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【大丸有】農業体験と全国のおいしい食との出会い

――11月5日・6日 ジャパンハーヴェスト2016

秋の丸の内を代表する人気イベント「ジャパンハーヴェスト」が、今年も11月5日(土)・6日(日)に開催されました。「消費者と生産者の絆を深める」「日本と世界の絆を深める」をコンセプトとした農林水産省の「食と農林漁業の祭典」の一環として、2012年~2014年の「ジャパンフードフェスタ」を前身に、5年目を迎えた今年のテーマは「知って!触れて!食べる!丸の内農園」。農業体験やマルシェ、高校生による料理コンテストなど、食にまつわるバラエティにとんだ企画が丸の内仲通りを中心に展開され、家族連れやカップル、海外からの観光客など、多くの人で賑わいました。

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丸の内で野菜を収穫!?養蜂!?

丸の内で野菜を収穫!?養蜂!?

今年のテーマ「知って!触れて!食べる!丸の内農園」にあわせて、メイン会場である丸の内仲通りは、「農業体験が出来る畑 Agriculture Field」「ニッポンの食に出会う泉 Japanese Food Fountain」「地域産品が溢れる森 Sanpin Forest」「農産物が集まる市場 Waku Waku Marche」という4つのゾーンに分かれています。中でも、「農業体験が出来る畑」では、三菱商事ビル前に本物の牛がやってきて乳搾りや子牛への哺乳体験ができたり、トラクターへの試乗、プチトマトや唐辛子など野菜の収穫体験ができたりと、まるで農園に来たような雰囲気。子どもが珍しそうに牛を覗き込む姿や、はさかけやかかしをバックに写真撮影をする人が見られ、オフィス街に出現した"田園風景"をみな楽しんでいました。

各ゾーンにはキッチンカーやテントが並び、農産品や加工品が多く販売されています。2015年から、大丸有エリアの環境共生型まちづくりの一環として、ビルの屋上でセイヨウミツバチの養蜂と採蜜を行い、エリアの飲食店舗やホテルなどで活用する「丸の内ハニープロジェクト」のテントでは、通りを歩く人に試食を行っていました。

丸の内でとれたはちみつを使った製品を手がけるMY HONEYの坂口舞さんは、「今日は天気もいいし、朝からたくさんの人が来てくださっています。『丸の内に本当にハチがいるの?』と質問を受けることも多く、お客さまとコミュニケーションをとりながら販売できるのはこういったイベントの醍醐味ですね」と話します。この日は、11月7日から発売された「ザ・スプーンMARUNOUCHI」を先行販売中。2016年に丸ビル7階屋上で開始された養蜂活動で採蜜された希少な「丸の内のはちみつ」の甘さで作ったホットチョコレートは100%無添加食品で、丸ビル周辺の街路樹や皇居からミツバチが運んできた香り豊かな百花蜜を味わえます。「ほかのMY HONEY製品と同じように、鳥取県の工房でひとつひとつハンドメイドで生産しています。あたためた豆乳や牛乳をスプーンでかきまぜチョコレートを溶かして飲んでいただく、はちみつの甘さがやさしい新感覚のホットチョコレートを、ぜひお召し上がりください」(坂口さん)

▽丸の内ハニープロジェクト プレスリリース
http://www.otemachi-marunouchi-yurakucho.jp/event-info/793/
▽【大丸有】丸の内が蜜源に! 「東京丸の内ハチミツ」がお披露目
http://www.ecozzeria.jp/topics/daimaruyu/dmy0421-2new.html

全国から「食と農林漁業」に取り組む学生が集結

ジャパンハーヴェストは、高校生、大学生の学びの発表の場でもあります。高校生による地域食材を活用した料理のコンテスト「ご当地!絶品うまいもん甲子園」決勝大会に出場した9校がオリジナルフードを販売したり、食と農林漁業に関する取り組みをおこなっている全国の大学生グループが、農産物や民間企業と連携し開発した加工食品を販売したり、日本の農林漁業に対して明るく前向きな若い力を感じられました。

中には、"学生社員"が活躍するブースもありました。「株式会社メルカード東京農大」です。東京農業大学発の学生ベンチャー企業として、豊原秀和東京農業大学名誉教授を社長に多くの現役学生が加わり、受発注などの日常の管理業務を担当しながら、大学や卒業生が開発した農産物や加工品をインターネットやマルシェなどに出店して販売しています。

「メルカード名物で人気なのは、ペルーのアマゾン川流域を原産とするビタミンCが豊富な果実『カムカム』を使った商品です。カムカムは、ペルーで農大の卒業生が現地農民に無償で苗を配り、栽培の技術指導をして生産されています。私たちはそれを輸入しジュースなどに加工したり、農大内の食品加工技術センターで『カムカムマンゴー2倍濃縮タイプ』を製造しています。ほかにも、屋久島の婦人会のみなさんが生産されている『たんかんじゃむ』など地域連携商品の販売にも力をいれています。これは、農大短期大学部生活科学研究所『屋久島の地域活性化の試み』の社会連携プロジェクトでできたもので、ジャムを都市部で広めるお手伝いを現役の農大生が行っています」(東京農業大学食料環境経済学科・大井菜緒さん)

商品は、季節や出店するイベントにあわせて毎回仕入れているとのこと。人気漫画「もやしもん」の影響で、日本酒もよく売れるそうです。

「今回のイベントなどマルシェに出店すると、農大の卒業生や関係者が、『東京農大』の緑ののぼりを見てきてくださることもありますが、多くは何も知らずに商品に興味を持ってきてくださる方。農産物の説明をしたり、商品ができた背景をお話したり、消費者の方から学ぶこともあってとてもおもしろいですね」(大井さん)

来場者は、行幸通りから有楽町まで続く仲通りを歩きながら、収穫体験したり、試食をしたり、生産者と話して買い物したり、購入したものを設置されたベンチで食べたり。まさに、「知って!触れて!食べる!」イベントを満喫。丸ビル1階マルキューブでは、リオ五輪金メダリストのベイカー茉秋さんがゲストのステージや農業女子によるファッションショーなどが開かれ、夕方まで、丸の内は活気に溢れました。


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