【丸の内プラチナ大学】逆参勤交代コース・北海道乙部町フィールドワーク 2023年10月19日~21日開催

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丸の内プラチナ大学「逆参勤交代コース」は、魅力と課題のある町をテーマに、地方での期間限定型リモートワークを通じて、働き方改革と地方創生の同時実現をめざす構想です。今回のデスティネーションは、人口3300人の過疎のまち、北海道乙部町。その現実と原石を探る第一歩を踏み出すべく、本コースの講師を務める松田智生氏(丸の内プラチナ大学副学長/高知大学客員教授/三菱総合研究所主席研究員)とともに、10人の受講生が現地に向かいました。10月19日(木)~21日(土)に開催されたフィールドワークの模様をダイジェストでお届けします。

<1日目>
函館空港→キッチンCAFEのどか→乙部町民会館→命水乙部ボトラーズ→おとべ創生株式会社→宮の森公園駐車場→懇親会

<2日目>
八幡神社→滝瀬海岸シラフラ、くぐり岩→ギルドエンデバークラフトビール醸造所→鮪の岬駐車場→道の駅(ルート229元和台)、元和台海浜公園→乙部町契約野菜生産出荷組合→バリアフリー移住体験住宅→乙部公民館(郷土資料館)→ひやま漁業協同組合乙部支所ナマコ協議会→懇親会

<3日目>
乙部町民会館(課題解決プラン検討・提案)→函館空港解散

※2日目の行程は雨天のため、当初予定より一部変更となりました。

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乙部の魅力に触れながら、課題を知る

乙部の魅力に触れながら、課題を知る

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函館空港から車で90分。乙部町に到着した一行は、町内のレストラン「キッチンCAFEのどか」で昼食を楽しみながら、自己紹介を行いました。その後、乙部町民会館に移動し、町役場の方々によるプレゼンテーションを通じて、まちへの知見を深めました。

最初に、宮本政則氏(総務課 地域振興対策室室長)が登壇し、人口減少に伴う現状と課題を説明しました。現在、乙部町の人口は3300人。すでに高齢人口が生産年齢人口を上回り、労働力を維持する上で大変厳しい状況に置かれています。さらなる人口減少と高齢化が進む今後を見据え、自主財源を確保するための手立てのひとつとして、平成26年からふるさと納税の受付を開始。ミネラルウォーターや地大豆などの地域資源を活用した返礼品が人気を集め、令和4年度のふるさと納税収入は約9,700万円に達したといいます。

「人口の高齢化に伴い、多様な医療福祉サービスの需要が増加する中、医療分野の人材確保に苦戦しています。除雪作業など、地域でのコミュニティ活動も難しくなっており、行政で必要なサービスを提供する必要が生じています。空き家の増加も課題のひとつで、平成27年からの5年間で、町内の空き家数は144戸から261戸へと2倍近く増加しました。そのうち17戸を北海道空き家情報バンクに登録したところ、9戸が売約されました。購入者の中には、関東圏をはじめ道外地域の方もおり、別拠点と行き来するかたちで物件を活用されています。今後は、こうした事例も増やしていきたいと考えています」

image_event_231019.003.jpeg(左から)宮本政則氏(乙部町役場 総務課 地域振興対策室室長)、小松宏嘉氏(乙部町役場 産業課長)、松田智生氏(丸の内プラチナ大学逆参勤交代コース講師)

続いて、小松宏嘉氏(産業課長)が登壇し、産業の現状と課題について説明しました。

「人口減少が続く中、第一次産業は年々衰退しており、就業者は50~70代が中心です。農業の柱は米やイモ、ブロッコリーなどで、イチゴやアスパラガスの施設園芸も行われています。平成30年を最後に新規就農者はなく、担い手不足が大きな課題です。漁業は、イカやスケトウダラの漁船漁業が中心でしたが、近年は環境変化の影響などで漁獲高が減少しているため、近年はナマコの種苗など、『つくり育てる漁業』が貴重な収入源となっています。なお水産加工場では、子育てしながら働きやすい環境であることから、30代の女性の就業が増えています」

乙部町は地方創生の一環として、平成28年10月に地方商社「おとべ創生株式会社」を設立。ここでは、地域資源を活用した特産品の商品開発に力を入れています。

「黒千石大豆と大莢白乙女(おおさやしろおとめ)という、2種類の地大豆を使った特産品を展開しています。黒千石大豆は、北海道の他地域でも栽培されていますが、大莢白乙女は、乙部町の1軒の農家のみで栽培を行っている非常に稀少な大豆です。これを原料として商品化したきな粉が人気を集めており、健康会社からお引き合いをいただくなど、少しずつ成果が出てきている状況です」

image_event_231019.004.jpeg「Gaivota(ガイヴォータ)」 命水乙部ボトラーズ公式サイトより

続いて、「命水乙部ボトラーズ」を視察しました。乙部町が誇る天然湧水、姫川水域の井戸水と湧水をブレンドし、ろ過殺菌した天然水「Gaivota(ガイヴォータ)」を製造している会社です。軟水・中性で、「美のミネラル」として注目されるシリカ成分を豊富に含み、地ビールの原料としても使われている口当たりまろやかな名水として、ECサイトでも人気を博しています。

image_event_231019.027.jpeg工場視察後、案内役を務めてくださった中野優一氏(前列中央)と記念撮影

ミネラルウォーターの製造工程は、採水した井戸水と湧水をフィルターでろ過することから始まります。細かい砂などの異物を除去したのち、90~95℃の加熱殺菌を30分ほど行い、充填機で容器に充填します。キャッパー(充填後の容器のキャップを閉栓する機械)で密栓・密封し、容器のラベル貼付が完了すると出荷される流れです。工場視察後の質疑応答では、「フィルターを使ってろ過すると、ミネラル含有量は変化しますか?」、「井戸水と湧水を混ぜるのは、成分のバランスが良くなるからですか?」など、さまざまな質問が飛び交いました。

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次に訪れたのは、町民会館のプレゼンテーションで小松氏が紹介した「おとべ創生株式会社」です。 3人の女性スタッフが町役場の方たちと手を携えながら、地域資源を活用した特産品の企画販売、住民向けサービスの受託業務、バリアフリー移住体験住宅やふるさと納税に関する管理を担っています。

「地域に根ざした会社だからこそ、きめ細かいサービスを提供できることが強みだと思っています。 情報発信にも熱心に取り組んでおり、ウェブサイトやSNSを通じて食や文化の魅力を伝えているほか、スタッフが手描きしたイラストに乙部の方言を添えたLINEスタンプも展開しています。おとべ創生の活動を新聞で取り上げていただく機会があったのですが、その記事を読んだ金森赤レンガ倉庫・函館(函館ベイエリアのランドマーク)の方から、『パネル展をやりませんか?』とお声がけいただくなど、新しい広がりも見せております」(小松産業課長)

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おとべ創生の企画から生まれた特産品は、黒千石大豆を使った「豆ごはんの素」やお菓子など、バラエティ豊かなラインアップで、パッケージのデザインにも工夫が凝られています。

「地大豆の商品開発に取り組んだことが、現在の商品展開につながりました。ふるさと納税の返礼品にもなっており、ECサイトや道の駅などでも販売しています。企画商品の製造はメーカーさんに依頼しているので、原価率が高いことが課題のひとつです。販路を広げていくことも大切ですが、まちのエンジンとしての役割を担っていくためには、経営の舵取りをできる人が必要だと考えています。協力してくださる方や応援してくださる方とのつながりを築けたことは、私たちにとって一番の財産です。今後、活動を続けていくための原動力になると実感しています」

image_event_231019.008.jpeg宮の森公園駐車場から望む白亜の断崖「館の岬」

この日、最後に訪れたのは展望スポットのひとつ、宮の森公園駐車場です。「東洋のグランドキャニオン」と呼ばれる「館の岬」を望む美しい景色を満喫したあと、一行は宿泊先の「おとべ温泉郷 光林荘」に向かいました。

image_event_231019.026.jpeg寺島努町長(左から5人目)を囲んで受講生の皆さん。

光林荘の宴会場で行われた懇親会では、地元の食材を使ったフルコースのお料理に舌鼓を打ちながら、北海道限定の生ビールや赤ワインを楽しみました。乙部町の寺島努町長や町役場の方も参加され、交流を深める有意義な時間となりました。

地域資源と創意工夫から生まれた、新たな取り組み

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2日目の朝は、乙部八幡神社へ。お目当ては、「八幡さんの水」で親しまれる自然湧水です。境内の奥に進むと、あずまやの中央に小さな給水施設があり、地域の皆さんがいつでも自由に水を汲めるようになっています。1993年に発生した北海道南西沖地震をきっかけに災害時の給水施設として活用できるよう、この神社を含む町内5カ所に「生命の泉」が整備されています。

image_event_231019.010.jpeg 左上:「八幡さんの水」を試飲する一行/右上:水に浸すと文字が浮かび上がる、乙部八幡神社の「水おみくじ」
下:滝瀬海岸のシラフラ。夕陽が射す時間帯は、白亜の岩肌が朱に染まるという

続いて向かったのは、滝瀬海岸。数ある絶景スポットの中でも今注目を集めているのが、高さ約20メートルの白い断崖が500メートルにも渡って連なる「シラフラ」です。今年1月に放送されたUHB北海道文化放送開局50周年特別番組で、北海道出身の人気ロックバンド「GLAY」のメンバーがシラフラを望む滝瀬海岸をバックに演奏したことで、一気に知名度が上りました。シラフラは「白い傾斜地」を意味し、約500万年前に火山から噴出した軽石が、海底に積もってできた地層が隆起したものとされています。

image_event_231019.011.jpeg 上:くぐり岩
左下:断崖の上から見たシラフラ/右下:隣接する江差町まで広がる滝瀬海岸

シラフラから500メートルほど海岸沿いを歩いていくと、「くぐり岩」が見えてきます。身長170センチの人が優にくぐれる高さの岩は、江戸時代にニシン漁で栄えた乙部町の漁師たちが、ニシンを運ぶための通路として掘削したものです。

image_event_231019.012.jpegギルドエンデバー店長の山内章弘氏

次に訪れたのは、クラフトビール醸造所併設のビアレストラン「Guild Endeavour(ギルドエンデバー」。2019年4月、建築資材の倉庫をリノベーションして生まれた、乙部町の人気スポットです。レストランは広々とした2階建てになっており、道南杉を贅沢に使った設えが、ぬくもりあふれる雰囲気を醸しています。ギルドエンデバー店長の山内章弘氏は、レストランが誕生した経緯についてこう話しました。

「乙部町の水を有効活用したいという想いで、ビール醸造からスタートしたのですが、ビールに合う食べ物はピザだね、ピザだけじゃもったいないからレストランにしようという風に話がどんどん膨らんで、アイデアと勢いで誕生した感じです。ちなみに、本場から窯を取り寄せ設置しようとしたところサイズが大きすぎて店内に入りませんでした。壁を壊し、窯を搬入した後に壁を作り直した次第です(笑)」

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ギルドエンデバーが醸造するクラフトビールの特徴は、何と言っても乙部産の天然水を使用していることです。

「私たちが造るのは、発酵が進むと麦汁の上部に酵母が浮き上がるエールビール(上面発酵ビール)です。ラガービールに比べて温度管理が難しいため、大量生産には向いていません。レストランでは、乙部産大麦100%を使用したビールをはじめ、5種類のクラフトビールを展開しています。いずれも、水の味がきれいに出ているビールだと思います」

一行は、麦芽の粉砕室やビール樽の洗浄室、貯酒室など、クラフトビール醸造所を見学したのち、再びレストランに戻りました。山内氏との質疑応答では、ビール製造後に出る「麦芽かす」を養豚場の飼料として使い、そこで育ったブタを「ビアポーク」として調理するなど、新しい取り組みが行われていることや、冬場の集客や人材不足の課題があることが分かりました。

image_event_231019.014.jpeg 左:中新世に海中から噴出したとされる「鮪の岬」の独特な地層
右:環境省選定「快水浴場百選」の元和台海浜公園

市街地から国道229号線を北へ12キロ行くと、日本海に向かって約450メートル突き出た「鮪(しび)の岬」が見えてきます。独特の岩肌がマグロのうろこのように見えることから、この名が付けられたそうで、北海道天然記念物にも指定されています。

一行は、鮪ノ岬の展望を楽しんだのち、道の駅(ルート229元和台)と元和台海浜公園を訪れました。日本海が一面に広がる展望台を備えた公園には、施設自体が防波堤となり安全に遊泳できる「海のプール」があります。水陸両用車を常備し、海に続くまでの道のりにスロープを設置したバリアフリービーチになっており、誰でも海水浴を楽しむことができます。

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昼食後、一行は「乙部町契約野菜生産出荷組合」を訪問し、平成17年度から始まった契約栽培について学びました。農業はまちの基幹産業でしたが、高齢化や労働者不足などにより、厳しい状況に追い込まれました。そんな中、農業再生を図るための方策として、まちの全面的な支援のもとに農業者自らが生産組合を立ち上げ、栽培から出荷・選別・販売まで行っています。

農産物の安定供給を図るために、国内大手の農産物の仲卸売商社と、ブロッコリーやスイートコーン、カボチャなどの全量買取契約を締結して以来、生産者の顔が見える安心で安全な野菜を消費者に届けてきました。しかし、農家のさらなる高齢化が進んだことなどから、現在、生産しているのはブロッコリーのみで、農家は4戸にまで減少しています。人口が減少する中、新たに農作物を作付けする後継者がいないことが、一番の課題とのことでした。

image_event_231019.116.jpeg 上:「バリアフリー移住体験住宅」B棟の外観
左下:ダイニングキッチン/右下:和室の一角には、室内用車いすなどの備品も完備している

続いて、乙部町民会館の近くに建つ「バリアフリー移住体験住宅」を見学しました。3LDKのA棟(107.65㎡)と2LDKのB棟(91.09㎡)の2棟があり、玄関周りから住宅内までフルフラット仕様の設えです。使用料は、5~15日間で1泊3,500~3,700円(夏期)と非常に手頃で、「乙部町での移住体験をぜひ試してみたい!」と身を乗り出す受講生もいました。

image_event_231019.017.jpeg藤田巧氏(乙部公民館 文化振興係長)

次に、乙部公民館内の郷土資料館を訪れました。案内してくださったのは、藤田巧氏(乙部公民館 文化振興係長)。町内から出土した縄文時代の土器をはじめ、漁具や農具、衣類、かんざしなど、江戸時代以降の貴重な資料が展示されており、歴史を肌で感じる貴重な時間となりました。

image_event_231019.018.jpeg 左:日沼賢澄氏(ひやま漁業協同組合 乙部支所ナマコ協議会 加工部門長)
右:松田氏の手元には、農林水産省が定めるG1にも登録された乾燥ナマコ「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」

2日目の最後は、ひやま漁業協同組合 乙部支所ナマコ協議会を訪問しました。近年、乙部町は回遊資源の減少を受け、「つくり育てる漁業」の振興に力を入れています。その一端を担うべく、平成22年に発足した同協議会は、共同経営によるナマコ潜水漁や、ナマコ種苗生産・放流など、資源の増大にも組合員一丸となって取り組んでいます。加工部門長の日沼賢澄氏は、こう話しました。

「当初は種苗しても、米粒ほどの大きさにしか成長しなかったのですが、試行錯誤を重ねた末、今では、1年で約4~5センチに成長する50万個以上のナマコを生産できる体制が整いました。漁獲量は当初の1/3~1/4に減りましたが、販売価格は3倍ほどにはね上がっています。誰が見ても美しいと感じていただける、立派なナマコを作ることを目標に掲げています」

平成28年、協議会は乾燥ナマコの試作品作成に着手し、日本を代表する中華料理人として知られる2名のシェフに製品評価を依頼しました。水戻りやイボ立ち、形状、肉厚感いずれも最高品質とのお墨付きを得て、平成29年度には事業化を目的とした乾燥ナマコの生産を開始。平成30年度には「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」を商標登録し、乾燥ナマコ製品として製造・販売を始め、国内のみならず、中国やシンガポール、マレーシアなどでも高い評価を得ています。日沼氏との質疑応答では、「素人の私たちでも、加工作業のお手伝いをできますか?」、「今年の海水の温度上昇は、ナマコの成長にも影響しましたか?」など、課題解決プランにつながりそうな具体的な質問が多く挙がりました。

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2日目の懇親会は、寺島町長や乙部町役場の方々をはじめ、この日出会ったキーパーソンを交えてギルドエンデバーで行われました。受講生たちは、クラフトビールや乙部の食材を贅沢に使った料理を囲んで、地元の皆さんとの交流を満喫しました。

食、ワイン、水、インバウンド。
乙部の未来に向けたユニークな提案の数々

image_event_231019.020.jpeg課題解決プランを発表する受講生たち

3日目の午前中、受講生たちは町民会館に集合し、課題解決プランのまとめに取り掛かりました。ランチ休憩を挟んで、いよいよ課題解決プランの発表です。寺島町長、熊沢副町長をはじめ、乙部町役場やおとべ創生株式会社の方々がプレゼンテーションをご覧になられました。

今回提案されたプランのタイトルは以下の通りです。

(1)"乙女のワイン"開発プロジェクト
(2)"水"ソムリエ
(3)おとべ拡販プロジェクト
(4)移住体験・観光客を自転車で街の中を移動させようProject
(5)「おとべ創生 町のゲートウェイ化 プロジェクト」
(6)「したっけおとべ!」 おとべの食開発協力隊
(7)「乙部町デスティネーションプロジェクト」 ~知名度アップと2拠点生活者の醸成~
(8)副業・兼業人材の活用プロジェクト ~関係人口の増加で魅力伝達、乙部町活性化に~
(9)乙部×奈良 (実質)物々交換プロジェクト
(10)#cometootobe

image_event_231019.021.jpeg熊沢茂樹副町長(左から4人目)

前半5名のプレゼンテーションを受けて、熊澤茂樹副町長は次のようにコメントしました。

「素晴らしいご提案をありがとうございます。乙部町の水は美味しいとのご意見をいただき、地域資源の大切さを再確認することができました。おとべ創生を活用するご提案をいただきましたが、役場としても、まさに力を入れているところなので大変ありがたいです。人材の確保や育成にも尽力していきたいと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします」

image_event_231019.022.jpeg寺島努町長

後半5名のプレゼンテーションの後、寺島町長は次のように話しました。

「皆さまのご提案から、新たな気づきをたくさんいただきました。乙部町の水を使って人の移動を生み出すという発想は非常に新鮮でした。また、自転車という切り口で「暮らし」を商品化するというアイデアも斬新でした。食で人と人をつなぐために、乙部町だけでなく、東京でも協力隊を結成し連携を図るという発想は、私にはとうてい思いつきません。皆さまからいただいたご提案の実現に向けて、進めていきたいと考えております。心より感謝申し上げます」

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最後に、松田氏が総括を述べました。

「人口減少社会において、都市と地方で人材の争奪戦を繰り広げるのは不毛であり、人材を共有し循環させることが大切だと思います。今回の乙部町は人口約3,300人、過去逆参勤交代を実施した自治体のなかで最も人口の少ない町ですが、このフィールドワークを一過性のイベントとして終わらせるのではなく、続け、深め、広めていくために、次年度は、丸の内プラチナ大学乙部分校を作り、より多くの地元の方々と一緒に、乙部の未来について考えていきたいと思っています。乙部町の皆さまにとって、今回のご提案が新たな一歩を踏み出すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。3日間、ありがとうございました」

地域の方々と濃密な時間を過ごし、乙部町の人々との交流を深めた受講生たち。それぞれの強みを活かしたユニークな提案がどのように具現化されていくのか、今後の展開に乞うご期待ください。

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