イベント特別イベント

※開催延期~生物多様性シリーズ~『イルカ・クジラから海の環境問題を考える』

2020年3月19日(木) 18:30-21:00

新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、本セミナーに関しては延期とさせていただきます。開催日程については別途アナウンスさせていただく予定です。何卒、ご容赦くださいますよう、お願いいたします。

私たちの暮らす地球の70%を占める"海"は、多種多様な生物のすみかであり、その環境にくらす生きものが織りなす生態系は繊細にできています。また、海の生きものたちは、欠かすことのできない生態系サービスを我々に提供しています。しかしながら、その『海の生きもの』については、まだまだ解明されていないことが多いのです。
一方で、彼らの棲息環境に目を向けてみると、最近注目されている海洋ゴミをはじめ、さまざまな要因により海の環境が悪化しているという現状もあります。

そこで、本講座では、陸から再び海へ戻った哺乳類。その中でも"イルカ・クジラ"の『鯨類』に注目します。

海岸にイルカやクジラが打ち上がった、湾などに迷い込んでいるというニュースを耳にすることがありませんか?
こうした現象をストランディングといいます。ストランディングしてしまった鯨類の死体を調査、解剖することで、貴重な情報となり、鯨類の生態や海の環境問題など、様々な研究にいかされています。
トークゲストには、鯨類のストランディングの調査・研究の最先端にいる、国立科学博物館 研究主幹 田島木綿子氏をお招きし、その調査・研究の最新情報や、彼らの生態・くらし方などにも触れ、鯨類を通じて海の環境問題にも迫ります。

是非、この機会に、もっと深く海の生きものについて知り、我々と海との関係を見直すことで、生物多様性を維持する重要性の認識を高めていきましょう。将来の世代まで持続可能な生活が送れるように、今からできることを考えてみましょう。

概要

開催日時

2020年3月19日(木) 18:30-21:00

場所

対象

・ビジネスパーソン
・学生
・生きものに興味のある一般の方
・海の現状を知り、環境問題について向き合いたい方
・自然保護や環境保全に貢献したいけれど、模索中の方 など
(高校生以上向けのおはなしの内容です)

定員

50名(先着順・事前申込制)

参加費

1,000円(軽食、飲み物付)

プログラム

18:00-18:30 受付
18:30-18:40 はじめに
18:40-20:00 トーク・質疑応答
20:00-21:00 交流会

申し込み方法

お問い合せ先

エコッツェリア協会 生物多様性担当まで
TEL:03-6266-9400

ゲスト

◆田島 木綿子(たじま ゆうこ)
国立科学博物館 動物研究部 研究主幹/獣医師、博士(獣医学)

〈研究内容〉
イルカ、クジラは進化の過程で完全に後肢が退化したが、後肢が退化したことで周囲構造はどのように変化しているのか、またはどこまで哺乳類の一般型を維持しているのかに興味をもち比較形態学的に研究を進めている。また、ストランディング個体はなぜ海岸に打ち上がってしまうのか?という謎を病気という観点から解き明かしている。ヒト社会が発展したことによる環境や野生動物への影響が懸念されているが、海棲哺乳類にもその影響は出てきている。

〈活動〉
日本の各地の海岸では、年間300件以上のストランディングという現象が起きています。海を生活の拠点としているはずの海棲哺乳類が、生死を問わず自ら海岸に打ち上がってしまう現象です。通常はゴミとして処理されてしまいますが、可能な限り博物館標本にすることを心掛けながら、個体から様々な情報を集約し、研究や展示、教育普及活動など多方面に活用していく活動をされています。
ここ最近、海のマイクロプラスチック問題が騒がれるようになりました。こうした状況を受け、鯨類の胃の内容物に含まれるマイクロプラスチックについて、新たな研究に取り組まれています。 テレビ番組「ガイアの夜明け」へ出演されるなど、田島氏の活動へ注目が高まっています。

特記事項

主催:エコッツェリア協会


〇国立科学博物館
WEB▶https://www.kahaku.go.jp/

【注意事項】
・講座中、報告用や次回の告知用の素材として、写真撮影等の記録をさせていただきますので、予めご了承ください。尚、お顔だしNGの方は当日、受付にてお申し出ください。ご協力よろしくお願いいたします。
・本記事中の写真は、2018年8月の由比ヶ浜へストランディングしたシロナガスクジラの調査の様子。写真の転用・転載は禁止。

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