実験という体験が生きる力を生む
麹町小学校では、エコキッズ探検隊出前授業を、1年生から6年生までの全学年で実施することができました。本校は今年度、東京都の「理数フロンティア校」の指定を受けたこともあり、区内の小学校の理数教育をリードする立場になり、子どもが理数の力が付くためのアイデアがないか考えていたところでした。その中で、今年エコキッズ探検隊の皆さんと一緒に、有意義な実験授業ができたことは、学校にとっても子どもたちにとっても非常に貴重な体験になったと思います。今後も大丸有の企業の皆様からご協力いただき、子どもたちの生きる力を養う体験型の授業を推進していきたいと思います。
- Q1
- 今後のエコキッズ探検隊ではどのような授業をしてほしいですか?
- A1
- 小学校によっては、理数系だけでなく、さまざまなジャンルの体験授業を行いたいという希望もあります。そうした需要に応えるバリエーションがあると、今後さらにエコキッズ探検隊出前授業をやりたい小学校が増えるのではないでしょうか。
- Q2
- 大丸有のすごいと思うところは?
- A2
- 昔はオフィス街で、仕事をするだけの街でしたが、現在は観光客は来るわ、買い物客は来るわで、日本の顔になっていることでしょう。大丸有の企業の皆さんが率先してまちづくりに取り組んできた成果だと思います。こうした街を抱える千代田区で働けるのはとても幸せなことだと感じます。
- Q3
- 大丸有を1日好きにできるとしたらどうしたい?
- A3
- いろいろな企業の社長の椅子に座ってみたいですね(笑)。そして、それぞれの企業の視点で子どもたちが「早く大人になりたい! 自分の将来が楽しみ!」と思えるようなプロジェクトの立案を指示し、日本中で実施してもらうのです。1日では到底足りませんが(笑)。
- Q4
- おすすめの本を教えてください。
- A4
- 私の座右の書です。『窓際のトットちゃん』(黒柳徹子・講談社)。私の教育の原点でもあります。
- Q5
- あなたが一番大切にしているものは何ですか?
- A5
- 一言で表せます。「一期一会」。人との出会いがあってこそ自分が成り立ちますし、がんばれるのも人がいるから。そうした人との出会い、つながりを大事にしたいと思っています。
齊藤孝之(さいとう・たかゆき)
千代田区立麹町小学校 副校長
埼玉県出身。1991年より東京都で教職に就く。2010年から新宿区立落合第三小学校にて副校長。2013年4月より現職。
千代田区立麹町小学校