シリーズVOICE

【VOICE】高橋晋平さん

株式会社ウサギ代表取締役/おもちゃクリエーター

Q1
あなたはいま、どのようなプロジェクト・仕事に取り組んでいますか。また、それに取り組むきっかけについて教えてください。
A1
様々な企業と連携して、おもちゃやゲームを開発・販売しています。もともと大企業で玩具製品の開発をしていましたが、現在は「遊び」の作り方を広く模索しながら、いろいろな人と一緒に可能性を探し、具現化しています。 例えば2019年は、老舗の接着剤・のりメーカーであるヤマト株式会社のご協力をいただいて、遊び用文具「気泡わり専用アラビックヤマト」を開発したり、小学生が簡単に漫才・コントの台本を作って演じることができる「お笑いノート」という商品を仙台の会社と一緒に作ったり、親と子で一緒に"起業"を学べるゲーム「コドモ社長VSオトナ社長」をWebメディア「UZUZU」と共同で作ったりしました。
Q2
今後やりたいことは何ですか。また、それをやるためにどういった仲間がほしいですか。
A2
今後、商品やサービスを立ち上げたいと思っているテーマは「健康や運動」「英会話」「部屋の片づけ」「月曜日(休み明け)の憂鬱改善」です。これらを遊びながら学べるような商品を、それぞれ誰かと組んで作りたいです。その他にも、お友達になった一人一人の個人的欲求を、遊びと笑いで解決する商品やサービスを作れたら楽しいだろうなと思います。僕のような弱々しい人にも優しく接してくれる仲間と出会いたいです。
Q3
3×3Lab Futureでどのような活動をしていますか。
A3
最近は、大阪の会社と一緒に開発した、ビジネスアイデア発想ゲーム「かけアイ」を、会員の方々と遊ぶという活動を精力的に行っています。「人間の欲求カード」と「業種・業態カード」をランダムに組み合わせて、思いつく新ビジネスのアイデアを言い合うゲームです。あらゆる業種のヒントを手に入れることができ、思考も柔軟になり、さらに一緒に遊ぶと仲良くなれる素晴らしいゲームです(3×3 Lab Future ネットワークコーディネーターの田邊さんも、このゲームのセミプロです)。 このゲームは、Web・店舗販売を一切せず、出会って一緒に遊んだ人にだけ対面販売をする、通称「逆EC」という方法でいろいろな方にお届けしており、そうすることで開発商品を通じて人生の友達を作れるかどうかを実験中です。
Q4
3×3 Lab Futureをこう活用したい、というアイデアを教えてください。
A4
1点ものの玩具を開発し、施設に置いておくことで会員さんとの出会いや会話、新しい発想などが生まれるかどうかを実験してみたいなと密かに思っています。それがアート作品と言えるかは分かりませんが、3×3 Lab Futureでアートについて学んでいるコミュニティの方々とも、一人一人が思う「遊び」を作ることができたら楽しそうだなと思います。
Q5
仕事や個人の活動において役に立った、おすすめの本を教えてください。
A5
1.『風邪の効用』(野口晴哉)
風邪をひくことは単純な害悪ではなく、体を整えるために必要なことである、という考え方を教えてくれる本です。自分は風邪をひきやすく、そのたびに気持ちが落ち込んでいたので、この考え方を知れたことは大きな進歩でした。

2.『鈍感力』(渡辺淳一)
"鈍感が最強だ"という、完全に鵜呑みにはできない考え方を示した超有名本ですが、この繊細な時代に常に鈍感力を意識しておくことでバランスをとれる普遍的名著だと思います。

3.奥田英朗の小説全般
それだけを繰り返し読んでいます。自分が大好きなものに繰り返し触れることは、「面白い」を作るための基本だと思います。特におすすめなのは『イン・ザ・プール』『我が家の問題』『ララピポ』など。
Q6
仕事や個人の活動において、あなたが大切にしていることは何ですか。
A6
弊社、株式会社ウサギの企業理念は「健康第一」です。大企業を卒業してスモール起業したのは、健康に過ごしたいという理由一点のみです。自分と家族の健康より大事なものはありません。手掛ける仕事も、どんなチームでお仕事するかも、自分と関係者全員が健康でいられるかどうかを基準に考えています。 それを実現するキーワードは「笑い」です。打合せ、仕事の座組と進行、生み出すアウトプット、いずれに関してもそこに笑いがあるように皆が行動できていれば、関係者全員の「健康第一」が実現できると思います。持続可能な働き方に必要なのは笑いと健康なので、3×3 Lab Futureがよりそういった場になるよう、少しでも貢献できたらと思っています。
高橋晋平(たかはし・しんぺい)
株式会社ウサギ代表取締役/おもちゃクリエーター

2004年株式会社バンダイに入社。国内外累計335万個を発売、第1回日本おもちゃ大賞を受賞した「∞(むげん)プチプチ」を始め、約10年間、新規玩具の開発・マーケティングに携わる。 2014年10月1日より現職。各種企業と連携し、おもちゃ・ゲーム・遊びの企画開発を行う。最近携わった商品に「アンガーマネジメントゲーム」「OQTA」などがある。2013年TED×Tokyoに登壇し、アイデア発想に関するスピーチが世界で配信された。近著に『企画のメモ技』(あさ出版・2018年)

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