リアルなコミュニティが発信する力を
エコッツェリアがスタートする最初からプロデューサーとして関わってきています。ミッションは丸の内朝大学というコミュニティを作り育てること。さらに、そのコミュニティから出てきたものを丸の内の環境イベントや、エコキッズなどのプロジェクト、あるいは地域とつなげることもしています。今では30を超える地方自治体と連携してプロジェクトを仕掛けるようになりました。そして、今は4月スタートの「朝大学テレビ」です。朝大学というリアルなコミュニティから発信するインターネット放送局で、丸の内朝大学の受講生が自ら作り、自ら発信するというもの。これは面白いものになりそうで、私も今から楽しみです!
- Q1
- 朝大学テレビはどのようなものになるのでしょうか。
- A1
- 4月1日スタート(朝大学テレビのサイトは3月13日オープン)で、毎朝8時から5~10分の生番組をUstreamで配信します。出勤前に受講生が話すというのがポイントです。始めてみて分かったのですが、個人、企業ともにこういうメディアにかかわりたい人っていっぱいいるんです。朝大学のクラスと連携していろいろなことをやってみたいと思っています。が、メディアのためのメディアにはしたくない。メディアのためのコンテンツ作りになるとそれに奔走することになって本末転倒ですから。
- Q2
- エコッツェリアの可能性はどんなところにあると思われますか。
- A2
- 社会リテラシーの高い、信頼できるコミュニティが存在していることでしょう。そこに何かを投げかけるとリテラシーが高いために熟議ができ、そこから出てくるソリューションはとてもモデレートされたものになるはずです。
- Q3
- 大丸有で好きなところは?
- A3
- エコッツェリアと3×3Labo。大丸有の多くの場所は、言葉は悪いですが「処理」をする場所。しかし、この2つは新しいものを生み出す場所になっているからです。
- Q4
- 大丸有を1日好きにできるとしたらどうしたい?
- A4
- 実は規模が大きい話にはあまり興味がなくて(笑)、というのも、新しい時代の波紋を投げかけるものは小さな石でなければならないから。小さな石でなければ、波紋になりません。
- Q5
- あなたが一番大切にしているものは何ですか?
- A5
- いつでも"リセット"することです。すべてを。それには、いつも新しいことを始めるしかないと考えています。
古田秘馬(ふるた・ひま)
丸の内朝大学プロデューサー・株式会社umari代表
東京都生まれ。慶應義塾大学中退。山梨県・八ヶ岳南麓「日本一の朝プロジェクト」、東京・丸の内「丸の内朝大学」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディングなどを手がける。2009年、農業実験レストラン「六本木農園」を開店。2013年6月、日本の食文化を次世代に継承する"三世代で学べる"レストラン「むかしみらいごはん」を開店。日本中の美味しいものを探して1年の半分は旅をしている。株式会社umari代表。
株式会社umari